自分らしく生きるためのライフプラン

ゆいま~るでは、居住者の皆さんに「ライフプラン」を提出していただいています。

内容は、判断能力がなくなったら誰に託すか?

余命宣告はしてほしいか、してほしくないか?

延命治療や尊厳死に対してどう考えているか?

お葬式はどんなふうにするのか?

遺影、棺に入れてほしいものは?

死装束の用意は?もしもの時は誰に連絡してほしいか?など具体的に記したものです。

ゆいま~る聖ヶ丘では、ほぼ全員が既に提出されていますが、8月は、見直し月間です。人生観や価値観は変わってもおかしくありません。改めて考える月としています。

その他、誕生日にはプチ花束とともに「ライフプランの見直しはありませんか?」というお声掛けもしています。

自分らしく生ききるために、自分の最期を自分で考えておく、ゆいま~るの住居者は日々終活しています。

 

焼そば!スイカ割り!盆踊り! 居住者企画の夏祭り

ゆいま~る伊川谷で、昨年に引き続き居住者有志の方が中心になって、第2回目の夏祭りが8月3日に行われました。

7月から居住者が中心になって準備してきました。

「今年は焼きそばの無料配布するの。100食分!」

「キャベツを切る場所がないなら、うちの台所を使って」

「ゲームは何にする?」

「輪投げは、また小規模多機能の花菜さんから借りてやりましょう」

などなど打合せをして、いよいよ当日。

朝から、居住者もスタッフもそわそわ落ち着かない様子。焼きそば係や会場設営係と別れてテキパキと動き、準備万端。夕方5時が近くなり、会場に人がだんだんと集まってきます。

焼きそばを焼くソースのいいにおいもしてきました。無料券を手にした人が、焼きそばの列に並びます。美味しそう!

 

まずは焼きそばを食べ、わなげ、ペットボトルを倒すボーリング、ビーチボールのスイカを叩くと冷えたスイカがもらえるスイカ割り。

かき氷や、食堂からはサクサクコロッケと炊き込みご飯などの販売もありお祭り気分を盛り上げてくれました。小規模多機能の花菜から参加された利用者の方たちも「焼きそば、美味しい!」と大満足。

今年は伊川谷音頭保存会のボランティアの方々が来て下さり、

浴衣姿で、炭坑節、伊川谷音頭など踊ってくださいました。

近所の子供も輪に加わって一緒に踊ったり会場は大いに盛り上がりました。

最後はビンゴ大会。住居者から寄付頂いた景品獲得を目指して、「リーチ!」「ビンゴ!」の声が飛び交います。

お子さん連れで来られた方も「楽しかったです。ありがとう」と。居住者の笑顔あふれる夏の思い出となりました。

出逢いに感謝!新入居者歓迎会@サービス付き高齢者向け住宅

ゆいま~る那須ので、ひと月に一度開かれるイベント「新入居者歓迎会」の一コマ、いえ二コマをご紹介します!

今回ウェルカムされた方は、穏やかな笑顔が素敵なMさんご夫妻。

なんと!長野でお米作りから手塩にかけた純米酒造りを経験され、ご自身のお名前をラベルに冠したお酒をご持参で、食堂においで下さいました。

たまたま、こちらを訪れていましたNさん、Sさんもご紹介後、参加者総勢33名で乾杯のグラスを鳴らし、終始賑やかに、そして和やかな雰囲気で、宵の宴を心から楽しんでおられました。

人との出逢いは、一期一会です。こうやって食事を共にし、出逢いを感謝し、楽しむ時間は喜びの時間です。

大好評!多世代で楽しむ藍染教室@サービス付き高齢者向け住宅

7 月20日(土)、 第2回目藍染講習会が開かれました。

講師は、6月8日の第1回目に引き続き、居住者のOさんです。

前回参加していただいた地域の方も多数参加して頂きました。 皆さんに、「この日が待ち遠しかったよ!」と言って頂き、講師のOさんも嬉しそう。

今回は【親子参加】が4組あったのでとても賑やかで、大人にはない独創的な発想で作品を一生懸命作っていました。お子さんたちには、豆絞りが人気でした。

日差しが暑い中でしたが、準備や制作、片付けまで皆さんと一緒に出来て楽しい講習会となりました。最後はゆいま~る食堂で一息ついて、自分が作った作品の感想や、次回の企画について盛り上がりました。

子どもも大人も楽しめる場づくりができることは、居住者、スタッフにとっても楽しい時間です。

 

 

 

 

どんどん広がる音楽の輪@介護付有料老人ホーム

今日、久しぶり(5日ぶり)に出勤した私を見て、「ちょっとー、どうしてたの、1か月くらい見てない感じがする。」「歌の時間もないし、待ってたんだよ」と優しく声をかけてくれた居住者のみなさん。

