ゆいま~る福ブログ

開設記念式典 地主・八木博次さんのお話「ゆいま~る福」への思い


2016年11月1日、ゆいま~る福の開設記念式典が行われました。

地主の八木博次さんは、開設準備時期から、「ゆいま~る福をつくる会(*)」に参加し、たんなる地主ではなくいっしょに「福」をつくりあげてきた1人です。

少し遅くなりましたが、記念式典でお話された八木さんの熱い思いを紹介します。

地主の八木博次さん↓

海の魚、川の魚がとれる町

ここ、ゆいま~る福の地主・八木博次です。

私の先祖は、福の町で生まれ育ちました。祖父の八木三蔵は、安政の大獄の1年前の安政4年生まれです。この土地は、もともと上流から流れてきた土石流によってできた町ですから、海の魚、川の魚がよく取れました。祖父は川魚の「振り売り」からはじめ、ざこば市場近くに「川魚問屋 福三」を構えるようなりました。福の町の三蔵ですから、「福三」という屋号にしたと聞いています。

昔、福町は、たびたび洪水の被害を受けました。それは上流の中津川(現在の淀川)が蛇行していたことと、堤防が弱かったからです。ただ、海から近く、川もあるので、だんだんと工場の町に変わっていきました。当時、汚染対策が十分でなかったため川の汚染も問題になり、大阪市が大野川を暗渠にし、跡地を緑陰道にして、今では樹木も大きくなって自然豊かに一変しました。

祖父の「社会貢献したい」気持ちを継いで

こういう福の町ですが、今回私がこの土地を提供しようと決断したのは、一昨年前に高橋社長にお目にかかり、サービス付き高齢者向け住宅の熱い思いに「ほだされた」からです。

祖父は、自分が生まれた土地を1箇所、2箇所と広げて、1200坪の土地を取得。ふるさとや支援してくれた人々に恩返しがしたいと、神社や小学校にも寄付をしていました。私も祖父の意志を受け継ぎ、なにか地域貢献をしたいと考えていました。

そこで、1200坪の半分をこれまで貸していた工場に売り、そのお金で残り半分の住宅を購入して更地にしました。一昨年前、高橋社長にお会いして、入居希望者の要望を聞いて建物設計や建築をしていくという姿勢に感動し、土地提供の話がとんとん拍子に進んでいきました。

便利な住みやすい町に変わります!

福の町は大いに変わりつつあります。阪神なんば線が、難波までつながり、福駅から難波駅まで14分となりました。福駅周辺が注目され、駅の北側にあった大きな敷地には、総合病院の千船病院が建ちますし(2017年夏)、大型スーパー「イズミヤ」や「GU」「ユニクロ」もでき、駅の北側はずいぶん変わってきました。

来夏、病院がオープンすれば、さらに人の流れが変わってくるのではないかと思います。

 地元の皆さんに愛されるハウスに

建設にあたりましては、コミュニティネットさんが「ゆいま~る福をつくる会(*)」を毎月開き、入居予定者に集まっていただいて話し合い、入居者目線で住宅を作っていただきました。VANS設計事務所さんも、自分たちの提案に加えて、入居予定者の意見を聞き入れ、たびたび変更をしていただきました。建築会社ヤスダエスバイエルホームさんは、下請け3業者をしっかりまとめ、大過なく完成していただきました。

各部屋がそれぞれ特色ある入居者好みの対応になっているわけです。設計事務所の方にも大変お時間をとっていただきました。最終的には建設当初の予定より出来上がりが遅くなりましたが、入居者にとっては使い勝手のよい、私にとってはモダンな建物になったと喜んでおります。

オープンに際して私の気持ちとしましては、このハウスを地元の皆様に開放するというだけでなく、どんどん地元の皆様に来てもらって、愛されるハウスになることを願っているしだいです。

(*)ゆいま~る福をつくる会:入居予定者、地域住民、スタッフ、設計士など、かかわる人たちすべてが、どのような住居にするか・どういうコミュニティをつくっていくか、意見を出しあう会。主催は一般社団法人コミュニティネットワーク協会

(2016/11/1 「ゆいま~る福」記念式典でのあいさつより抜粋)

 

 

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