皆さん、こんにちは。中沢で研修中のTです。
梅雨の季節に入り、肌寒い日もあり、体調など崩されていないでしょうか。
さて、6月11日(水)に食部会で「皮から作る本場中国水餃子」を行いました!
今回の参加者は有料ショットステイなかざわの滞在者3名、
グループハウスの入居者1名とそのご家族、居住者5名、総計10名でした。
参加者の皆さんにとって、皮から作ることはほぼ初体験で、興味津々なご様子でした。
今回餃子作り会の担当は自分でしたが、
弱輩者の私が先生として手順を説明することは大変恐縮ですが、
参加者の皆さんがとても真剣なお顔で聞いて下さったことに感謝しました。
生地を作るのは高齢者にとっては少々負担だと思い、
生地を事前に練っておき、皮を作るところから参加者の皆さんにお任せしました。
参加者の皆さんは「手でひらく」組と「麺棒で伸ばす」組で作業者を分担し、
途中で組を交代しながら、全員分の約50枚の皮を作ってくれました。
皮を作るのに体力を使ったので、その後、休憩を兼ねて座って餡を包みました。
その中でプロ級の腕前を発揮された方がいらっしゃいました。
有料ショートステイに滞在したHさんが包んだ餃子をご覧ください。
お話を伺うと、以前お家でよく家族と一緒に餃子を包んでいたそうです。
最後は、皆で出来上がった水餃子を食べます。
中国人は餃子を食べる時、ゆでた後の汁は「消化に助かる」という考えがあって、
今度は餡の中に入れたエビと餃子のゆで汁で水餃子スープを作りました。
今回使用したタレはスーパーで見つけた中国の食料品メーカー製の餃子タレで、
ごま油と黒酢を混ぜたものです。
参加者の皆さんは馴れない味ではないかとちょっと不安でしたが、
皆さんは「これは美味しい!食べたことない!」と言いながら、完食してくれました。
今回の餃子作り会は中沢食部会より中国食文化をテーマとして実施したイベントで、
中国人の私にとって、日本の皆さんに少しでも中国の味を味わって頂けたら嬉しいです。
イベントを通して、ゆいま~る中沢で生活する方々の交流する機会を作って、
「中沢で暮らす」という絆が出来たら、イベントの実施した甲斐はあると思います。
イベントの最後、餃子を召し上がったグループハウスに在住のSさんから
「君に質問があります。現在の中国にはこのような素晴らしい施設がありますか」
と聞かれて、自分は中国人の立場からこう答えました。
「同じような立派な建物の高齢者住宅はたくさんありますが、日本人のスタッフのようなおもてなし心を持ち、高齢者にサービスを提供する施設はまだないかもしれません。」
自分の答えを聞いて、Sさんから忘れられない言葉を頂きました。
「このような施設を作ってください。君たち若い人しか作れないから。」
と涙をこぼしながら言ってくれました。
その際に、Sさんの娘さんからSさんは戦争前には中国で生まれ育って、30歳まで「満州」要するに現在の「長春」に暮らしたそうです。
Sさんにとって中国は第二故郷であるかもしれません。
それを聞いた私はとても感動でした。
自分は日本が好きでここに参りました。
異国に対して深い思いを持つことはSさんと似ている部分があるかもしれません。
その時、言葉の違いや年齢にかかわらず、
人々の心は共通することができるという不思議な感じがしました。
それでは、ご覧頂いてありがとうございます。