自由な暮らしを楽しみながら、なるべく長く働いていたい!!
「ソーネおおぞね」で働き始めたゆいま~る大曽根1期居住者の林由紀子さん(70)に聞く
ゆいま~るシリーズのコンセプトは、「施設」ではなく「住まい」であること。元気なうちから住み替え、「自分らしく自由な暮らし」を提案してきました。そんな暮らしを体現している1期居住者の林由紀子さん(70歳)にお話を伺いました。
――ゆいま~る大曽根1階のコミュニティスペース「ソーネおおぞね」のカフェで働かれていると聞きました。
林「カフェの厨房で4月から働き始めました。職場がすぐ下なので、助かります。近くに住む同級生にも声をかけたところ、一緒に面接を受け、同じカフェで働くことになったんですよ。若い方に囲まれて、新しい刺激を受けています。「ソーネおおぞね」以外でも、高齢者マンションでの調理の仕事を続けていて、今は週3日働いています。元気なうちは、働いたり、ボランティアをしたり、好きなことをして暮らしたい。健康を維持して、なるべく長く働きたいと思っています」
――そもそも高齢者住宅に住み替えようと思った理由は何ですか?
林「夫と小牧市の戸建て住んでいましたが、子ども2人も独立して離れたところに住んでいるし、ゆくゆくは住み替えを考えていました。そんな時、ゆいま~る高島平*の記事を読む機会があり、こんなところが名古屋にあったらいいのにと思っていたのです。新しく建てるのではなく、リフォームして再利用する方法が気に入りました。同世代だけでなく、いろいろな年代の人が住んでいる既存団地を利用するというのが斬新ですよね。見学に行ってすぐに入りたいな、と思いました」
*東京都板橋区高島平にある既存団地の空室をリノベーションしたサービス付き高齢者向け住宅。全国初の「分散型」サ高住として注目を浴びた。
――おつれあいは納得なされましたか?
林「じつは、私一人で引っ越してきました。夫は暮らしのイメージが持てないと納得しないタイプなので、とりあえず私だけ住んでみようと。ここなら、私の年金と働いているお金でやりくりできますから、それも大きかったですね。夫の食事を届けるため、週3日小牧の家に通っています。夫は地元のソフトボームチームに入っているので地元に愛着があるのですが、私の暮らし方を見て、いずれはこちらに住み替えるといいなと思います」
――ご理解あるおつれあいでうらやましいです。今の暮らしはいかがでしょうか。
林「仕事の日は5時~7時くらいに起床。健康のため、なるべく階段を使ってフロントに行き安否確認。9時前後に家を出ます。午前中に高齢者マンションの調理の仕事、帰りがけに買物をして、帰宅後ゆっくりしてから、夜「ソーネおおぞね」の厨房に入る感じです。戻って20時くらいに夕食。食べることが好きなので、いろいろストックしておいたものを『今日は何を食べようかなぁ』と考えながら、いただくのが楽しみです」
――充実した暮らしぶりですね。
林「単身赴任でホテルに暮らしているようで、自分の時間を好きに使えるのがいいです。なんでも相談できるフロントも心強いですね。今はあまり利用していませんが、フロントがあるから、この年齢でも気楽に一人暮らしに踏み切れたと思います。
今の状態がいつまで続くかわかりませんが、仕事はできるだけ続けたいし、最後までここで暮らしていきたいと思っています」
★「ゆいま~る通信」1号より転載しました。