ゆいま~る中沢ブログ

ゆうゆう倶楽部があったら…


昨日の続きです。
ゆうゆう倶楽部ってどんな仕組み?
という基本的なことからお伝えしたいと思います。

ゆうゆう倶楽部は、社団法人コミュニティネットワーク協会・高齢社住宅情報センターが企画・提案している仕組みです。
相談室長の佐々木敏子さんによれば、目下、現在進行形で企画をつくりあげている最中とのこと。
5月12日に行われた一回目の「ゆうゆう倶楽部 ご意見募集会」では、検討を進めるたたき台として次の5つが提案されました。

1 入会金・年会費を支払う
入会金350万円 年会費36,000円
2 要介護3で、自宅から「ゆいま〜る中沢」に住み替えられる。
3 年間7日間、居室に泊まることができる。
4 入会資格年齢は45歳以上から70歳まで。
5 契約時の健康状態は自立している。
(以上は案であり、決定事項ではありません)

高齢者住宅情報センター・相談室長の佐々木敏子さん

有料老人ホームの入居一時金は一般に高額で、一定の広さの居室を確保しようとすれば数千万円の費用が必要です。

「ゆうゆう倶楽部」の考え方は、1部屋を5人でシェアするイメージです。
例えば、1750万円の居室を5人でシェアすれば、一人当たりの支出は350万円ですみます。つまり、350万円の入会金を払うことで居室を予約し、必要となったときに居室を利用できるというわけです。

これ以外の利用方法も提案されました。
例えば、病気のために手術を受けることになったとします。
今、病院は入院期間の短縮化を目指していますから、長くはおいてくれません。日帰り手術や3日で退院ということも珍しくありません。まだ足元がふらつくなか、あるいは医療機器(点滴や酸素など)をつけたままの退院は本人も家族も不安です。
そんな「病院から自宅にそのまま戻るのは難しいときに、予約してある居室で生活や介護ケアやリハビリを受けたりしながら体力を回復した後、自宅に帰る」といった短期の利用法も考えられるそうです。

そんな話を聞きながら、亡くなった父のことを思い出しました。父は亡くなる数ヶ月前までとても元気で、仕事をしていました。腎臓が少し弱かったのですが、年末あたりからむくみがでて、血圧も下がり、「検査入院」。すると、どんどん体力が落ち…。2ケ月後、医師は「症状は安定しました。もう治療することはないので、退院してください」とおっしゃる。家族はあわてました。点滴ルートをつけ、体力が落ち、一人では歩けなくなった父を家に迎える環境は整っていなかったから。訪問看護、介護の手配も間に合わなかったから。私は仕事があり、母は高齢であり…。一時的でも入居させてくれる施設を大あわてで探しました。そうこうしているうちに、父はどんどん具合が悪くなっていったのですが、亡くなる一週間前、父の強い希望で自宅に一時帰宅できました(滞在時間はわずか半日でしたが)。
自宅に帰った父が私に言った言葉は、
「ありがとう。嬉しい。なんとか元気になりたい。このまま家にいたい。(将来に)希望をもっていいのか?」
しかし、翌日からも仕事がある私は、父の希望をかなえてあげることはできず、夕方、病院に父を戻すしかなかった。その夜から父は昏睡状態に入りました。
もし、「ゆいま〜る中沢」や「ゆうゆう倶楽部」のような仕組みがあれば、「家に帰るのを目標に、ここ(居室)でケアをうけてリハビリしよう!」と言えたでしょうし、そうであれば、父も、私たち家族はどんなに救われただろう…。そんなことを思いながら、話を聞いていました。

http://www.c-net.jp/

 

 

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