居住者と共に見学者90名をお出迎え!

7月19日(金)、一般財団法人高齢者住宅財団主催の見学会が、ゆいま~る伊川谷で行われ、約90名の方が来られました。

高齢者住宅財団では、高齢者居住・福祉に関する最新の施策情報や先進事例等を地方公共団体担当者や関連事業者等に周知するため「高齢者住宅担当者研修会」を平成7年より毎年各地で実施しています。

今年は神戸市が開催地となり、見学会としてゆいま~る伊川谷が選ばれました。スタッフだけでは対応できないので、居住者にお手伝いを募りました。

当日手伝ってくださる方だけでなく、ハウスの庭木など目に付く「いだたけない所」をいろいろご指摘・改善してくださる方、花を活けてくださる方・・・たくさんの居住者が応援してくれました。

当日朝8時40分、約45名が乗った第一便のバスがゆいま~る伊川谷に到着。

食堂でパワーポイントを使って一般社団法人コミュニティネットワーク協会高齢者住宅情報センターの事業の取り組み、ゆいま~る伊川谷での居住者の暮らしぶりなどを紹介しました。

その後、45名が2班に別れ談話室、ホール、安否確認ボード、ギャラリー、301号室を見学しました。

要所要所には9名の居住者が待機し、見学者へ説明したり質問にも答えていただきました。最初の見学者が帰られたあと第2便のバスが到着。再び同じコースで見学していただきました。

お持ち帰りの軽食のおにぎりを食堂で請負い、おにぎりやお茶などの袋詰めも3名の居住者が手伝ってくださいました。バスが出て行く時には居住者も玄関で見送り。見学者からは「入居者から直接話を聞くことができ有意義だった。」との声がありました。

大勢の見学者の受け入れを心配していましたが、スタッフと居住者が一丸となって乗り切れました。これも日々の関係性の積み重ねだと強く感じています。

居住者から教えてもらうこと

居住者の方が素敵な写真が撮れると、フロントの掲示板に飾ってくださいます。

Tさんが先日、ゆいま~る多摩平の森の周辺の空き地に「月見草がきれいに咲いていたから」と撮った写真を飾ってくださいました。その月見草の写真を囲んで、毎朝談笑が始まりました。

撮影:高木計宏さん
撮影:高木計宏さん

私はその頃、その空き地で一斉に草刈りがあるからと、ハウスの虫よけ対策に躍起になっていた頃でした。「こんなきれいな花が咲いていたのですね…」と、自分が見えていない風景を教えていただきました。

別の日には、同じく空き地、フェンス向こうの草むらの中に「ユリがきれいに咲いているから、頂けないかしら」と、グリーンクラブで活動しているTさんの奥さま。「ハウスの花壇に植えられないかしら」と。

聞いた時は、ユリがどこにあるかわかりませんでしたが、素敵な提案であることから、早速許可を頂き、ハウスの敷地に植え替え、皆さんに見て頂ける場所で育ててています。

昨日、草刈りは始まり、空き地の草もなくなり、きれいになりました。

自分の見えている風景は、ほんの一部であること。居住者の皆さんから、さまざまな視点を学ばせていただいています。

ブログに掲載した写真は、居住者の方が撮影をしてくださったものです。

(午前:4時30分に撮影)

 

撮影:高木計宏さん

線香花火が照らす夏の夜の想い出

7月13日(土)、ゆいま~る食堂・フード・カフェにて「七夕祭り」が開かれました。

七夕と言えば、七夕飾り。皆さん色とりどりの短冊に思い思いの願い事を託し、笹に飾りました。

その後お食事会が開催され、23名の方が参加されました。

フード・カフェひかり千野料理長より挨拶があり、特別メニューのお料理が振る舞われました。

松花堂弁当…お刺身にマグロと帆立、煮物にかぼちゃやモロッコいんげん、焼き物に牛カルビ焼きグリーンアスパラ添え、蟹入り卵蒸し、揚げ物には海老や鱚、生椎茸、しし唐、デザートにメロン。

一つ一つ丁寧に作られたお料理に皆さん舌鼓。

ゆいま~る拝島の食堂は、玉川上水に面したテラス席があります。玉川上水の瀬音を聞きながら、花火大会を行いました。

用意した花火の中で特に人気だったのは、純国産の線香花火です。輸入のものが大半を占めるなか、わずかな作り手によって作り続けられている線香花火。海外製のものに比べて、繊細で密度の濃い火花が飛び出します。

