ゆいま~る都留 暮らす人びとの声

週5日勤務、多趣味でお元気!! 秘訣は生活リズムを保つこと


ポケッとしている時間がないという河西達雄さん(77)は、週5日働き、いろいろな趣味をお持ちのアクティブシニアです。
都留の環境に惹かれ、住み替えて1年ちょっと。「できるうちは自分で」というモットーをお持ちの河西さんに、今のお暮らしについて伺いました。

お部屋でくつろぐ河西さん。趣のある大根の絵は河西さんが描かれた日本画

 

――まず、住み替えを考えたきっかけから教えてください。

「もともと山梨県韮崎市の出身です。長く東京に勤務していましたが、リタイアしましてね。後期高齢者となり、この先心配だと思うようになりました、配偶者と長男を亡くし、一人住まいだったものですから、そろそろ一戸建ての環境よりも、ドア1つでどこへでも出かけられる気楽な環境を欲していました」

――ゆいま~る都留に決めた理由は何でしょうか。

「はじめは、高齢者住宅でなく、市営住宅等普通の住宅を探していましたが、なかなかいいところが見つからない。そんなとき、都留市にサービス付き高齢者向け住宅ができるという新聞記事を見つけました。サ高住とはどういうものかも知らなかったのですが、いわゆる老人ホームではなくて『自立型』であると。これまで自分の考えていた高齢者住宅とは違っていました。まだ元気でしたから、自分でできることは自分でやる、という自立型に惹かれました。
次男は神奈川県に住んでいますが、そこからも近いし、都留市の環境もよかったことも含め、思いきって決めたのです」

――都留の環境も気に入られたのですね。

「私は山歩きが好きで、山梨百名山を目指して登っていました。仕事の関係で途中止めていましたが、それでも50~60は登りました。都留には、登れる山が結構あって、その中に百名山もかなりあるのです。それも魅力でした」

――実際に住み替えていかがですか。

「いわゆる高齢者が単独で集団で住んでいるという環境は初めてで、一つの挑戦でした。期待と不安とがありましたけれども、1年ちょっとすぎて、皆さんとのお付き合いの中で、楽しくやりたいという気持ちになっています。
山も早く登りたくて、1年で5つくらい登りました。とくに、富士山がきれいに見える三ツ峠山は、都留側からは登ったことがなかったので、とてもよかったです」

河西さんが撮影した山の写真

 

――ほかにもいろいろな趣味をお持ちだとか。

「住み替えとともに、都留にある『詩友会』という詩のサークルに入りました。詩は、地元の山梨日日新聞の文芸欄に投稿して、いくつか採用されたことがあり、そんなことがきっかけで始めました。都留文科大の学生さん10名も入っていて、自分の思いを込めての詩作や、感想を述べ合ったりと、週に一度、若い人たちと交流しながら楽しく活動しています。歴史のある会で、大学卒業後も交流がある人も多く、40年以上も続いていると聞きました。
このたび、都留移住1年の感想を随想に書きまして、市立図書館の館長から展示の企画をご提案いただき、1カ月程度、市民の作品展という形の中で発表することになりました」

作品展のポスター

 

――川柳も作っていらっしゃるそうですね。

「『川柳甲斐野』という雑誌の会員になっています。
ゆいま~る都留の皆さんと、川柳を通じての交流をしたいと動き始めています。どのように立ち上げようか思いあぐねていたところ、個人的に月に1度通信を出している方がいて、その中に川柳欄を作らせてもらいました。4~5人の方が手をあげてくださって、作品を載せていただいています。
今、コロナの影響でなかなか交流ができませんが、サークルとして立ち上げて人数が多くなったら、あれこれと夢はあります」

――ゆいま~る都留内でも、活動されていらっしゃるのですね。

「現役を引退して山梨に帰った時、自分の家の庭がかなり荒れていて、きれいにしようと職業訓練所で造園関係の勉強をしました。そして、シルバー人材センターの植木関係の仕事もしました。植栽、庭木の手入れが好きになり、こちらに来て花壇を作っています。

ハウスのご理解で、自由にやらせていただいてありがたいです。最初は石ころが出たり、日当たりが悪かったりと荒れた場所でしたが、耕しつつ、日当たりのよいところへ木々や草花を植えたりしています」

上から見た庭のようす。河西さんはじめ、有志がかかわっています

 

花壇も素敵に整えられています

――お仕事もされていると聞きました。

「まだまだ働きたいという気持ちがありましたので、住み替えと同時にハローワークで仕事を探しました。今は、週5日の午後、ホームセンターで仕事をしています。歩いて15分~20分くらいのところです。職場では職員同士の付き合いや、お客さんとの接触もあり、無理なく、楽しく、リズミカルに仕事をしています」

――1日はどのように過ごされていますか。

「朝は6時~6時半くらいに起きます。休日でもそうしないとリズムが悪くなりますからね。食事は自分で全部作っています。数年したら、ゆいま~る食堂にもお世話になると思いますが、自分でできる間は極力作りたい。朝昼晩、きっちり自炊です。同じようなメニューですけれど。
午前中は、時間をかけて新聞を読んだり、詩を書いたり川柳を考えたり、なかなかポケッとしている時間もないですね。午後からは仕事に出掛けますから。
夜はだいたい11時くらいに休みます」

インテリアにはこだわりはない、とおっしゃいますが、スッキリされています

 

――週5で仕事、多趣味とお元気ですが、元気を保つ工夫はありますか。

「工夫していることは、リズムだと思います。半日の仕事が適度なリズムになっている。朝も寝坊していられないし、何時に出なくてはならないというパターンもあります。生活リズムを保つことが元気でいる秘訣だと思います」

――今はお元気ですが、今後、不安なこと、心配なことはありますか。

「やはり、健康でいられるか、ということですね。
いざというときに、サ高住だと、スタッフの目があるので安心です。サ高住を選んだのも、自立型に惹かれたからですが、いざという時の心配もなんとかなる、というのが大きな要素でした」

――住み替え検討者へアドバイスがあればお願いします。

「都会から来られる方は自然との共存を求めてとか、それぞれ事情がありますから難しいですね。私は、年を取ったら取ったなりに皆さん何かやりたいことがあると思っています。その挑戦のために適している環境かどうかを考えて、しっかり選ばれるのがよいと思います。
私は都留の環境が気に入っています。住宅裏の景色は、桂川、田んぼ、その裏には山があり、左に三ツ峠山が見えます。日本画を見るような景色だとおっしゃる住民の方の感想があり、私は詩にしたためました。この環境にとても満足しています」

河西さんが満足している都留の環境

 (2021年3月17日インタビュー)

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