ゆいま~る拝島 暮らす人々の声

年を重ねて変化しても自分らしく暮らす


ゆいま~る拝島に住み替えて8年の山田節子さん。今もお元気ですが、それでも入居当初よりは体力も変化してきたと言います。年を重ねても工夫をしながら、自分らしく暮らされている様子を聞かせていただきました。

趣味のちぎり絵の前にお雛様を飾って。にこやかな山田さん

 

――ゆいま~る拝島にいらっしゃる前は、どのようなお暮らしでしたか。

「練馬区に住んでいました。子どもたちは皆独立し、夫と二人で暮らしていました」

――住み替えを考えた理由は何だったのですか?

「夫が他界して、いよいよ一人で住んでいるのが耐えられなくなりましてね。風で戸がガタガタするだけで怖かったですし、出かけて夜遅くなったとき真っ暗な家に帰ってくるのが嫌だったんです。

住み替えるなら、新しい環境に慣れることも必要だし、早い方がいいと思いました」

――ゆいま~る拝島はどのようにして知ったのでしょうか。

「高齢者住宅は、8カ所くらい見学しました。その中で、「定年時代」(朝日新聞のシニア向け情報紙)に載っていた『ゆいま~る拝島』が印象に残ったのです。いろいろな会社があるのですが、施設ではなく住まいである、自由に暮らせるというのがとてもよかったのです。
ゆいま~る拝島へは、最後に見学に行ったのですが、これまで見学に行ったところと比べて、良いところがたくさん見えました」

――決め手は何だったのでしょうか。

「ここの環境ですね。隣には玉川上水が流れていて自然がいっぱいですし、だけど駅から徒歩4分と近いですしね。
入居人数もちょうどいいんじゃないかと。あまり大規模なところは、コミュニケーションが取りにくいのではないかと思っていたものですから。
夫が亡くなって1年で住み替えました。決断は早かったですね」

――住み替えて、これまでと違うと思ったことは何ですか。

「一番の差は、安心・安全であること。それが一番大きいです。家にいるときは一人だったので、最初に言った通り、風が吹いて戸がガタガタいうだけで不安でした。でも、ここでは、そういうことはありません。出かけても安心だし、帰ってきても真っ暗ではありません。ありがたいと思っています。人の気配がある、それだけで嬉しいのです」

――住み替えてからのお暮らしの様子を教えてください。

「そんなに変わったことはないです。気ままに過ごしてしています。
趣味が結構多いんです。こちらに来て、ちぎり絵を習いました。近くに教室があって、4年間通ってマスターしました。
また、もともとは、茶道を習っていました。茶道をやっていると、自分が自然体になる、落ち着くんです。その雰囲気が大好きで、20年間続けていました。今はひざが悪くなって、正座が出来なくなりましたので……。でも、今でも、お茶を点てるくらいは続けています」

ちぎり絵作品。丁寧な花びらが本物のようです
迫力ある山のちぎり絵作品

――現在、楽しみなことはありますか。

「ここで皆さんと俳句を習っています。近所にNHKの俳句講座の先生がいらして、お教室をいくつか持っていらっしゃって、コロナ禍でお休みだったんですけれど、通信で教えてくださることになってね。月に一度、皆さんの作品を取りまとめて先生に見ていただきます。皆さんの俳句を書く役目なので、その時は集中します。それを先生に送って、添削してもらっています。
あとは、歌を歌うのが好き。簡単なカラオケの機械を持っているので、うちで歌ったりしています」

真剣に句を読む山田さん

――1日はどのように過ごされているか教えてください。

「朝は、6時から6時半くらいに起きます。私は、部屋が散らかっているのは嫌いなので、まず片付けます。それで食事の支度をします。ひだまり食堂(ゆいま~る食堂)でも、一汁三菜というふうに、いろいろと並びますよね。自分で食べるときも、おぼんに並べて、確認していただきます。一品だけとか偏らないように気を付けています。
今は家にいることが多いので、俳句を読み直してみたり、見たいテレビドラマを選んで見たり、ゆっくり過ごしています」

――お買い物はどうされているのでしょう。

「買い物は生協を利用しています。食品や、日用品まで手に入るので問題はないですね。自炊もしますが、食堂も利用します。メニュー見て、これは私には作れないとか、これは食べてみたいとか、疲れたなぁという時に利用します。便利ですね」

 ――デイサービスに通われているそうですね。

「週に1度通っています。体操をするのですが、それが大好き。
座ってできる体操や、みんなでする合同体操、機械を使ったりしもします。一人ひとりに合った回数や時間があって、指導してくれるんです。最後は脳トレ。連想ゲームをしたりね。
だいたい13時半くらいからスタートして、17時近くまでやります」

 ――とてもお若く見える山田さんですが、若さの秘訣は何でしょうか。

「いろいろなことに興味を持つということじゃないかしら。
今年で88歳になりましたので、前と違って何かと疲れることもあります。そういう時は、昼寝をするときもあります。無理をせずに、疲れたら休む、を心掛けています」

――今はお元気ですが、これから不安なことも出てくるかもしれません。

「これから、年とともに自分の体が利かなくなって、だんだんと弱ってくると思います。私は、こういう時はどうしたらいいんだろう、とシミュレーションをするんです。
だけど、昨日失敗したんです。入浴していて、お風呂の栓を何の気なしに抜いてしまったら、立てなくなってしまって。手すりが3カ所ついているんですけれど、ひざが弱いので力が入らない。入浴剤を入れていたので、お風呂の中もツルツルしてしまって。緊急通報装置を押して助けてもらいました。
年を取ると、若いころは何でもなかったことにも対処できなくなる、思わぬところに落とし穴があると思いました」

 ――これまで病気もなく過ごされてきたのでしょうか。

「いえ、病気は多い方でした。長い入院をしたこともあります。でも、これは私の考えですが、病気というのは、早く発見して、良い先生に出会えば良くなる。絶対に悲観しないことが大切だと感じています」

 ――今はコロナ禍で自粛していますが、落ち着いたらやりたいことはありますか。

「植物が好きなので、近くにある植物園とか、そういうところに行きたいですね。
あと、だんだん年をとると外に出かけるのが大変になるんです。ちぎり絵は4年間教室に通っていましたが、元気だから通えたのであって、今は辞めていますのでね。なので、ゆいま~る拝島で、たとえば気軽に参加できる俳句の会とか、そういうのがたくさんあると、参加される方もいらっしゃると思いますね」

入居時とは少しずつ体も変化してきますが、生協やデイサービスを活用して、暮らしを楽しんでいらっしゃる山田さんです。素敵なちぎり絵の作品がまたできるように、たとえば、出張で教えに来てくださる先生を見つけるとか、居住者の皆さんに無理なく楽しんでもらえように、何かできるといいなと思っています。

エレベーター前に展示してある句集

(2021/2/16インタビュー)

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