無限に広がる選択肢

3月、居住者と一緒に
【夢のみずうみ村 浦和デイサービスセンター】に
見学に行ってきました。

伺った日は89名の利用で
スタッフは20名出勤されていたそうです。

大所帯だけどみなさんが個々に楽しんでいるというとても不思議な空間、
随所に坂道、段差、死角などがあり【バリヤアリー】の施設に驚きました。
富士山という名の大階段もあるんです・・・

職員の方におはなしを伺うと、契約時にリスクが高い施設と御理解頂いて、
必ずご本人も見学していただく。
職員が常時巡回して2周目で1周目と同じところに
いたらお声かけしていくという方法で運営しているそうです。

そして施設内通貨【ユーメ】というものの存在!

施設内の健康器具利用やマッサージを受けるとき、
パソコンを使用したりするときに支払う。

ゲーム、脳トレなどをクリアしたり、洗濯たたみや、
施設内の案内(こちらでは【水先案内人】というお仕事名)で
ユーメを獲得して貯めていくというシステム。
支払ったり貯めたりという、楽しみながら脳トレできるそうです。
ご家族に金銭管理を任せている方が多い中、
このような「貯める、支払い」は楽しみや生活の
ハリにつながるとのことでした。

一日のプログラムは自己選択・自己決定のため
「なにもやらない」も選択のひとつ!
従来のデイサービスは大まかなメニューが決まっており
受け身の状態ですが、こちらでは利用者ひとりひとりが
意欲的に一日のプログラムを組み立てしているそうです。

一緒に見学に行った居住者Tさんは
「各ゲームやお部屋・スペースに
つけられているネーミングがとても
ユニークで面白い!緩やかな坂や段差も
本来生活している場所にあるものだから、
あえてバリヤフリーにしていないところが良い!
見学後、広い空き地などを見つけるとつい
ここにみずうみ村が出来たらいいな~と考えてしまう」と
仰っていました。

Yさんは「もっと自己決定出来るデイが増えてくれると、
通うのが楽しい。まだまだ自分で選んだり決定したい!出来る!」と
率直なお声も聞けました。

一緒に見学に行った居住者と電車旅の中で、
色々なおはなしやご意見などもいただき、
有意義な時間でした。

お雛祭り

気候も暖かくなり、春の陽気が近づいてきています。

雛祭りの時期には、居住者のみなさんが寄贈してくれたお雛様でハウス内が華やかになりました。

フロント前には、100年程前に作られたお雛様を飾り、通る人の目を楽しませてくれます。

食堂には、地域の方にも喜んでいただける様に、7段飾りの立派なお雛様を飾りました。

3月3日、食堂を訪れた方々が「うわ~綺麗ね」と雛飾りを楽しんだあとは、特別食の雛祭りご膳。

松花堂の蓋を開けると、更にニコニコ。

ちらし寿司やさかなのなたね焼き、こうやの鋳込み煮など春を告げる御馳走が並んでいます。

やっぱり、花よりだんごかな~ みんな笑顔でお雛様と一緒に童心に返り、桃の節句をお祝いすることができました。

ホールには、いつも居住者がお花を活けて下さいます。

今は、黒盆の上にお花以外にも、お手製のはまぐりのお雛様、はまぐりにちなんで

砂を敷いて、とても素敵なお飾りです。

何もない場所に花を飾るだけで、なんだか特別な気分になれる。花は私たちの暮らしを豊かにしてくれるものです。

 

♪カフェコンサート♪♪

今年も鏑木陽子さんと学生さんをお招きして
カフェコンサートを行いました。
鏑木陽子さんは東京純心大学で教鞭をとって
いらっしゃいます。そして、学生さんたちは音楽療法を
学んでいる方々。
このコンサートは大好評で今回で第6回目☆☆
31名の方がご参加されました!!

マリンバ、ピアノ、バイオリン、ピアニカ演奏に合わせて、
入居者の方々が歌います。

↑こちらの歌詞カードは学生さんが用意してくださいました↑
 可愛らしい絵は学生さんが描いたもの♪

曲目は、懐かしの曲から東日本大震災復興テーマソングまで幅広く
あっという間の一時間でした。
歌を通じて、世代を超え同じ時間を共有できる。
心あたたまる午後のひとときでした。

「せせらぎの里」の梅林に

先日、第6回友の会が行われました。 今回の友の会は・模型の発表・サカイ引っ越しセンターから引っ越し手順の紹介・食のアンケートを行いました。
食のアンケートでは2つのグループに分かれアンケートに基づき付箋を貼っていくJK法を行いました。

ワイワイガヤガヤ結局、時間一杯になり集計は次回の友の会となりました。この日の友の会は開催前の植栽の会もあり、盛りだくさん。

木っかけの庭の図面に樹木の写真を立てて立体的にイメージしました。 後日、参加者の方が梅の枝を開設準備室に届けてくださいました。 なんと、「ゆいま~る福」工事現場近くの大野下水処理場敷地内にある「せせらぎの里」の梅林にご友人の方と行って来られ、枝を分けてもらえたとの事。建築中の「ゆいま~る福」の付近をご自分の新居の環境を知ってもらうためにお連れしたのでしょうか。少しずつ住み替えの準備をされているようでスタッフとしては心温まる思いでした。

 大野下水処理場敷地内の梅林を一般公開

けあサポの「介護職に就いた私の理由(わけ)」に掲載されました!