「長らく来ないでごめんなさい。今日、歌やりましょうか!」とお誘いしました。「やろうやろう」「歌いたかったの」と笑顔です。なんやかんやで継続してやってきていた音楽の時間が、居住者の中にもしっかり根付いていたことを嬉しく思いました。

最近のゆいま~る厚沢部は、嬉しいことに少しずつではありますが、入居者の人数が増えてきています。人数の増加に伴って、3冊しか用意していなかった歌詞カードをもう1冊追加しましたが、それでも足りないので、1冊を2人で見ています。それがまた、隣の方とのコミュニケーションにもつながっています。そして、会場のスペースも以前よりも広く確保し、どんどん大きな集まりになってきています。

今日は8人での音楽の時間でした。男性も積極的に参加するようになり、声にも迫力が出てみなさんとても嬉しそうです。

15曲程を歌い終わり、中には涙を流される方もいらっしゃいました。「懐かしい」「昔よく歌ったんだ。思い出すね」と、口々にみなさん話されます。

終了後はテーブルを設置しお茶の会です。歌った後は、音楽の余韻が残っているせいか、昔話で盛り上がります。

先日、ある居住者宛てに手紙が届きました。遠くに住んでいるご家族からだそうです。「読んで。なんも、見ていいから」とのことで、拝見させていただきました。このブログを読んでくださり、音楽の時間を楽しまれている様子を見てのお手紙でした。

家族を気遣うご家族の想いに、心が温かくなりました。

これからもゆいま~る厚沢部での暮らしの様子が届くようなものを発信していきたいと思います。

 

秘密の花園はどこに?@サービス付き高齢者向け住宅

那須は、梅雨明けしたのにも関わらず、お天気がいまいちな日々が続いています。この一週間の外出には傘が欠かせません。

雨の合間に、各棟の庭を散策していたら、こんなものを見つけました。

ルピナスの苗床とハーブの挿し木床です。6月の種蒔きから、芽が出て、一つ一つポット苗にするまでの作業は、聞いているこちらの気が遠くなるようです。

「そろそろ定植するの」と、居住者の方。見渡すとかなりのポット数。

「どちらに植えるのですか。」と問いかけると、すかさず「内緒よ!」と。

ここまでに育った苗を、愛おしそうに見つめながら悪戯っぽく笑う表情に、昔読んだ“秘密の花園”を彷彿とさせられました。

ルピナスは、草原に群生するイメージなのだとか。来年の楽しみが出来ました。

さあ、ゆいま~るのどこに咲くのでしょう。探しにいらっしゃいませんか。

 

 

 

 

居住者と共に見学者90名をお出迎え!

7月19日(金)、一般財団法人高齢者住宅財団主催の見学会が、ゆいま~る伊川谷で行われ、約90名の方が来られました。

高齢者住宅財団では、高齢者居住・福祉に関する最新の施策情報や先進事例等を地方公共団体担当者や関連事業者等に周知するため「高齢者住宅担当者研修会」を平成7年より毎年各地で実施しています。

今年は神戸市が開催地となり、見学会としてゆいま~る伊川谷が選ばれました。スタッフだけでは対応できないので、居住者にお手伝いを募りました。

当日手伝ってくださる方だけでなく、ハウスの庭木など目に付く「いだたけない所」をいろいろご指摘・改善してくださる方、花を活けてくださる方・・・たくさんの居住者が応援してくれました。

当日朝8時40分、約45名が乗った第一便のバスがゆいま~る伊川谷に到着。

食堂でパワーポイントを使って一般社団法人コミュニティネットワーク協会高齢者住宅情報センターの事業の取り組み、ゆいま~る伊川谷での居住者の暮らしぶりなどを紹介しました。

その後、45名が2班に別れ談話室、ホール、安否確認ボード、ギャラリー、301号室を見学しました。

要所要所には9名の居住者が待機し、見学者へ説明したり質問にも答えていただきました。最初の見学者が帰られたあと第2便のバスが到着。再び同じコースで見学していただきました。

お持ち帰りの軽食のおにぎりを食堂で請負い、おにぎりやお茶などの袋詰めも3名の居住者が手伝ってくださいました。バスが出て行く時には居住者も玄関で見送り。見学者からは「入居者から直接話を聞くことができ有意義だった。」との声がありました。

大勢の見学者の受け入れを心配していましたが、スタッフと居住者が一丸となって乗り切れました。これも日々の関係性の積み重ねだと強く感じています。

居住者から教えてもらうこと

居住者の方が素敵な写真が撮れると、フロントの掲示板に飾ってくださいます。

Tさんが先日、ゆいま~る多摩平の森の周辺の空き地に「月見草がきれいに咲いていたから」と撮った写真を飾ってくださいました。その月見草の写真を囲んで、毎朝談笑が始まりました。

