準絶滅危惧種の『カザグルマ』を皆で守った!
先週末の事。
足腰に持病のあるSさんが、倉庫から木槌を持ち出していくのを見かけ、声をかけてみました。すると、ゆいま~る那須の敷地内に、栃木県では準絶滅危惧種の『カザグルマ(風車)』という花があり、それを誰かに千切られてしまったのだそうです!これ以上悪戯されないように、Uさんと囲いを作って保護するとの事でした。
『カザグルマ』は栃木県では準絶滅危惧種ですが、奈良県では国の天然記念物指定を受け、 東京都区部・石川県・徳島県では絶滅しており、大変貴重な植物です。
やはり常日頃から付近を散歩していらっしゃると、諸々な変化に気付くのだとか。
見ると、蔓を千切られてシュン……とうなだれた『カザグルマ』がありました。『テッセン(クレマチス)』の仲間で、蔓が鉄線に見えるから(赤線〇の部分)とも呼ぶそうです。
花びらに見える八枚の白いところは、実は『萼(がく)』という部分です。作業を見かけ、途中から加わって一緒に作業したOさんによると、5月26日(火)の午前中には元気に咲いていたとの事で、おそらくその日の午後か翌日、悪戯されてしまった様です。
綺麗に咲いていた頃の写真はこちら↓↓↓
作業を見かけて多くの居住者が集まり、あれこれと皆で意見を言い合い、どんどん本格的な囲いが出来ていきました。新聞社へ情報提供や標識の設置まで話が及びました。皆さん、自分事として考え、この貴重な準絶滅危惧種の花をなんとかして守ろうと、意思を共有しています。
こういうところが自然が多い、那須に暮らしているからこその魅力なのだ、と感じました。
活き活きと作業しあい、皆を元気にしたこの花自身も、すぐには無理でも、いつか元気に復活してくれればと願っています。