認知症って、どんな病気?~認知症への理解を深めましょう~
テレビや新聞マスコミで連日のように取り上げられている“認知症”という病気。
先日ゆいま~る伊川谷で「認知症サポーター養成講座」を行いました。
居住者25名に加え、地域の方やスタッフなど合計33名の参加。
「5年前に認知症に関するセミナーをした時は10人も集まらなかったのになぁ」と
居住者Nさん。それだけ、認知症への関心が高まっているのでしょう。
認知症を正しく理解し偏見を失くすことを目的にしたこの講座。
どんな病気か?という説明のほかに、事例を挙げて認知症の方への接し方を
教えていただきました。
■ごみの出し方
例)燃えないゴミの日に、燃えるゴミの袋を出していた。
⇒「ダメじゃないですか!ルールを守って下さいよ!」と怒るのではなく、
例えばごみの日の朝に「今日は燃えないごみの日ですよ」などと
声をかけてください。それだけで認知症の方は安心されます。
■認知症の方と接する上で大切なこと
・驚かせない ・急がせない ・自尊心を傷つけない(その人に恥をかかせない)
・相手の言葉に耳を傾けてゆっくり余裕を持って対応する。時には黙って見守る。
・声をかけるときは一人で。(大人数だと威圧感がある)
・後ろから声をかけない。
・まじめで真剣な顔は怖く映るので良くない。笑顔で会話。
・「ここはこうするのよ」「なんで分からないの!」は言わない。
・徘徊行為は、なぜなのか理由や目的を探り原因を取り除く支援をする。
…という具体的なやり取りに「なるほど~」と参加者。
最後に講師から、「認知症であってもできることはたくさんあります。
認知症の本人も、その周りで支える人も、お互いに出来ることを出来る範囲で、
助け合えるネットワークを地域で作っていくようにこの活動を広げていきたいです」
参加者にはオレンジリングが手渡されました。これで認知症サポーターの一員です。