ゆいま~る福 暮らす人々の声

これまで通りの暮らしを続けられる終のすみかに引っ越した―――― 安全も大事だけど安心が一番


ゆいま~る福に入居してまだ2ケ月半の菅谷千枝子さん(75歳)に、住み替え前後のお話や住んでからの感想をうかがいました。100歳以上の日本の人口が6万人を超えるような長寿社会を迎えて、長期の生活設計をすべきだと考え、終のすみかとする高齢者向けの住宅を検討し始めた菅谷さん、費用や周囲の雰囲気を確かめながら、これまでの普通の生活を続けられることが決め手となってゆいま~る福を選ばれました。ここに越してからも仕事を続け、ボランティアに参加し、気功や操体法で健康に留意し、好きなものを召し上がっていらっしゃいます。惜しむらくは、ゆいま~る福のようなところがあったら、もう少し若いときに引っ越したかったそうです。

ゆいま~る福

菅谷千枝子さん(75歳)の場合

(お引越し日は2016年11月16日)

100歳以上の人口が急増する現代、もっと長期計画が必要と思った

60歳前後の頃に、住んでいたマンションをリフォームしました。老後を見据えてのことでした。でもその後、大阪市民オンブズマン機構の活動を通して老人ホームにボランティアに行くようになり、高齢者施設に関心を持つようになったのです。そして実は別の高齢者住宅を検討し生活設計を考えた時に、担当者の方から「菅谷さん、元気そうだから100歳ぐらいまで生きられるかもしれませんね」と言われ、「90歳以上になる?これは大変だ!」と思いました。

100歳以上の日本の人口が6万人を超える中、自分も長生きをするという前提で生活設計をしなくてはいけないと思いました。ずっと自分の力で生きてきたので、完成期まで自分の力でと思っています。それで終のすみかとなるところを捜し始め、ここ、ゆいま~る福に辿り着きました。友達からは、「元気なので高齢者住宅に移るなんてまだまだ早い」と言われました。でもここに移っても自分の暮らし方は変わりません。部屋が小さくなっただけで、気持ちは特に変わらないです。

ゆいま~る福を選んだのは、これまで通り普通に生活できるから

高齢者住宅を選ぶ時に考慮したのは、まず費用、広さ、交通の便(私の贅沢は駅に近いこと)です。そして入居する方たち。ゆいま~る福では入居する前から検討されている方が顔をあわせる会合(友の会)があり、そうした場を通じて皆さんとのコミュニケーションがとれました。さらに町の雰囲気です。福の駅前は古い町の原風景の感じで、「ええとこ」という印象でした。入居を検討する前に、このあたりをうろうろと歩きました。町の雰囲気を自分のからだに入れようと思ってよく歩いたものです。

ゆいま~る福を選んだのは、「普通に生活ができる」と思えたからです。自分の生活を変えずに、小さな部屋に移るだけだと思えたのです。たとえば、どんな状態になっても外の空気が吸いたい。ここなら、ちょこっと降りてくれば緑のある庭(木っかけの庭)で散歩し深呼吸できます。

部屋の広さは以前の半分以下になりましたが、今までの生活と何も変わらないし、狭いからこそ、一目で何があるのか分かりやすくなりました。

東京にいた若い時は、眺望のよいマンションに住んでいました。富士山が見えて、長者丸の住宅を見渡せる場所でした。でも年齢を重ねていくと不思議なもので、上から見おろす風景より、「足が地につき土と木があり、空を見上げられる暮らし」に憧れを持つようになりました。姉にゆいま~る福の説明をして「木造づくりで人との交流がある」という話をした時に「なんだか長屋みたいね」と言われました。適度な交流があるゆいま~る福は、私にとっては落ち着ける雰囲気なのです。これは、私が子どもの時にもともと長屋住まいだったからかもしれませんね。

環境も気に入っています。先日は淀川の堤防から矢倉緑地公園まで歩いていきました。道で掃除をしている人、散歩をしている人、また釣りをしている人と世間話をすることができ楽しかったです。こうして町が分かってきます。大野川緑陰道路を掃除している人に声をかけた時は、「ここは大阪の宝ですよ」と言われました。終のすみかを捜している方は、気にいったところが見つかったら、その町を自分で歩き、積極的に理解していくと町が好きになり住まいが好きになりますね。

元気だけど毎日安否確認があります。生活支援サービス費を払わなくてはなりませんが、安心を買うということでこれが高いとは思いません。前に住んでいたマンションでも高齢者の孤独死がありました。いくら親しい友人がいたとしても、毎日「どう?」と確認しあえるわけではないですからね。ゆいま~るであれば安否確認をしてくれる。重いものを移動してもらえたり、何かあった時にお手伝いをしてもらえます。

前のマンションの部屋に特に思い入れを感じることなく、気持ちが決まったらそこに向かうだけでした。ここに越してきて、気分がすっきりしました。前のマンションのお気に入りの家具などを、次の家主が気にいっていただけたのも嬉しいことでした。

仕事を続けながら健康に気を配り、好きなものを食べる

ここに越してきてからも美容と健康関係の仕事を月に2~3回、ボランティアには1カ月に1~2回参加します。そして健康法として操体法や気功などなどをやっています。家庭用のサウナも持ってきていますので、からだをあたためたりしています。エステティックの仕事をしているので、生きていくために必要なものには関心があります。そして、好きなものは食べるという生活を続けています。

もっと早く住み替えた方がよかった

一つだけ、ちょっと残念に思っていることがあります。できればもっと早めに住み替えた方がよかったです。ボランティアを始めてからは、75歳で住み替えると決めました。もっと早くゆいま~る福のようなサービス付き高齢者向け住宅を知っていたら、リフォームするのを少し待てたかなと思いました。60歳代後半、70歳代になったばかりでしたら、まだまだ元気なので次の人生を描けるでしょう。最期まで安心していられる場所に落ち着けば、仕事も続けようと思ったら続けられる。安全も大事だけど、安心は一番大事です。もし100歳まで生きるとしたら自分の足で立ち、できることは自分でしたいです。そして一番大事なこととして、自然死で完成期を迎えたいと思っています。今ここに入居されている方は、皆さん元気なうちに終のすみかを自分で決断した人ばかり。今元気だけれども10年後はどうなっているかわかりませんけれど、入居者同士「あ、あの人忘れっぽくなっているから、みんなで気をつけよう」と自然に気遣うことができたらいいなと思っています。周りの環境も大事だけど、自分の環境もとっても大事です。


玄関はまだ片付いていませんが、先日やっとお気に入りの絵をつけてもらいました。

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