ゆいま~る神南 暮らす人びとの声

「分散型」で「全室南向き」が決め手。夫婦で選んだ「のびのび生活」


海外での生活経験もあり、マイペースな暮らしを楽しみ、「引き出し」が豊富な森一人(かずと)さん・森悦子さん。オープンしたての「わらわら広場(コミュニティスペースの大集会室)」も、いるだけで明るくなるパワーをお持ちのお二人です。

主に悦子さんがしゃべり、適度なタイミングでうなずいたり、補足したり、ツッコんだりする一人さん。途切れず続くやりとりは、まるで夫婦漫才のよう。

息ぴったりのお二人に、ゆいま~る神南を選んだ理由と、今の生活、今後についてお話しいただきました。

森一人(かずと)さん(左・69歳)、森悦子さん(69歳)ご夫妻
2019年6月入居

健康上の不安と財産の処分を考えて(悦子さん)

「私は動いていないとダメなたちなんです」と悦子さん

老後のことをハッキリ意識したのは、65歳のとき。二人が退職した3年前に比べると「体力って変わるものだな」と実感し、「70歳になったらもっときついかも」と考えはじめたの。

65歳は、62歳と比べて気力が全然違う。年々、これから先のことを考えるのが面倒くさくなってくるのを感じてね。

それに、夫が病気をいろいろ抱えている。病気のデパートとまではいかないけれど、病気のコンビニぐらいには。私も不調が続いたりして。

子どもは二人、娘が東京で、息子は中村区(名古屋市)に家を建てて独立。私たちが住んでいるマンションには誰も住まないし、処分しやすいうちに処分しようと考えたのが、住み替えを考えた直接のきっかけです。

二人それぞれの親が亡くなったのも大きかったですね。

「分散型」で「全室南向き」が決め手(悦子さん)

65歳の頃、自分のこととして「サービス付き高齢者向け住宅(以下“サ高住”)」について考えはじめたの。ある情報誌で「ゆいま~る高島平」を知って、「こういうおもしろい住み方があるんだな」って興味を持った。

増えた団地の空き室をリフォームしてサ高住を作って、入るのは高齢者だけど、横のつながりのある生活が期待できるのかな、と。そこにひとつ町ができるようで。老後は楽しい方がいい。一日話をする人がいないよりいいかなって。

同じ分散型サ高住が、名古屋にできたことを知って、「ゆいま~る大曽根」と「ゆいま~る神南」を見学したのね。

住まいで一番重視した条件は、「南向きの部屋」であること。「全室南向き」で天井が高く、広い土間とベランダのあるゆいま~る神南が、ひとめで気に入りました。

ブラジルで購入したお気に入りの絵が、新しい部屋を彩る

子どもたちも「二人が決めたんならいいんじゃない?」(一人さん)

一人さんの得意料理は焼き鯖寿司。ネットも楽しんでいる

僕は前のマンションの利便性が高いので、引っ越したくなかった。でも、うちは彼女の方が力があるから(笑)。見学から契約まで1カ月の即決だった。

子どもたち2人に話をしたけれど、それほどびっくりしなかった。どこへでも行っちゃう親だと思っているので、「決めたんならいいじゃない?」と。

もともと僕らは転勤で、名古屋以外にも東京、横浜、海外ではシンガポール、台湾、韓国とあちこち行っていたし、子どもたちは自分で決めた高校で家を離れて寮生活。妻が56歳で2年間JICA海外協力隊(シニア)に参加してブラジルに行ったときには、僕も仕事を辞めて同行した。

家族みんな別々の生活をして、それぞれがしたいことを責任をもってやってきた。だから子どもたちも驚かなかったね。

早朝、熱田神宮まで歩いて往復1万歩(一人さん)

いろいろな場所で過ごしてきた経験から引っ越し慣れしているし、前の住まいと今の住まいの広さはほぼ同じこともあって、片づけは割とスムーズでした。

今は、毎朝4時過ぎに、熱田神宮まで歩いて約2時間散歩しています。往復1万歩。健康のために歩かないとね。

日中は、パソコンが日課です。ニュースを読んだり、趣味のゲーム(疑似的な農園づくり)をやったり。中高年の日記SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)では、いいなと思う人の日記を 30~40分読んでいます。以前自分でもブログを書いていたけれど、最近は人のをこっそり読むのが好き。

60代でSNSやっている人は多いですよ。僕は始めてから10年くらいになる。月に2回ほど行くゴルフは、ネットのゴルフサークルの友達と行ってます。知らない人と一緒に行って、知り合いになる。人見知りしないので、ネットの友達を作るのは得意です。

「男性は退職すると孤独になる」なんていいますが、それはない。一人でも大丈夫。リクエストされれば料理もするし。今はレシピがいっぱいあるから、自分で作ってみて、ノートに書き写して、自分用にアレンジして作るようにしてます。正月料理も半分は作ってます。

取材の日の夕食は、一人さん手製の棒餃子

動けるうちは動いて過ごしたい。「ゆいま~る神南」での「これから」(悦子さん)

南向きのゆいま~る神南の明るいリビングにて

私は5時半に起きて、朝食の支度。早朝の散歩から戻ってきた夫と、7時から朝食。ご飯とみそ汁と主菜は魚か肉で。野菜と、煮物をつけるときもあるし。酢の物、納豆、果物も。朝はしっかり食べるんです。

食事のあとは、安否確認を兼ねて、毎朝1階でやっているラジオ体操に参加します。そのあと、掃除、洗濯に、昼寝したり、パソコンしたり。3食うちで食べているとすぐに冷蔵庫がからっぽになっちゃうんで、買い物に行ったり。昼は出かけると外食します。

夕方5時頃からお風呂、夕食は6時から7時に、ありあわせのもので。(一人さんを指して)この人は8時頃に布団に入り、私も10時には寝ちゃいます。

今はまだ家にいて片づけなどやることがあるけれど、完璧に片づいちゃったら、あと何をやろうかな。身体が大丈夫な範囲で、3時間か4時間ぐらいできる仕事にでも行くかな。

もしこの人か私のどっちかが具合悪くなったら、介護サービスなんかを頼まなくちゃいけないかなと思ってます。この辺りはそういう事業所もいっぱいありますから、そんなに心配してはいません。最後までここにおれるかな、とは思っています。

やりたいことは、もう大分やったからね。たまに企画ものの果物狩りやハイキングに行くんですよ。去年は富士山に登った。3回登って去年が一番よかったから、「ああ、もうこれでいいや」と富士山も卒業した。まだ歩けるうち、動けるうちは動きたいですね。

※この記事のダイジェスト版は『ゆいま~る通信』神南4号(2019/7/15発行)に掲載されています。

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