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日本に三つの「分散型サ高住」、ここで暮らす人びとのプロフィールを紹介します


既存の集合住宅に分散する空き部屋をバリアフリーにリニューアルする“分散型”のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、現在のところは「ゆいま~る高島平」(東京都板橋区、2014年12月オープン)、「ゆいま~る大曽根」(名古屋市北区、2017年9月オープン)、そして「ゆいま~る神南」(名古屋市港区、2018年11月オープン)の三つ。まだ、他社は手掛けていません。

老後の安心を確保する高齢者住宅の中で、一般のマンションに住んでいる感覚で気ままに自由な生活を謳歌できるという観点からは、分散型サ高住は群を抜いている存在です。このように元気なアクティブシニアにぴったりの分散型サ高住には、実際にどのような人びとが暮らしているか、そのプロフィールをご紹介します。以下、特に断り書きがない場合は、「ゆいま~る高島平」「ゆいま~る大曽根」「ゆいま~る神南」に暮らす方々を合わせて2019年7月初旬のデータを集計した結果です。

おひとりさまが84%

部屋はふたりで暮らすことができる広さですが、実際にはおひとりさまが84%を占めています。そしておひとりさまの女性対男性の比率は4:1。元気なうちに高齢者向けの住宅に転居することを夫婦で決断する例はまだ少ないことがわかります。夫が亡くなって7回忌や13回忌を迎えた妻が「元気なうちに老後に安心できる住まいに移ろう」と決断する例が多いようです。

入居時年齢と現在の年齢

下のグラフには、入居したときの年齢と、現在の年齢の分布を並べました。入居時の年齢は60代が1割、70代前半が2割、70代後半が3割でピークですが、80歳以上で入居した方も36%と少なくありません(入居時年齢の平均は77.4歳)。ゆいま~る神南とゆいま~る大曽根はオープンからまだ日が浅いのですが、ゆいま~る高島平は4年半が経過しているので、現在の年齢は平均79.4歳になり、90歳代の方も7.3%を占めています。

 

自立・要支援・要介護の割合

アクティブシニアに向いている高齢者住宅ですが、このグラフは現在の要支援や要介護の方の比率をまとめたものです。入居時はほとんどの方が自立の方ですが、ゆいま~る高島平はオープンから4年半なので、三つのサ高住全体では要支援あるいは要介護の方が3割を占めています。なお、一番新しい「ゆいま~る神南」では現時点では全員自立です。

※お元気なアクティブシニアにはぴったりの分散型サ高住ですが、車椅子が必要になったり認知症で介護度が進んだらどうなるのかは、みなさんの共通の関心事です。今年(2019年)2月2日(土)に名古屋市で開催した「60・70・80・90代の楽しい暮らしを考えるフォーラム」で、コーディネータからの問いかけに、「ゆいま~る大曽根」の石黒ハウス長は次のように回答しました。
石黒ハウス長:「入居前から、たとえば認知症がひどくなっていて、自分の家に帰ることができないような方は、最初から(入居を)お断りすることになりますね。住み替えても、自分の家に帰ることができないことで、よそのお宅にも迷惑をかけてしまいますから。ほかには、すでに介護度が高い方で、介護サービスを使ってもひとり暮らしができない人は、きびしいかもしれないですね。うまく介護サービスを使えば、ひとり暮らしも可能かもしれないのですが・・・。現在のゆいま~る大曽根には、いわゆる施設に入っていたけれども、もっと自由な暮らしをしたいということで住み替えてきた方がいらっしゃいます。ただそういう方は、(施設を)出てきたからには「自分で!」ということで、頑張って暮らしていらっしゃいます。そうではなくて、あれをして欲しい、これをしてくれないのかといった、依存度の高い方は、(住み替えてきても)大変かもしれないです」
ただし状況はそれぞれなので、個別にはお問い合わせください。

 

新しい暮らし方「近居」

次に紹介するグラフは、人生100年時代の新しい暮らし方として今後注目されそうなデータです。分散型サ高住に転居した動機として、「子供などの親族や親しい知人が近くに暮らしていることが大きな決め手となった」ひとの比率です。こうした方が、4分の1を占めているという結果になりました。いわゆる、子世代による親の呼び寄せ、あるいは近居と呼ばれる暮らし方です。かつては、遠くに暮らす親がまだ元気な場合は、呼び寄せて同居するという例が多かったのではないでしょうか。しかし人生100年時代と言われる昨今、離れて暮らすのは心配だが、同居してお互いを干渉してしまうのを避けて、近くでそれぞれが独立して暮らすパターンが増えているようです。実は、「ゆいま~る神南」だけに限ると、この比率が5割に上がっています。これは、「ゆいま~る神南」の周辺に40代50代の壮年世代が多く、自分の老後を考え始めるとともに遠くに暮らす親が気がかりな層が多いためと考えられます。

高島平には全国から、大曽根には東海・近畿・北陸から

最後は、転居する前の住所を地図にプロットしたものです。
左は「ゆいま~る高島平」、右は「ゆいま~る大曽根」のデータです。分散型サ高住が日本にまだ三つしかないこと、そして「近居」のパターンが増えていることもあって、かなり遠くから住み替える方も珍しくありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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