ゆいま~る中沢 暮らす人々の声

松沢三千夫さんのパートナー矢野信子さん ミニインタビュー



Q:リハビリ病院に入院中の矢野さんに、「中沢」のショートステイを利用された時のご感想をうかがいました。
一番印象的だったことを教えていただけますか?

矢野 長期入院した病院を退院した時、車で迎えに来てくれた家族に、「次はどこに行くの?」と聞けなかったんです。きっと遠い施設に連れていかれるのだろうな。車に何時間ぐらい乗るのかな。次の転院先にはどのくらいの期間いるのだろう……。いろいろ聞きたいことはあったんですが、何も聞かず、車の中でただただ不安で仕方なかったことを覚えています。

ところが遠いところへ行くと覚悟していたのに、自宅のある多摩市の見慣れた景色が見えて、車に乗ってすぐというくらいに目的地へ到着。「えっ? こんなに近くに療養できる場所があったの?」と驚きました。それまでの不安は薄れて、むしろ嬉しくなったのです。着いた先の「ゆいま〜る中沢」は病院ではなく、生活ができる場所でした。廊下やエレベーター、いろいろなところに手すりがあり、車椅子でも動きやすい。とてもいい環境で感動しました。病院から「中沢」へ。その一瞬で、まるで自宅に戻ったように感じたんです。

病院ではリハビリの時間以外は何もかもがベッドの上でした。治療する病院だから仕方ないのですが、動ける環境がなく、自由がないように思いました。「中沢」のショートステイを利用する時、まずスタッフの人に言われたのは、「ここでは自由にしてください」という一言でした。自分が自由に動ける環境があり、スタッフの人も「自由に」と言ってくださる。その言葉がとても嬉しかったし、愛をいただいたように思いました。愛が嬉しい気持ちになり、やる気に変わり、頑張りたいなという思いが私の中でどんどん大きくなったのです。

ここにいて病院とは違う生活をすれば、いつかは自宅に帰れると思いました。そんな矢先に、また別のリハビリ病院への転院が決まったという話を聞きました。本当は行きたくなかった。しばらく「中沢」で生活したかった。これが本音です。でも、自宅に帰るためにはリハビリをしなければなりません。「中沢」のスタッフの方から、「リハビリの専門家の指導を受けて、また元気な姿を見せてほしいです」と言われて、頑張ろうと思いました。

病院への転院に際して、スタッフの方は「さようなら」ではなく、「行ってらっしゃい!」と見送ってくださいました。その時、もっともっと頑張ろう、元気になって今度は「中沢」に遊びに行こうと思ったんです。いつか自宅に戻り、人の手を借りなくてもトイレや身の回りのことが何とか一人でできるように頑張ろう。そんな日のために私は専門病院に行くことを決断しました。

最新記事

2022年09月30日

息子が母を「呼び寄せ」ました! 母「九州から息子たちの近くへ。少しずつ慣れています」 息子「見守りがあって安心。ひんぱんに母を訪ねたり泊まったりできる自由もあります」

Copyright © Community Net Inc.

TOP
ゆいま~るシリーズ
お問い合わせ