5 月21日(火)、森林ノ牧場主催の「生態系観察会」に居住者5名の方と参加しました。
講師は、生態系観察のスペシャリスト奇二正春さん。
参加者は講師の奇二さんを含め全部で9名。奇二さんのご挨拶が終わるとさっそく森林ノ牧場のカフェを出発し、放牧エリアへ向いました。
西洋タンポポと日本のタンポポの違いの話には、皆さんとても関心を持たれていました。
花の裏のがくがそっくり返っているのが西洋タンポポで、つぼんでいるのが日本のタンポポ、西洋タンポポの種は日本のものの重さが半分と軽く繁殖しやすい、また日本のタンポポは、暑い夏は花を咲かせず仮眠をするが、西洋タンポポは冬以外は花を咲かせることも繁殖が強い要因であということでした。
他には、チゴユリ(稚児百合)、カタバミ(最近フランス料理でクレソンの代わりに使われているそうだ)、サンショウ、ほうの木(朴の木)、オオルリソウなどたくさんの植物が紹介さました。
鳥類は、現在渡りのシーズンで東南アジアから日本へ移動してきているそうで、半分は途中で力尽きるため、渡ってきている鳥はエリートだという。なぜ今日本に渡来するかというと、食料となる虫が多く発生してくる季節だからなのだそうだ。ヒヨドリ、シジュウカラ、スズメ、キビタキなどが例に挙げられていました。
虫類は虫こぶ(虫が植物に寄生してできるこぶ)、アリグモ(蟻蜘蛛)、ムネオオアカアリ(胸赤大蟻)、アサヒナカワトンボ、ゾウムシ、個人的にはカマキリ、カメムシ、ヤマアカガエルなどたくさんの生き物を見つけることができました。
森林ノ牧場のカフェに戻り、葉をスタンプ代わりにして絵葉書を作成しました。
皆さん、思い思いの葉を摘んできて、個性的な絵葉書が完成!
参加した居住者の方からは、「また皆で季節を変えて参加したいね。」との声。
那須での暮らしは、ちょっと身のまわりを見渡せば、豊かな生態系が広がっています。
小さな虫や花が一生懸命生きている姿や、刻々と変わる自然の様子を見ていると、自分の“生”というものを改めて考えさせられます。