「牡丹・松葉・柳・散り菊」と表情を変化させながら私たちの顔を優しく照らす線香花火は、楽しかった子供の頃の記憶を呼び覚ましてくれます。

 

 

 

 

神代尚芳医師を偲ぶ会 完成期医療福祉

一般社団法人コミュニティーネットワーク協会の前会長の神代尚芳医師が、5月17日に永眠されました。

ゆいま~る伊川谷は、開設前から神代先生の完成期医療福祉の勉強会を通して関わりをもたれた居住者が多くいます。葬儀に参列できなかった居住者もいて「偲ぶ会」の開催を望む声があがりました。

7月4日、偶然にも四十九日となるこの日、ゆいま~る食堂には先生のご親族、入居者24名、関係者、新聞記者、スタッフを含め42名の方々が集まりました。

黙祷から始まり、ご親族、関係者より挨拶をいただきました。その後、入居者から一言ずつ話をしていただきました。勉強会で、お酒の会で、健康相談でと、それぞれ出会いや思い出がありました。

「ゆいま~るに決めたのは、先生の人柄にひかれたから」という言葉があちこちで聞かれました。また「死は完成であるという言葉に惹かれた。すい臓がんの夫に、りっぱな物を持ちですね。と大笑いして気持ちがすっと楽になりました。」「80歳をすぎて癌になったら天寿癌だと思って、そのまま楽に死んだらええ。と言われ、姉の癌にもうろたえないで緩和ケアを選べた」など周囲を惹きつける先生の人柄があわられた話が聞かれました。

最後に、社団法人コミュニティーネットワーク協会の近山恵子理事長の言葉の中で、「神代先生の思いが生きていて嬉しく思う。ゆいま~るを中心にしながら蒔いた種を育てていかなくてはと思う。こういう会をすることで居住者同士、居住者とスタッフが一つになった。ここに住んでよかったねというのを自然に生み出せることができるといい。」という言葉が心に残りました。

(遺影の代わりとなった○の文字は十牛図の8つ目。十牛図は、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題とした十枚の絵で表した もの。)

神代先生がコミュニティネットワーク協会をおこされた意味とそれを継承し続けることを皆で確認できた会となりました。

 

 

二胡の音色を楽しみ触れ合うミニコンサート

7月23日(水)、ゆいま~る聖ヶ丘の多目的室で地域のボランティアグループの二胡ミニコンサートが行われました。 居住者に加えて、地域の住民の方も聴きに来られ、総勢26名の方が参加されました。

今回は、ただ演奏を聴くだけでなく、二胡に触れ、馬の尻尾でできた弦やへびの皮の感触を体感するコーナーもあり、「これはメンテナンスが大変だわ~」と現実的な感想も。

みんなで合唱した「椰子の実」ではオーシャンドラムも登場!波の音が涼しげに響き渡りました。

暑さが続く中、音楽のひと時は、一服の清涼剤になりました。

 

 

 

あいクリニック中沢オープン式典

7月20日(土)、ゆいま~る中沢1階にオープンするあいクリニック中沢(8月1日開設)のオープン式典が、行われました。(8月中は、自由診療のみを受けることが出来ます。保険診療は、9月2日からとなります)

医療法人財団天翁会の天本理事長が、多摩市における「あいクリニック中沢」の役割、利用者に便利なサービスを提供することの大切さをお話されました。

多摩市・阿部市長は、最期まで幸せに生きられる町づくりについて、地域包括ケアの拠点としてのあいクリニック中沢への期待を語られました。

医院長の亀谷学先生は、「『あいクリニック中沢』でのプライマリ・ケアと地域包括ケア」というテーマで、資料を使いながらお話されました。

(プライマリ・ケアとは「子どもからお年寄りまでの様々な健康問題について、何でも気軽に、まっ先に相談できる「医師や医療」のことです。)

式典後、あいクリニック中沢の内覧をさせていただきました。

待合室は、柔らかな色調のフロア、子ども用のプレイルームも備えつけられています。

ゆいま~る中沢の1階に、あいクリニック中沢が併設されることで、もしもの時にすぐに相談できる場所があるといことは、大きな安心へとつながります。

 

 

 

 

想いを伝え、分かち合う歌の力

7 月10日(水)、ボランティアグループ「UTAGE(うたげ)」が来てくださいました!

