イグザミナ9月号『終の住処を考える』という特集の中で、
ゆいま~る伊川谷が紹介されました。
イグザミナ9月号『終の住処を考える』という特集の中で、
ゆいま~る伊川谷が紹介されました。
妻が入院され、ひとり暮らしになってしまったKさんがグループハウスを体験利用をされました。
体験利用というのは、グループハウスでの生活が、どのようなものか、実際に宿泊し知ってもらい、また、ハウス側としては、どのようなサポートが必要か見極めるためのものです。
他の居住者の方々への紹介を兼ねて、食事会を開きました。Kさんと娘さんを囲み、趣味や故郷の話、関東大震災の経験(!)のお話もあり、あっという間に2時間が過ぎました。Kさんや娘さんもハウスにお住まいの方たちが、ご自分のペースで楽しそうに暮らしている様子を見て、聞いて、「良かったわ。お部屋のドアを開ければ、誰かがいてくれる。その安心感がいいですね。」とおっしゃっていました。
グループハウスは、若者の間でも流行りのシェアハウスのようなところです。
ご自分の部屋があり、また共有スペースには24時間スタッフがいて、必要に応じてサポートします。居住者の方たちの交流も、その日、その方のペースでされています。「たまには、ガヤガヤ賑やかに食事をするのもいいわね。次の企画が楽しみね。」と声掛け合っていました。
Kさんは、そのまま本契約となり、新生活も軌道に乗りつつお過ごしいただいています。
ゆいま〜る中沢がオープンしてからまもなく半年を迎えます。私たちは、地域に暮らす方々の「居場所」「拠点」を目指し、1階にある「ゆいま〜る食堂」は地域の方々にもご利用いただいているところですが、ひとつ残念なお知らせがあります。
オープン以来、ゆいま〜る食堂の運営を担ってこられた「NPO法人多摩草むらの会」さんがこの7月末日をもって運営を辞退されました(ゆいま〜る食堂は現在、弊社スタッフを中心に、通常通り営業しています)。
9月3日、代表理事の風間美代子さんとお会いしていろいろお話しました。私たちは、地域で障がい者の就労支援に取り組んでこられた草むらの会さんの存在を大切に思っていること、「支え・支えられ」の連携が十分にできなかった課題を今後に生かしたいといった思いをお伝えしました。
風間さんからは障がい者の就労支援事業にかける熱い思いをうかがいました。
「私たちは障がい者就労支援事業所として、収益性など高いレベルの運営が要求されるA型事業所の登録(最低賃金を保証した労働契約を締結する、週31時間以上勤務)を目指してきました。8月30日に、ココリア多摩センター6階レストラン街に『畑deきっちん』をオープンしたのもその夢の実現のためです」と風間さん。
↓「畑deきっちん」
ココリア多摩センターにオープンした「畑deきっちん」にもうかがいました。直営工場(夢畑)の地場野菜を中心にした食材で作られたお料理、甘味・デザートなどがいっぱい。おいしくいただきました。
「ゆいま〜るの居住者さんたちやスタッフに畑deきっちんのことを伝え、みんなで食べにきますね」と風間さんにお伝えすると、とても喜んでくださいました。
多摩の地で、高齢者も障がい者も子どもも、尊厳を守られ、自分らしく、安心して暮らし続けるまちづくりに向け、形は変われどこれからも共に支え合っていきましょうと手を握り、確認しました。
ココリア多摩センター6階にある「畑deきっちん」にて。代表理事の風間さん(右)。左は、開店のお祝いにお花をもってかけつけた社団法人コミュニティネットワーク協会の近山恵子理事長
ゆいま〜る中沢は、新天本病院の隣にあります。同病院の創立者で、医療法人財団 天翁会の天本宏理事長にお会いして、「ゆいま〜る中沢への期待と課題」をうかがいました。
ゆいま〜る中沢への期待と課題 天本宏理事長からのメッセージ
多摩市中沢エリアは、医療・介護・高齢者の住まいという地域包括ケアシステムへの資源がほぼそろった素晴らしい場所です。そのなかで、ゆいま~る中沢の介護保険外ショートステイはまさに「モデルなき挑戦」を始めています。天翁会とコミュニティネットの「協業」で、共通の理念「高齢者の安心の創造に寄与する」に向かい歩み始めているといっていいでしょう。
