ゆいま~る高島平 暮らす人々の声

高齢者だけの集団に束縛されたくない
私には、都会にあって自由なここしかない!


粟屋勇さんは毎日、朝10時からプールに通い、水中歩行で膝のリハビリにいそしむ。昨年の入院で筋肉が弱って歩行が少々不自由になったが、89歳の誕生日に合わせて今年の京都祇園祭に出かける予定を立て、そのためにリハビリを頑張る。粟屋さんの趣味は多彩。温泉や歌舞伎鑑賞、写真、野球の広島戦、・・・。お部屋は、家具や照明の一つ一つに凝り、とても快適な空間を作ってらっしゃる。多くの老人ホームを見てまわったが、高齢者ばかりの集団に束縛されるようで嫌だったとおっしゃる。そんな都会派の粟屋さんがゆいま~る高島平では自由な暮らしを楽しんでいらっしゃいます。「少なくとも95歳まで元気に暮らす」(粟屋さん)。

*粟屋勇さんは2017年2月5日にご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
ご家族のご了解をいただいて、2016年春にインタビューした本記事はそのままの形で掲載いたします。

 
ゆいま~る高島平
粟屋勇さん(88歳)の場合

 

Q: 「ゆいま~る高島平」に入居される前のお住まいは。

粟屋 約40年前、高島平団地が出来た当初から、高島平に住んでいました。ただ5階建ての4階にいました。エレベータなしでした。若い頃は階段で4階に上がるのは苦ではなかったのですが、だんだん厳しくなってきました。妻が亡くなって10数年、膝が痛くなって階段が辛くなりました。それであちこちの老人ホームを見てまわりました。熱海には静かで眺めのよいところがありました。厚木や、東急沿線もいくつか見に行きました。でも、踏み切れませんでした。高齢者ばかり、それも女性ばかりでみなさん強いし・・・、という辺りが引っかかりました。

そんなとき、ゆいま~る高島平が出来上がる1年くらい前、『高島平新聞』に記事が載って、ここのことを知りました。ゆいま~る高島平は“全部高齢者ばかり”という環境にはならないし、今までの生活がそのまま続けられる。気に入って、出来上がったばかりの2014年12月に入居しました。

引越しは、スペースが狭くなったこともあって大変でした。でも息子や嫁が手伝ってくれました。

注) 息子さんは引越しの過程を動画撮影し、編集して粟屋さんにプレゼントしました。YouTube公開画像はこちら→

Q: とても快適な感じのお部屋です。どのような生活を送ってらっしゃるのでしょうか。

粟屋 ゆいま~る高島平にもいろいろな会合のようなものはありますが、一切出ていません。自由なのがよい。
(インタビューに同席していた)野田ハウス長 それもよいと思います。高齢者向け住宅ではお出かけの際にフロントなどに声掛けなどして行くのが一般的ですが、ここは違います。粟屋さんのような暮らし方が出来るのも、ゆいま~る高島平の良いところです。
せっかく同じ高齢者向け住宅に入居したので全員が会えるような機会が欲しいという方もいらっしゃいますが、そうではない方の自由も尊重できる運営も出来ればと考えています。

粟屋 私はね、歌舞伎と温泉が好きなんです。かつては会社を経営していましたが、60歳過ぎにみんなでお金を分けて会社は解散しました。以来20年以上、仕事なしで自由にやってきました。
ただ膝が痛くなって、昨年2015年11月に、入院して両膝に金具が入りました。ところが入院している間に筋肉が衰えてしまって、歩くのが不自由になってしまい、今は温泉に行けなくなってしまいました。前は毎月温泉に出かけて、特に乳頭温泉が好きだったのですが・・・。でも早く直りたくて、毎日、朝の10時から自転車に乗ってプールに行き、30~40分、水中歩行をしてリハビリに努めています。

私の誕生日7月17日に合わせて、最近は毎年京都に行って祇園祭を楽しんできました。実は今年も、このタイミングで京都のホテルを予約しました。それまでに、身体を直さないといけない!

Q: 先々の不安はあるでしょうか。

粟屋 考えたらきりがない。出たとこ勝負!という感じですね。ここで毎日やる安否確認は、今の私にとっては面倒です。でも、先のことを思えば安心できる仕組みですね。

学生時代の友達とか、ほとんど逝っちゃいました。今年2016年1月に最後の学生時代の友人が逝ってしまった。歳を取ってからの友達はいますが、若い頃からの友人とはちょっと違いますね。寂しいですね。それと、この部屋は狭いので、横浜に住んでいる息子が来ても泊めることができない。前は息子と酒を飲んで泊まらせるのが楽しみだったのですが、ここではできなくなった。つらいですね。

でも95歳までは元気でやらんといかん、と思っています。ゆいま~る高島平には、94歳までの家賃を入居時にまとめて払いました。それ以降は、家賃なしで暮らせる。家賃ゼロ円で、少なくとも1年は元気に暮らすぞ、と思っているわけです。

趣味のカメラを収納するデシケーター。ライカも並ぶ。

リビングと寝室の照明は、北欧ポールニールセンの製品。いつか買いたいと思っていたあこがれの一品を、この部屋に移るときに、ついに買った。

粟屋さんのカレンダー。ピンクは歌舞伎に行く日、緑は病院に行く日。7月の京都旅行の予定も記入してある。

広島カープの大ファンで、広島の試合を見るために有料放送(スカパー!)にも加入している。

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