新終活セミナー

わかりやすい介護保険のしくみをご紹介します <③介護が必要になったら>


第3回「新終活学校」開催報告:

わかりやすい介護保険のしくみをご紹介します

今さら聞けない介護保険 前編
~介護保険を賢く使うために~

 

第3回 「新終活学校」 が、 2016年12月14日(水)、 10:00~12:00、 パルテノン多摩4階第1会議室にておこなわれました。今回の参加は20名。決して分かりやすくはない介護保険について整理しながら、個別具体的にはお住まいの地域包括支援センター等に相談してみることの重要性が強調されました。 終了後に講師やスタッフに相談する場所も設け、 半数近くの方が残ってお話をして帰られました。

————————————————————————————————————今回の講師は高齢者住宅情報センター相談員の古江郁子。当協会の相談員として10年近くの経験があり、 高齢者住宅に関するセミナーや見学会も手がけてきました。さらに20 年以上前に、消費者/行政/事業者の架け橋役を担う消費生活アドバイザーの資格も取り、東京都では福祉サービス第三者評価、 住まいのある江東区では社会福祉協議会の日常生活自立支援事業 (権利擁護事業) の活動に関わっています。

 

  • 当協会を簡単に紹介したあと、 まずは介護保険の制度のしくみから話は始まりました。以下、当日のスライド(パワーポイント)に沿って、講師が解説したポイントを紹介します。

★介護保険制度のしくみ

介護保険制度は2000年に動き始めました。従来は大家族制度のもとで、介護は嫁や妻の役割とされてきましたが、もはや状況は変わり、家族だけでは支えきれないと、いろいろなところから悲鳴が上がっていました。
そして、40歳から保険料を払う介護保険制度が始まりました。社会保険ですから、保険料は(介護サービスを受ける状態になっても)ずっと払い続けます。 やはり社会保険である医療保険と同様に、サービスを受けたときの料金の一部は自己負担となります。医療保険との違いは、 サービスを受けるには介護認定を受ける必要がある点です。 介護認定を受けたあと、 利用者が自らサービスを選んで事業者と契約する形態です (従来は、行政が決める、 いわゆる措置制度でした)。

★被保険者の種類

年齢によって第1 号保険者と第2号保険者に分かれ、第2号被保険者がサービスを受けられるのは、16種類の特定疾病(次の図参照) が原因で要介護/要支援と認定された場合に限られます。保険料の納め方も違い、2号被保険者は医療保険といっしょに徴収されるので、加入している保険組合によって金額も違ってきます。

★16種類の特定疾病とは

たとえば、医者が回復の見込みがない末期癌であると判断すれば、40歳代の方でも介護保険を使えることになります。

★介護サービスの利用の手続き

介護サービスを受けたいとお考えの場合、まずは、お住まいの市町村の相談窓口に行けば、親切に相談に乗ってくれるはずです。そして、要介護認定の申請をする手順になります。そのとき、主治医の意見書が必要になります(医者は何科でもかまいません)。認定の調査は、 自宅に伺ってご本人の様子を見て、ご本人に話を聞き、さらにお世話をしている人の話を聞きます。ご本人はよそ行きの気分になって「あれもできます。これもできます」と言ってシャンとしがちですから、まわりの人が状況を話すことも重要です。認定までは、1カ月はかからないと思います。 認定されたら計画を立てることになります。 自分で計画を立ててもよいのですが、 ケアマネジャーに頼むことができます。

★要介護度の目安

★介護サービスの種類

いろいろあってわかりにくいですね。 上段は、 要介護 1~5 の方が受けられるサービス。 下段は要支援1、2の方が受けられる介護予防のサービスです。都道府県や政令市・中核市が行うサービスが左、右は市町村が地域に住んできる方に提供する地域密着型のサービスです。

★定期巡回 ・ 随時対応型訪問介護看護

 

流れとしては地域で支えていこうという考えのもとで、いろいろな地域密着型のサービスが始まっています。その一つが、この定期巡回・随時対応型訪問介護看護です

★看護小規模多機能型居宅介護の概要

 

比較的新しいタイプです。長い名前でわかりにくいのですが、「カンタキ」と略称したりするのが、看護小規模多機能型居宅介護です。ただ、まだ事業者の数が少ないですね。
地域のなかのサービスを組み合わせて、24時間安心ですよという形態を増やそうとしています。

■ここから、介護サービスの利用状況を紹介します。

★介護サービス利用状況

高齢者(65歳以上)の人口が増えていますから、要介護と認定された人も、介護サービスの利用者も、当然増えています。

★要介護度別の認定者数の推移

★高齢者人口と要介護認定率

当然のことながら、要介護認定を受けている人は、年齢が上がるほど増えていきます。でも割合からみると、要介護認定を受けていない人がたくさんいる、とも言えます。

★65歳以上の者のいる世帯数の構成割合

20年前というと、私もつい最近のような気がしますが、この間に単身世帯や夫婦だけの世帯が増えて、3世代世帯がこんなに減っています。

★共働き世帯数の推移

共働き世帯と妻が無業の世帯の数が、20年前に逆転しています。今は、女性も働くのが当たり前の社会になりましたので、おじいさんやおばあさんが要介護になっても、家族で支えるのは難しいですね。

<後編へ続く>

(一般社団法人コミュニティネットワーク協会HP、「高齢者は自立のとき」セミナー報告より転載)

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