今、大事なことは、個別のケースはすべて背景も状況も違うことを念頭におき、1例1例、ケースカンファレンスを重ね、アクションプランをつくり、チャレンジすることです。
私は病院のスタッフにいつも「ハートワーク、ヘッドワーク、フットワーク」が大事だと伝えています。ヘッドワークとは科学性のことです。コミュニティネットともこの考えを共有し、信頼の創造をしていきたいですね。
今、中沢に問われていることは、中沢にある様々な資源を切れ目のない連携、統合化すること。中沢地区には、急性期病院、慢性期病院、老健、リハビリ施設、クリニック、訪問看護、地域密着型サービス、介護保険外ショートステイ、高齢者の住まいが整備されています。これらを一体化し、システム化し、組織化することが必要です。
1つの目標のもとに進めるトレーニングを積み、協働すること、情報を共有化すること、そして、機動力のあるシステムを作り、補完しあうことで、相乗効果が生まれます。情報共有とスピードをめざし、ゆいま~る中沢とコミュニケーションを密にして取り組んでいきたいと思います。
課題は、個人情報の共有化です。利用者の個人情報を守るという立場は理解しつつも、情報が不足していると初期救急対応が後手になりかねません。制度や法律の仕組みがあるから、ダメという態度は改め、患者のため、利用者のため、高齢者のためを第一に考え、どうしたら実現できるかを考えましょう。
制度や法律がニーズや実態に即さないのであれば、それを変えるよう働きかける姿勢を持ち、柔軟に取り組みましょう。
そして、過剰な期待を相互に持たず、それぞれが自立しながら協業していくことです。不信感、不安感をキャッチするアンテナを持つことも欠かせません。
何より大切なことは、ケアの技術の習得。介護現場のスタッフの定着率の低さはどこも共通の課題ですが、利用者からするとスタッフがいつも変わるのは不安です。互いが「見える」関係性を築き、人間関係と信頼関係を構築していきたいと願っています。
↓ゆいま〜る中沢オープン記念式典(2013年3月)にて挨拶される天本宏理事長
↓ゆいま〜る中沢にある「介護保険外ショートステイ」。退院後に自宅に戻るまでの間、利用される方や、リハビリを受けながら在宅復帰を目指す方など多様なニーズに応える「居場所」を目指しています。
ついに矢車草の花が咲きました!
6月6日(木)に、ゆいま~る中沢の屋上庭園に舞い降りた、矢車草の花の種。送り主は、風船に願いを込めて飛ばしてくれた山梨県韮崎小学校6年生の子どもたちです。
6月18日(火)に、居住者の方とスタッフで、屋上庭園に種を撒きました。今年の猛暑のせいか、すべての種が発芽はしませんでしたが、3っの株がしっかりと根をはやし、花を咲かせました。
目が覚めるような青色!
どんな場所でも種を蒔けば、いつかは花が咲く。
太陽と水と光と土…、小学生の花の種に込めた想い。そして、私たちスタッフと居住者の想い…色々な想いを受けて、美しい花が咲きました。
暮らしというは、一つ一つ種を蒔くようなことかもしれません。花が咲くことを願い、日々種を蒔く…人の暮らしの原点がそこにあるような気がしています。
空を見上げれば、多摩にも秋が近づいています。
暑い暑いと思っていたある朝、ホールに秋の花が生けられていました。居住者Sさんが四季を通して季節の草花を生けてくださいます。ラジオ体操のためにホールに来られた方々も花に見入っていました。
りんどう、菊、ツルウメモドキ。
「秋の花やね~」とそこだけ秋が来たよう。花のちからはすごいです。
談話室の前のサギソウが次々と花を咲かせました。
居住者のご親戚の方が育てられ、花の咲く時期の少し前から持って来てくださいました。
「サギソウ、咲いてるで」と、1つ開花した頃から毎日楽しみに見に来られます。清楚な花に暑さを忘れるひと時です。
サギソウは日あたりのよい湿地に自生する日本を代表する
野生ランですが環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されているそうです。大切に育ててくださった方に感謝しつつ今日も楽しませてもらっています。
8月26日(月)、新聞社系『週刊誌』の記者さんがゆいま~る中沢にお見えになり、居住者のご家族を取材されました。