左側の方が演奏している珍しいギターは、リゾネーターギター(通称ドブロギター)といって、独特の残響音が魅力的で、ボディの中にアルミの共鳴盤が内蔵されているそうです。

居住者の方々と一緒に、“ばらが咲いた”や“村まつり”などの懐かしい歌を歌い、“あんたがたどこさ”では皆で一緒に手を叩きながら歌を楽しみました。

「懐かしい歌ね。あなた知ってる?まだ生まれてないわよね」

「子供のころ鞠つきながら遊んだのよ」

と思い出を話してくださるご居住者もいらっしゃいました。

ちなみにグループ名の「うたげ」には“やすらぐ”“楽しむ”という意味があるそうです。

最後は日本人なら誰もが知っている「ふるさと」を歌って終了となりました。

“夢は今もめぐりて

忘れがたき ふるさと“

それぞれが、いろいろな想いを感じながら、歌を歌いました。

古来から、日本には万葉集や古今和歌集、浄瑠璃など時代を超えて歌い継がれてきた歌がたくさんあります。自分の想いを歌にのせ、想いを交わす、歌の力はやはり大きいのではないでしょうか。

 

 

 

七夕パーティを開催@グループハウス 

7月7日(日)、ゆいま~る聖ヶ丘の一階にあるグループハウスで、七夕パーティをしました。

「たまには、お寿司の出前でもとって皆で食べませんか。」と提案したところ、皆さん賛成され、「七夕パーティにしましょう」ということになりました。

リビングには、色とりどりの飾りと願いが書かれた短冊が飾られています。

ハウスにお住まいの6名と、スタッフ3名で美味しいお寿司と、差し入れのスイカや桃をいただだきました。お寿司を食べるのもそこそこに「好物なんです。」とスイカに夢中になる方がいたり、子供のころの七夕のお祭りのお話をされる方がいたり、とても楽しいひとときになりました。最後に、七夕飾りの下で、記念写真。

「月に一回、食事会をしませんか。」とお話したところ、「8月は何がいいかしら。やっぱり、うなぎかしら。」と次回の計画もばっちり。

皆さんは、短冊になどんなお願い事を書かれたのでしょうか。

どうか、叶いますように。

備えあれば憂いなし!防災訓練@住宅型有料老人ホーム

7 月16 日(火)、10:00、ウウウウッーと警報音が鳴り響きます。

「ただいまから、防災訓練を始めます」と火災発生の合図とともに、居住者40名が参加。ヘルメットをかぶり、首にタオルを巻いたり、思い思いの服装で、避難場所の多目的室に駆けつけます。

居住者の方にお願いして、手分けしての作業、点呼の確認。ハウス長より、消防隊員に報告、無事に避難完了することができました。

その後は、消火器の訓練。実際に手に取って、使ってみて、噴射、噴射。近づきながら、消していきます。「これが、コツです」と、消防隊員の話を頷きながら皆さん聞いておられました。


最後は、防災講話で、熱中症の話、火事で実際起こりえた話などを頂きました。特に、避難の際には、「おかしも」を意識して、お=押さない、か=駆けない、し=しゃべらない(話さない)、も=戻らない、だそうです。

3回目となる防災訓練、いつくるかわからない災害に備えて、定期的な訓練と、心構えが大切です。

初めての七夕・花火大会

7月9日(火)、18時から「七夕・花火会」を開催し、居住者12名、ご家族1名、スタッフ7名が参加しました。

まず1階のゆいま~る食堂で、七夕をモチーフにしたお料理をいただきました。乾杯の後、皆でわいわいと大皿料理を楽しみました。

サラダには、野菜で作ったお星さま。竹の器に入った涼しげなそうめんも並べられ、夏を感じさせるお料理に舌鼓。

食事の合間には、各人に渡された短冊に思い思いの願いを書いて笹に飾り付け、食後に「七夕の思い出」というテーマで居住者の方に一言をいただきました。

お話の後には、居住者の方からいただいた「歌集」を皆さんに紹介し、歌を歌いました。曲は、今日にぴったりの「たなばたさま」と、「今話題の富士山の歌がいい!」の一言で、富士山の曲と2曲を歌いました。

たまたま食堂に、夕食にいらしていたご夫婦にも参加していただき、皆で歌を楽しみました。

食事が終わる頃には、外もほどよく日が暮れはじめ、いよいよメインの花火の時間となり、駐車場へ移動しました。

皆さん、童心に返ったように花火を楽しまれました。花火の匂いや光は、どこか子どもの頃の夏休みを思い出させてくれます。

来年は、もっと大きな花火が見たい!というリクエストがありました。

来年も、皆さんとこうやって夏の夜を楽しみたいと思います。