撮影:高木計宏さん
撮影:高木計宏さん

私はその頃、その空き地で一斉に草刈りがあるからと、ハウスの虫よけ対策に躍起になっていた頃でした。「こんなきれいな花が咲いていたのですね…」と、自分が見えていない風景を教えていただきました。

別の日には、同じく空き地、フェンス向こうの草むらの中に「ユリがきれいに咲いているから、頂けないかしら」と、グリーンクラブで活動しているTさんの奥さま。「ハウスの花壇に植えられないかしら」と。

聞いた時は、ユリがどこにあるかわかりませんでしたが、素敵な提案であることから、早速許可を頂き、ハウスの敷地に植え替え、皆さんに見て頂ける場所で育ててています。

昨日、草刈りは始まり、空き地の草もなくなり、きれいになりました。

自分の見えている風景は、ほんの一部であること。居住者の皆さんから、さまざまな視点を学ばせていただいています。

ブログに掲載した写真は、居住者の方が撮影をしてくださったものです。

(午前:4時30分に撮影)

 

撮影:高木計宏さん

線香花火が照らす夏の夜の想い出

7月13日(土)、ゆいま~る食堂・フード・カフェにて「七夕祭り」が開かれました。

七夕と言えば、七夕飾り。皆さん色とりどりの短冊に思い思いの願い事を託し、笹に飾りました。

その後お食事会が開催され、23名の方が参加されました。

フード・カフェひかり千野料理長より挨拶があり、特別メニューのお料理が振る舞われました。

松花堂弁当…お刺身にマグロと帆立、煮物にかぼちゃやモロッコいんげん、焼き物に牛カルビ焼きグリーンアスパラ添え、蟹入り卵蒸し、揚げ物には海老や鱚、生椎茸、しし唐、デザートにメロン。

一つ一つ丁寧に作られたお料理に皆さん舌鼓。

ゆいま~る拝島の食堂は、玉川上水に面したテラス席があります。玉川上水の瀬音を聞きながら、花火大会を行いました。

用意した花火の中で特に人気だったのは、純国産の線香花火です。輸入のものが大半を占めるなか、わずかな作り手によって作り続けられている線香花火。海外製のものに比べて、繊細で密度の濃い火花が飛び出します。

「牡丹・松葉・柳・散り菊」と表情を変化させながら私たちの顔を優しく照らす線香花火は、楽しかった子供の頃の記憶を呼び覚ましてくれます。

 

 

 

 

神代尚芳医師を偲ぶ会 完成期医療福祉

一般社団法人コミュニティーネットワーク協会の前会長の神代尚芳医師が、5月17日に永眠されました。

ゆいま~る伊川谷は、開設前から神代先生の完成期医療福祉の勉強会を通して関わりをもたれた居住者が多くいます。葬儀に参列できなかった居住者もいて「偲ぶ会」の開催を望む声があがりました。

7月4日、偶然にも四十九日となるこの日、ゆいま~る食堂には先生のご親族、入居者24名、関係者、新聞記者、スタッフを含め42名の方々が集まりました。

黙祷から始まり、ご親族、関係者より挨拶をいただきました。その後、入居者から一言ずつ話をしていただきました。勉強会で、お酒の会で、健康相談でと、それぞれ出会いや思い出がありました。

「ゆいま~るに決めたのは、先生の人柄にひかれたから」という言葉があちこちで聞かれました。また「死は完成であるという言葉に惹かれた。すい臓がんの夫に、りっぱな物を持ちですね。と大笑いして気持ちがすっと楽になりました。」「80歳をすぎて癌になったら天寿癌だと思って、そのまま楽に死んだらええ。と言われ、姉の癌にもうろたえないで緩和ケアを選べた」など周囲を惹きつける先生の人柄があわられた話が聞かれました。

最後に、社団法人コミュニティーネットワーク協会の近山恵子理事長の言葉の中で、「神代先生の思いが生きていて嬉しく思う。ゆいま~るを中心にしながら蒔いた種を育てていかなくてはと思う。こういう会をすることで居住者同士、居住者とスタッフが一つになった。ここに住んでよかったねというのを自然に生み出せることができるといい。」という言葉が心に残りました。

(遺影の代わりとなった○の文字は十牛図の8つ目。十牛図は、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題とした十枚の絵で表した もの。)

神代先生がコミュニティネットワーク協会をおこされた意味とそれを継承し続けることを皆で確認できた会となりました。