ゆいま~る福 暮らす人々の声

70代で住み替えてよかった!! 健康を維持しながら自由な暮らしを楽しんでいます


こちらの聞きたいことに対して、的確に簡潔に答えてくださったY.Kさん(80)。年齢よりも若くしっかりしていらっしゃる印象です。「ゆいま~る福」に住み替えて5年が過ぎました。「70代で住み替えてよかった」と、中庭で野菜や花づくり、料理、散歩など、健康を維持しながら、自由に自分らしい生活を楽しんでいらっしゃいます。毎日の生活の工夫や、住み替えのコツも伺いました。

中庭で野菜を育てているKさん(2017.3入居)

 

■早く決断した方がいいと思い、自由な高齢者住宅を探しました

――「ゆいま~る福」に住み替える前は、京都に住んでいらしたそうですね。

私の父が戦争で亡くなりまして、母と二人、母の実家に住んでいました。小さいころからずっとお世話になっていて、母はそこから勤めに出ていたのです。
私も学校を出て会社勤めをするようになって、そこで主人と知り合い、結婚しました。京都に家を購入して、主人と私と母と三人で暮らしていました。

――それは、小さいころはご苦労も多かったでしょうね。でも、三人で暮らすようになって、お母様も安心でしたね。

母は99歳で亡くなりました。99歳の時に、市長が敬老の日に訪問されて表彰してくださり、花束と金一封をいただいて、写真撮影もして、とても喜んでいました。「100歳まで長生きしてくださいね」と言われたのですが、その3カ月後に亡くなってしまって……。
足の具合は悪かったけれど、デイサービスやショートステイを利用しながら、最期までしっかりしていました。まわりからも、「若く見える」「その年に見えない」と言われていましたね。
親戚で103歳で亡くなった方もいて、長命の家系なんでしょうか。自分も長生きしたらいやだなあと思いますけれど(笑)。

――おつれあいとお母様は仲が良かったのですか。

はい。主人は優しい人で、母と一緒に住んでくれました。最初は心配していたのですが、二人はとても気が合って、仲良しだったので助かりました。私が友だちと旅行に出かけて二人を残しても、心配ありませんでしたね。
その主人も76歳の時、病気で亡くなりました。母が亡くなって3年後でした。

――数年の間に悲しいことが続いたのですね。それで住み替えを考えたのですか。

母も主人も亡くなりましたが、ずっと住んでいる場所ですし、ご近所とも仲良くしていたので、高齢者住宅への住み替えは考えていなかったのです。自分は元気だし、このままここにいようと思っていました。
たまたま、お友だちが高齢者住宅を見学したいということで、私もお付き合いで京都の施設を見て回ったことがありました。そうしたら、どこも、狭い部屋にベッドが置いてあって、トイレはあるけれどお風呂はなくて……。こんなところに、まだまだ元気なのにいやだなあと思っていたのですけれど、施設の方が「早い方がいいですよ。80歳になったら引っ越しするのは大変ですよ」と言うのです。それで、考えてみたら、私は一人だし、何かあったら住み替えるにしても、今の家も売らなければいけないし、やはり70代のうちに決断した方がいいのかなあと思うようになりました。
そんな時に新聞を見たら、高齢者住宅を案内するという記事があって申し込んだところ、最初の高齢者住宅が「ゆいま~る福」だったんです。

 ――見学したときの印象はいかがでしたか。

「ゆいま~る福」に着くなり、「わあ、いいなあ」と思いました。誰にも断りなく自由に外出できるし、ちょうどハウスの裏が緑陰道になっていて、「素敵だなあ」と思って。木造作りで風通しはいいし、明るいし、中庭もある。土があるというのも、とても気に入りました。
どうしようかと迷っていたら、紹介してくださった方が「すごくいいでしょう。私だったらすぐに入るわ」とすすめてくれて。それで、思い切って住み替えを決断しました。今では、あの時決めてよかったと思います。80歳になりましたけれど、今だったらとても住み替えできないと思います。

ハウス裏の緑陰道。ちょうどよい散歩コースです

 ――ご自宅からの引っ越しは大変でしたか。

必要最低限の物だけ残して、あとは業者さんにお任せしてかなり整理しました。タンスや大きな家具は全部処分してきました。逆に、住み替え後の部屋のサイズに合わせてあらたに購入し直しました。そういうことができるのも70代だったから。まだ、頭も働くし体も動きますから、機敏に出来ます。思い切りも違います。自宅の売却には時間がかかってしまいましたが、ようやく売れました。
早く決断して、本当によかったと思っています。

 ――京都から大阪へのお引越しには抵抗はなかったですか。

私が住んでいたところは、大阪や奈良に行くにもわりと近く、友だちも大阪にいて遊びに行っていたし、遠いという印象はなかったです。抵抗はなかったですね。

 

