ゆいま~る中沢 暮らす人々の声

私の「しん」は、好奇心と冒険心


海外生活20年を経て、ゆいま~る中沢に入居を決めたH・Tさん。音楽や語学、ダンスなど、関心のあることは何でもチャレンジしてきました。コロナ禍でストップしていることもありますが「時間がある今だからできること」を見つけて、自由に毎日の暮らしを楽しんでいらっしゃいます。これからも続けていきたいこと、新たにチャレンジしたいことを含め、ゆいま~る中沢でのお暮らしについて伺いました。

ソファでくつろぐH・Tさん

 

■H・Tさん(79+)に聞く

――長く海外にお暮らしだったそうですね。

「ニュージーランドのクライストチャーチに、夫と20年間暮らしていました。過ごしやすく、気に入っていたのですが、『最終的には日本に骨を埋めたい』と帰国するたびに、高齢者住宅を探していたんです。

夫を看取ったのはニュージーランドの自宅ででした。すぐの帰国も考えましたが、夫が日本語書籍の図書館をオープンする計画を立てていましたので、その遺志を継いで2年後にオープンしました。セルフのカフェコーナーも設け、いろいろな世代の人たちが集まって、とても楽しかったし、良い経験をしました」

ニュージーランドでの思い出の絵画

――高齢者住宅を選ぶ基準や、ゆいま~る中沢に決めた理由を教えてください。

「高齢者住宅は10カ所くらい見学に行きました。私の理想は、徒歩圏内に鉄道の駅があること、駅の近くに生活に必要な諸施設(病院、市役所、銀行、警察署、映画館、図書館、レストランやバー等)があること。わがままな理想だったので、なかなか気に入るところが見つかりませんでした。

ゆいま~る中沢に決めた理由は、ロケーションのすばらしさです。実は、まだ建物が建つ前の設計図の段階から決めていました。設計図には、吹き抜けのロビーや大浴場といった自分にとっては必要ないものはないし、とてもシンプルな作りで気に入りました。『ゆいま~るシリーズ』は、多世代間の交流や、無駄なことは省く、自分たちでできることはやる、というコンセプトがあり、それも合っていました。『ここにしよう』と思った後、何回か周辺を歩いて、いろいろと確認し、最終的に決定しました」

ゆいま~る中沢周辺の環境が決め手に

――実際のお暮らしはいかがですか。

「コロナの流行前は、6つも7つものサークルに所属していました。
音楽関係3つ、語学関係3つ、カントリーダンスなどです。スモールパーカッションは、ニュージーランドにいたころから習っていて、その奥深さに魅了され、日本でも続けていました。
ゆいま~る中沢のサークルでは、ピアノ教室に参加していました。キーボードですが、クリスマス会にみんなで演奏して楽しかったですね。
いろいろ習いすぎて、コロナを機に整理したいと考えているところです」

キーボードはヘッドホンを付けて練習

――多彩ですね。コロナ禍になって、暮らしは変わりましたか?

「コーラスもやっていましたが今はお休み。声帯はすぐに縮んでしまうので、お風呂で発声練習したり、キーボードはヘッドホンをつけて演奏しています。

今は、ほとんどが休止状態なので、できることを見つけて楽しんでいます。
たとえば、朝と午後のウォーキング。朝起きたら、まずベッドの中でできる体を温めるエクササイズを行って、6時40分くらいからウォーキングに出かけます。1日7000~8000歩を目指しています。
中沢周辺は、ゆるやかな丘や坂が続いているので、ひとつ坂を上るだけで体が温かくなります。草花も四季折々楽しめるし、森もあるので鳥の声も聞こえるし、すごく環境がいいんです。

図書館に行くことも多いですね。読書は好きだけれど、これまではなかなか気合を入れて読めなかった本も、コロナ禍で時間が豊富にあるので、瀬戸内寂聴訳『源氏物語』10巻(ゆいま~る中沢図書の蔵書)を読破したり、英語文法の基礎を復習したりしています。『こういう時でないとできないことをやろう』と。

今は人出もそんなに多くないので、たまにデパートに行ってファッションチェックもします。最近は、立川駅と直結しているグリーンスプリングスが気に入っています。多摩モノレールで立川まで30分くらいですし、昭和記念公園もお隣ですから」

居室を広々使っているので、ヨガマットを置いてのエクササイズもできますね

――非常にアクティブなH・Tさんですが、お元気に暮らしていく工夫はありますか?

「食事は人工的・化学的な材料は避ける、運動は疲れすぎない程度に、そしてお化粧品は使わない、ということでしょうか。ニュージーランドにいるときから、マヌカハニーが基礎化粧品。少量をとってお水で薄めて、顔に塗る、基礎化粧品はそれだけです。

普段、なるべく薬には頼らないようにしています。ただし、絶対に拒否ではなく、症状を抑えるとか必要に応じては薬も使います」

――これからやってみたいことや、楽しみにしていることはありますか。

「『グッドウィル ガイド』(善意通訳GG=Goodwill Guide.政府観光局の事業)をしています。街で困っている外国人のお手伝いをするというものです。今はコロナショックで海外の方は少ないですが、続けていきたいです。

ボランティアで日本語教室の講師を永山と高幡不動でしています。10月から永山のみ再開しました。週1日、1時間15分くらいで、フェイスガードをして、生徒さんにも貸して、窓は全部開けて扇風機をかけて行っています。教えることは、教わること。外国の人から新しいことを教わるのはすごく楽しいです。

あと、ワインクラブ(ワインとお料理を楽しむ会)の仲間でアマチュアバンドを結成して、デビューのため練習していたのですがコロナで集まれず、どうなるかわからないのですが、再開できればと思っています」

――コロナ禍でも、とても前向きで見習いたいことばかりです。

「私の『しん』は、好奇心と冒険心。この時期には発揮しづらいですが、これがないとつまらない。こういう気持ちがあって、海外でも暮らせてきたと思います。
自由奔放に、自分の気持ちに忠実に、今在る事を楽しみたいと思っています」

――高齢者住宅への住み替えを考えている方へアドバイスがあればお願いします。

「自分の優先順位は何かをまず考えると、的が絞られると思います。私の場合はロケーションでしたが、費用とか、雰囲気とか、優先する条件は一人ひとり違います。それに合わせて探すのがよいと思います。また、住宅だけでなく、周辺も見ておくのがよいですね。自分で見て、歩いて決めるとよいと思います」

――今後、気になることはありますか。

「高齢になると、看取りをちらっと考えます。私は子どもも孫もいません。弟家族とは行き来はありますが、今後高齢者は増えてくるので、看取りも問題になるでしょう」

――ゆいま~る中沢では、お看取りの例もいくつかありますので、安心していただきたいと思います。

心和む散歩道

看取りのお話がありましたが、しゃきっとした歯切れ良い話し方で、姿勢もよく、好奇心・冒険心を忘れないH・Tさんは、まだまだお元気。コロナで思うようにいかないときも、できることを見つける、逆に今だからこそできることを楽しむ精神は、とても参考になりました。ゆいま~る中沢第1号の入居者と知り、驚くばかりです。

(2020年12月8日インタビュー)

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