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「サービス付き高齢者向け住宅」のメリットは? 入居相談員が解説します


「サービス付き高齢者向け住宅」での暮らしは、どんなものなのでしょうか? 自宅での暮らしに比べて、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか? 初めて知る人には、資料を読んでも、なかなか実感をもって伝わりにくいかもしれません。

2020年6月19日(金)10:30~11:30、高齢者住宅案内所ゆいま~るステーション名古屋(金山)で、入居検討者に少人数で知りたいことをお話しする「ゆいま~るカフェ」が開催されました。

以下、当日の内容から、弊社の入居相談員の村岡鮎香から「サービス付き高齢者向け住宅」の暮らしとはどういうものか、ご紹介します。

高齢者の住まいのお悩みは共通している

住み慣れた我が家は、誰でも離れがたいものです。それでもなぜ、高齢になると、多くの方が住み替えを検討しはじめるのでしょうか?

「高齢期の住まいを、どうしようか」
「父親、母親の暮らしは、今のままでいいのかな?」
そんなふうに、住み替えを検討し始めた方のお悩みは、大体以下の通り、共通しています。

□自宅が古くなって、修理が必要になってきた。修繕にも補強にもお金がかかる
□戸建ての庭の手入れが、負担になってきた
固定資産税、維持費などを結構支払っている
□マンションの管理費修繕積立金が高い
□古くなった家が、身体に合わなくなってきた。階段がつらい
□水回りが古くなってきてリフォームしたい
□体調に不安が出てきた
□暮らしの中で、ひとりで解決するのが難しいことも出てくるが、どこに相談していいのか不安

高齢者にとって「自宅」は危険!?

高齢者のケガは、どこで発生することが多いと思いますか?
65歳以上の高齢者の場合、道路や公共施設などの外出時ではありません。実は、自宅でケガする人が77%という調査結果があります。

また、自宅でのケガの内容を細かく見ると、事故の発生場所は、45%が「居室」です。

外では靴を履いて足を挙げて歩く一方、自宅では多くの方が、無意識のうちにすり足で歩いています。そうすると、畳の上に敷いたカーペット程度の小さな段差でも転びやすくなるんですね。

階段での事故も、高齢者は多くなっています。

「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」とは?

2025年には、いわゆる「団塊の世代」が後期高齢者になります。それに備え、2011年に「高齢者住まい法」が改正されて、国が「サービス付き高齢者向け住宅」を整備することになりました。2025年に60万戸を目標にしていますが、今実際にはまだ23万戸ほどとなっています。

「サービス付き高齢者向け住宅」には、以下のような条件があります。

広さ

25平米以上でないといけません。ただし、共用部がある場合は18平米でもOKです。
※実際、部屋の広さは狭めのところから広いところまでさまざまです。

設備

部屋にトイレと洗面所は必須です。
※キッチン、お風呂は、部屋についていないサ高住もあります。

バリアフリーの構造

段差なし、廊下は車椅子が通れる仕様、手すりも設置されています。

サ高住の用件は、以上ご説明したハードだけではありません。
サ高住とは、ハードとサービスが一体化しています。

毎日1回の安否確認

毎日1度、変わりなくお過ごしかどうか、安否確認を行います。安否確認の手段は、サ高住によってさまざまです。

生活相談サービスも必須

暮らしのちょっとした困りごと、知りたいことなどに応える生活相談サービスがついています。

入居者の条件は、60歳以上

59歳以下の方は原則として入居できません。

高齢者住宅「ゆいま~る」が大切にしていること

高齢者住宅「ゆいま~る」の理念で、大切にしていることは、「施設ではなく、住まいである」ということです。

元気なうちに住み替えしていただき、周囲との関わりの中で、自分らしく生き生きと過ごしていただくことを目指しています。

名古屋には2つの「ゆいま~る」(サービス付き高齢者向け住宅)があります。以下、その事例をもとにお話をしていきます。

「ゆいま~る神南」の紹介

「ゆいま~る神南」は、今ご紹介した要件をそなえた「サービス付き高齢者向け住宅」です。

ゆいま~る神南・外観(ビレッジハウス木場タワー)

部屋の広さは62平米と広々。サ高住の中ではかなり広いといえます。

床は段差なくフラットで、トイレ、玄関、お風呂に手すりを備えています。システムキッチンには、高温になると自動的に消えるガスレンジが備えてあります。

サービスとして、1日1回の安否確認があり、1階フロントには、「生活コーディネーター」と呼ばれるスタッフが、日中365日常駐しています。また、警備会社のセコムと連携しており、夜間を含む365日24時間、緊急時はセコムが駆けつけて対応します。