インタビューを受けたご家族は、ゆいま~る中沢に、ご両親を住み替えられたきっかけや、現在の暮らしの様子についてお話されました。
「とにかく両親にとって一番よい選択肢はなんだろう…という一心で選択をしました。他から何を言われようと他は見ないで、それだけを考え決断しました。」「とにかくここに来て両親がイキイキしていて、狐につままれたようです」というお話を涙を浮かべながらお話をされたのが、とても印象的でした。
ゆいま~る中沢に入居された方は、一人ひとりにそれぞれの物語と大きな決断があること、改めてゆいま~る中沢がそういう場であることを感じています。記事の掲載予定は9月下旬とのこと。詳細は改めて。
半年に1回の定期清掃が、8月26日から3日間かけて行われました。
共用部分の床の洗浄とワックスがけ、エアコンフィルターの洗浄、高所ガラスの清掃を行います。ワックスがけは乾くまで立ち入りできなので居住者にも協力いただきます。
高所ガラスの清掃は、14階からロープを伝って共用部の窓を拭いていきます。
見上げていると手際よく拭いてあっという間に降りてきますが、
ドキドキしてしまいます。
高層住宅ならではの風景なので少し楽しみでもあります。
今回も無事に終わってよかった!
いつも住宅を快適に保ってくださる作業員のみなさま、ありがとうございました。
サミーズという地元のバンドの演奏会です。居住者の皆さんもよく利用している厚沢部の歯医者さんの先生もメンバーの一員で、「ああ、あの先生かい。」とKさん。とても親近感があります。そんなこともあり、コンサートに行きませんか、とお誘いの声掛けをすると皆さん「ぜひ行きたい!」と、始まる前から楽しみにされている様子でした。
コンサートの初めには、ハウス長が挨拶しました。地域との交流の場という意味でもまた一つ、ここゆいま~る厚沢部をアピール出来たのではないでしょうか。
さて、コンサートですが、会場は超満員です!
椅子を出せるだけ出しましたがまだ足りず。後ろの方には立って見ている方もいらっしゃいます。おおよそ50名ほどのお客様がいらっしゃいました。無料ということもあり、気軽に参加することが出来たのではないでしょうか。
居住者も、手拍子をして笑顔でノリノリです。曲の終わりにはしっかりと拍手をされ、とても楽しそうでした。
終了後、「たまにはこういうのもいいもんだね。」「いやあ、楽しかったよ。」とコンサートに参加したSさんとFさんが談笑されていました。また、Kさんは参加しなかった居住者に、「とっても良かったんだよ~。あなたも見に来たらよかったのにねぇ。残念。」と、興奮冷めやらぬ様子で話されていました。
地域の方々にもたくさん来て頂けて、本当に楽しくて熱い時間を過ごすことが出来ました。小さな子供達がはしゃいでいるのを見て、「いやあ、めんこいねぇ。」とSさん。コンサートがあることによって、たくさんの人たちが集まってきて下さいます。音楽を聴いているだけでなく、いろいろなところで嬉しい楽しい瞬間がいっぱいです。
機会があれば、ゆいま~る厚沢部をどんどん活用して頂きたいです。いつでも多世代が集える場所を目指し、これからもスタッフ一同より良い空間づくりに励んでいこうと思っております。これからもゆいま~る厚沢部をよろしくお願いいたします。
サミーズの皆様、そしてお越しいただいた皆様ありがとうございました!!!
8月13日(火)、「詩吟にふれてみませんか」と題して、吟詠静凰流、関根江妙先生による体験会を開催しました。
漢詩の内容を一から丁寧に説明してくださり、今回は、川中島の合戦の詩文を吟じました。最初は、声が通りにくいものの、「自分の声で吟じれば大丈夫です」との先生の言葉に、それぞれ前に飛ぶようなしっかりした発音ができるようになりました。コツは、初めの音をしっかり出し、日本語をはっきり言うことだそうです。
最後は皆さん揃って「鞭声~粛々~」と自分を表現できました。
参加者の皆さんからは、「通った声が出てとても気持ち良かったわ」とご感想をいただきました。
これを機に続けて2回、3回と開催していきたいと思います。
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