■階段を使う、散歩をする、好きなことをするのが健康維持の秘訣

 ――ゆいま~る福では、1日をどのように過ごされていますか。

朝は6時くらいに起きます。最初にすることは、今日は何年何月何日かを確かめること。ゆいま~る福では、ヨガ、和太鼓、ノルディックウォーキングなどの日があるので、忘れないように、まず「今日は何時からこれがある」と頭に入れておきます。
9時からハウスでラジオ体操があるので参加して、部屋に戻ったら、洗濯・掃除など家事をします。コロナ禍なので、あまり外出せずに家で過ごすことが多くなりました。好きな音楽を聴いたり、お料理をしたりしています。
料理するのは好きなので、新聞の料理欄を切り抜いて作ってみたりしていますね。たまに料理したくないなあというときは、音楽に合わせて踊りながらしてみたり(笑)。凝ったものは作りませんが、肉じゃがや煮魚など、どちらかといえば和食系が好きでよく作ります。生協で食材を取っているので、だいたい1週間の献立を考えて、「今日はこれにしよう」「週に2回はお肉にしよう」と、いろいろ作るのが楽しいです。
朝昼晩としっかり食べていたら太ってきてしまったので、最近は夕飯を軽めに済ますようにしています。

ゆいま~る福に飾られたお雛様に添えてくださったちらし寿司

 

――まったく太っているようには見えません。でも、夕食を軽めに、というのは胃腸や健康にもよさそうですね。

万歩計を付けているので、今日は歩数が少ないと思ったら、緑陰道を歩いています。

――和太鼓の練習にも参加されているそうですね。

月2回参加しています。大きな太鼓が3つくらいあって、みんなで叩いています。思いきりバーンと叩くとスーッとしますね。でも、参加した時にしかできないので、覚えてもすぐに忘れてしまいます。

――お花や野菜作りもされていると聞きました。

ハウスの中庭で6つくらい区画があるのですが、一つを借りています。
夏は、仏壇に供えるお花がすぐに枯れてしまうので、夏だけお花を育てています。お花が終わったら、サツマイモや大根を育てています。
京都にいたとき、野菜を作ってみたいと言ったら、主人が60坪の畑を借りてくれました。最初は草取りを頼んでもいやいや手伝っていた主人ですが、いつしか私よりもはまってしまい、白菜、大根など本格的に上手に作るようになりました。ご近所に配ったりしていましたね。
今は、小さい区画なので多くは収穫できませんが、土に触れるのはいいなあと感じています。中庭に出てすぐに作業できるのも助かっています。

中庭で、夏はお花、それ以外は野菜を育てています

――散歩、畑、料理と、健康によい理想的な暮らしですね。からだを動かすことはお好きなのですか。

京都にいるとき、健康体操の教室に十数年通っていました。そのせいか、他の人より体は柔らかいと思います。よく歩くのが早いと言われますね。
コロナ禍で家にいることが多くなってから、足が弱ったと感じることがあります。部屋は3階なのですが、エレベーターには乗らず、階段で上がり下りしています。これから、ますます年を取ってきたらと考えると、少しでも維持しなくてはと思って。

 ――日ごろのちょっとした工夫が健康維持に役立ちますね。ほかには何か趣味とか、楽しんでいることはありますか。

京都にいたころは、陶芸もしていました。お茶碗など、ちょっとしたものを作っていましたが、「ゆいま~る福」に来てからはしていません。
ここに来てから、蘭に詳しい入居者の方がいて、胡蝶蘭を一鉢譲っていただいて、育て方を教えてもらいました。最初は難しいと思っていたのですが、教えてもらったらそんなに手間がかからなくて、うまく咲いたんですよ。今、5鉢になりました。真っ白い花、真ん中が赤い花など、いろいろあります。

見事に咲かせた胡蝶蘭。いろいろな種類があります

――それはすばらしいですね。これから、何かしてみたいことはありますか。

最寄り駅まで近いですし、どこに行くにも便利です。コロナ前はハウスで仲良くなった方と旅行に出かけたりしていたので、また旅行がしたいですね。
ただ、皆、年を重ねて旅行が難しくなっているのが残念です。「一人で行った方が気楽よ」と言われるんですが、それができなくて。素敵な景色を見ても、「いいね」と言える人がいないとね。
これまで、お友だちと、国内のあちこちに行きました。九州に友だちがいるので泊まりに行く、逆にその友だちがこちらに泊まりに来ることもありました。

――早く自由に行動できるようになるといいですね。最後に、住み替えを考えている方へのアドバイスをお願いします。

いずれ住み替えを考えているのなら、早い方がいいです。私も思い切って70代で住み替えてよかった。不安かもしれませんが、住み替えたら、同じようなお友だちがいるし、年齢も近いので話もはずみますよ。何より、見守ってもらえる安心感があり、ひとりではないと実感しています。

 「夏はすぐ枯れてしまうから」と、仏前に備える花を中庭で育てているというエピソードを伺い、亡きお母様、おつれあいとの温かい関係を築かれてきたことが垣間見えて、こちらまで温かい気持ちになりました。ハウス長は、「Kさんが中庭で収穫したサツマイモをてんぷらにして、スタッフにふるまってくれたことがあり、見た目もきれいでとてもおいしかったです」と話してくれました。ハウススタッフともよい関係を築いているKさん。これからもお元気で、自分らしい暮らしが続けられるようスタッフ一同サポートしていきたいと思います。
(2022年12月4日インタビュー)

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