医療・介護が必要になった時は、地域のサービスを利用して、在宅と同じようにお暮らしいただくことになります。

日中フロントに常駐する「生活コーディネーター」は、マンションの管理人などと異なり、高齢者の身体についての知識や、地域の情報、介護の情報を持っていますので、何か困ったことが起こったときは、必要な情報を整理してお伝えします。

入居いただくときに健康診断書を出してもらって、飲んでいるお薬等についても情報共有するので、何か起こったときには、日頃の状態を把握しているスタッフが対応します。

暮らしぶりについて、離れて住んでいる家族が気づきにくいことも、客観的に判断できます。

「集まって暮らす」楽しみもある

「ゆいま~る神南」では、集まって暮らすことの楽しみもあります。

1階の共有部では、毎朝9時半に「ラジオ体操」を行っています(自由参加)。また、体操教室、お食事のイベントもあります。デッサンの会では、先生が来てデッサンを教えてくださいました。

「こんなことをやりたい」という人が集まれば、外から先生に来てもらうこともできます。

共有スペースは、結構広いので、お客がきたときにここでお茶を飲む人もいます。このように、スペースを分けあって楽しめるのも、集まって住むことの利点のひとつです。

「サ高住」に住み替えるメリット

「サ高住」への住み替えには、以下のようなメリットがあります。

住み替えることで、固定資産税、修繕費がかからなくなる

マンションであれば、管理費や修繕積立金もかからなくなります。

サ高住は賃貸住宅なので、初期費用が比較的おさえられる

最初に大きなお金が動くことはありません。もし住んでみて、「別のところに住み替えたい」となったときにも、大きな負担なく住み替えできます。

見守りのある安心が得られる

「安否確認サービス」があり、何か起こった場合も早めに気づいてもらい対応を受けることができます。また、スタッフがいない夜間は、「緊急通報システム」などでカバーします。

暮らしの制限が少ない

好きなように暮らせるのも魅力のひとつです。⾷事や入浴の時間が決まっていたりすると、一日のスケジュールがしばられがちですが、「ゆいま~る神南」は基本自炊で、自分のペースで自由に暮らせます。
施設と違い、幅広い層の方に自分らしく暮らしていただけます。

バリアフリーの居室

事故のリスクがゼロではありませんが、少なく抑えることができます。

完全個室

プライバシーが守られます。スタッフが勝手に入ることも、緊急時以外はありません。

生活相談で暮らしの困りごとをサポート

生活コーディネーターが日中常駐し、暮らしや緊急時に必要な情報が得られやすい環境です。ご本人の普段の暮らしを知るスタッフに、いろんなことを相談できます。

「サ高住」に住み替えるデメリット

医療・介護に対応するスタッフがいない

今は元気でも、医療依存度が高くなった場合に住み続けることが難しくなることもあります。

ただし、すべての人が要介護になるわけではありませんし、すべての人が医療依存度が高くなるわけでもありません。
サ高住で24時間看護師がいるところもありますが、自由度の低い「施設」っぽいところになったり、人件費の分費用が高くなることが多いといえます。

運営事業者によって設備やサービス内容がさまざま

株式会社コミュニティネットは「ゆいま~る」シリーズを、「最小限のものを揃え、必要なものはそとから付加する」という考え方で運営しています。
「サ高住」といってもいろんなタイプがありますので、その中から自分にぴったりのところを選ぶ必要があることは、考えることが多く、デメリットともいえます。

サービス付き高齢者向け住宅がどんなものか、メリット・デメリットについてご理解いただいたうえで、サ高住が適しているかたは住み替えを検討し、自宅に住み続けたい方は何が必要かを考える必要があるでしょう。

今回の話を参考に、これから自分がどう過ごしたいかを考えていただければと思います。
また、「ゆいま~る神南」「ゆいま~る大曽根」に興味のある方は、見学も受け付けておりますので、どうぞお問合せください。


↓リンク先は、同日のゆいま~るカフェの後半の内容です。
こちらもあわせてお読みください。

ハウス長が事例で語ります「サービス付き高齢者向け住宅」の安心とは?


【見学・相談関連情報はこちらです】
*感染防止に配慮した個別の見学・相談を行っています
*個別の見学に毎日ご対応しています
*オンライン相談・見学に対応しています

ご相談・ご見学の問合せ/申込み先

ゆいま~る入居相談室
フリーダイヤル:0120-812-560(電話受付時間は10:00~17:00です)

■「ゆいま~る神南」紹介ページはこちらです

■「ゆいま~る大曽根」紹介ページはこちらです


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