ゆいま~る中沢ブログ

「モデルなき挑戦へ」天本宏理事長に聞く


ゆいま〜る中沢は、新天本病院の隣にあります。同病院の創立者で、医療法人財団 天翁会の天本宏理事長にお会いして、「ゆいま〜る中沢への期待と課題」をうかがいました。

 

ゆいま〜る中沢への期待と課題 天本宏理事長からのメッセージ

多摩市中沢エリアは、医療・介護・高齢者の住まいという地域包括ケアシステムへの資源がほぼそろった素晴らしい場所です。そのなかで、ゆいま~る中沢の介護保険外ショートステイはまさに「モデルなき挑戦」を始めています。天翁会とコミュニティネットの「協業」で、共通の理念「高齢者の安心の創造に寄与する」に向かい歩み始めているといっていいでしょう。

今、大事なことは、個別のケースはすべて背景も状況も違うことを念頭におき、1例1例、ケースカンファレンスを重ね、アクションプランをつくり、チャレンジすることです。

私は病院のスタッフにいつも「ハートワーク、ヘッドワーク、フットワーク」が大事だと伝えています。ヘッドワークとは科学性のことです。コミュニティネットともこの考えを共有し、信頼の創造をしていきたいですね。

今、中沢に問われていることは、中沢にある様々な資源を切れ目のない連携、統合化すること。中沢地区には、急性期病院、慢性期病院、老健、リハビリ施設、クリニック、訪問看護、地域密着型サービス、介護保険外ショートステイ、高齢者の住まいが整備されています。これらを一体化し、システム化し、組織化することが必要です。

1つの目標のもとに進めるトレーニングを積み、協働すること、情報を共有化すること、そして、機動力のあるシステムを作り、補完しあうことで、相乗効果が生まれます。情報共有とスピードをめざし、ゆいま~る中沢とコミュニケーションを密にして取り組んでいきたいと思います。

課題は、個人情報の共有化です。利用者の個人情報を守るという立場は理解しつつも、情報が不足していると初期救急対応が後手になりかねません。制度や法律の仕組みがあるから、ダメという態度は改め、患者のため、利用者のため、高齢者のためを第一に考え、どうしたら実現できるかを考えましょう。

制度や法律がニーズや実態に即さないのであれば、それを変えるよう働きかける姿勢を持ち、柔軟に取り組みましょう。

そして、過剰な期待を相互に持たず、それぞれが自立しながら協業していくことです。不信感、不安感をキャッチするアンテナを持つことも欠かせません。

何より大切なことは、ケアの技術の習得。介護現場のスタッフの定着率の低さはどこも共通の課題ですが、利用者からするとスタッフがいつも変わるのは不安です。互いが「見える」関係性を築き、人間関係と信頼関係を構築していきたいと願っています。

 

↓ゆいま〜る中沢オープン記念式典(2013年3月)にて挨拶される天本宏理事長

↓ゆいま〜る中沢にある「介護保険外ショートステイ」。退院後に自宅に戻るまでの間、利用される方や、リハビリを受けながら在宅復帰を目指す方など多様なニーズに応える「居場所」を目指しています。

 

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