3月10日更新けあサポ「介護職に就いた私の理由(わけ)」に、小規模多機能ゆらリズムの管理者の道満敦子のインタビューが掲載されましたので、ぜひご覧ください。

第27回 管理栄養士から介護職へ 福祉を通じて社会貢献したい

▼けあサポ http://www.caresapo.jp/senmon/myreason/18414

オープンの1年半前から参加して、自分流を貫いて快適な部屋にした

「ゆいま~る那須」の食堂の一角を占める「ショップま~る」の店長がMさん。Mさんの趣味は多彩。手作りのぬいぐるみはショップで販売し、フラワーアレンジもプロ級の腕前。ピアノは今もレッスンを続けています。ゆいま~る那須には完成の1年半前から関わり、部屋の作りにもこだわりを貫いて、オープンとほぼ同時に入居しました。住み始めて6年、那須の自然の中で楽しむ暮らし方が分かってきたとおっしゃいます。こだわりの薪ストーブが暖かく燃える部屋でお話を伺いました。

ゆいま~る那須

Mさん(68歳)の場合

(入居:2010年11月)
Q:ゆいま~る那須に関心を持ったきっかけは?

M 7、8年前に雑誌「クロワッサン」に載った「ゆいま~る那須」の構想を書いた記事がきっかけです。実は以前から、コミュニティ型の高齢者向け住宅に関心はありました。でも、働いていた頃は、入る気はないけれど気になっていたという程度でした。けっこう値段が高いし。

でも「クロワッサン」を見たときは、退職して2年が経った頃で、退職後の生活に少し飽きがきていた時期でした。それで、「那須での暮らしを考える会」に参加したのが2009年4月でした。完成前から「ゆいま~る那須」に関心を持った人を集めた会ですね。

当時は東京の団地に住んでいましたが、月に1回、1時間程度かけて銀座に出てこの会に参加すること自体が面白かった。人との出会いが面白い時期だったのかもしれません。最初は、那須に行くことになるとは思わなかったけれど、比較的安いなとは思いました。でも設計を見せてもらい、ジオラマも見て、雑木林だけだったこの場所の見学会にも参加しました。この窓から見えるこの風景、山と林と池が見えるこの風景も、その時に見ちゃったんです。

当時私も一人暮らしでしたが、ちょっとケアが必要な兄もやはり東京で一人暮らしをしていました。こういう兄がいるけどと聞いたら、「いいよ~!、いっしょにいらしてください」という感じの反応が返ってきました。「ふーん」と思いました。設計も、希望に応じて変える余地があるとおっしゃる。それで、その気になっちゃいました。会に参加して半年もしないうちに、入居すると決めていました。

会の勉強会には大学の先生も来て、(株)コミュニティネットの社員と同じように学ばせてくれました。裏事情も見せてくれる。気に入っちゃいました。竣工式には、私も行きました。ゆいま~るは分譲ではないのに、自分の家を建てる気分でした。

Q:薪ストーブは雰囲気もあっていいですね?

M 薪ストーブを入れることは、入居の必須条件にしていました。秋田出身なので、いわゆるルンペンストーブには慣れていました。すぐに壊れてしまうんです。で、こういう薪ストーブにあこがれていました。あこがれは重要よ、案外実現するものです。

それ以外にも、押入れや洗面所、キッチンの上の棚の色などにも注文を付けました。ゆいま~る那須の設計コンペに勝った設計者コンビ(+ニューオフィス 近藤創順さんと瀬戸健似さん)は二人とも30歳代の若者でした。言いたいことを遠慮なく言いました。「木造なのだから、サッシの枠も木にしてよ!」という具合に。

家具は東京の団地の部屋を(この部屋同様に)白の基調でリフォームしたときのものをそのまま持ち込みました。ここは天井が高いせいか、東京のときより映えています。

Q: 現在の生活はいかがですか?

M 言いたいことを言ってここに住み始めましたけど、理想と現実はなかなか難しいのは確かです。でもね、自然の中で楽しむことも、6年目でやっと分かってきた感じがします。入居当時は東京にもよく出かけていましたが、しばらくするとほとんど行かなくなりました。

兄は、隣に住んでいます。兄の部屋とは、特別に内部で行き来できるようにしてもらいました。今日はね、音楽室でマージャンをしています。

ここは別荘のような気分にもなれます。ぬいぐるみは保育士の頃にボランティアで作っていましたが、退職後に、東京のある喫茶店で売ってくれるようになりました。今は「ショップま~る」でも店頭販売しています。

ここにいると自動車を持っていないと、ちょっと不便です。ずっと将来、私が動けなくなったときの不安はなくはないですが、都会にいるのも田舎にいるのも同じだと思います。でも、それはここだけの問題ではなく日本全体の問題です。ハウスで共に考えてくれているので、信頼しています。