ゆいま~る館ケ丘・小規模多機能ゆらリズムオープン!
5月31日(日)、オープンに先立ち「ゆいま~る館ケ丘・小規模多機能ゆらリズム」(八王子市)の開所式が「小規模多機能ゆらリズム」で行われました。当日は、UR都市機構様、UR館ケ丘団地の自治会、地域住民、商店街の皆さん、設計事務所、弊社のスタッフをあわせ約50名あまりのお客様にお越しいただきました。当日は、五月晴れ!団地の軒先をツバメが軽やかに飛び舞っていました。
式典は、UR都市機構・東日本賃貸住宅本部 ストック事業推進部・山田秀之様、自治会長・山田寿則様からの祝辞を賜りました。
UR都市機構・東日本賃貸住宅本部 ストック事業推進部・山田秀之様
それぞれ「小規模多機能ゆらリズム」への期待を込めたお言葉をいただきました。その後、弊社専務取締役の戸田達喜より、開設にあたり御礼の言葉を述べさせていだきました。
コミュニティネット専務取締役・戸田達喜
開所式には、地域でご尽力されているたくさんの方にもご列席いただきました。心よりお礼申し上げます。
今回、音楽リハビリ体験として、参加者全員で「トーンチャイム」を使った体験をしました。トーンチャイムは、アルミ合金製のパイプをたたいて共鳴させる楽器です。軽量で使いやすく、演奏も簡単なことと、何よりもそのやわらかく響く美しい音色が魅力で、幼稚園児からご高齢の方まで幅広く愛されています。
「海」の楽譜と、トーンチャイムが渡され、スタッフの指導のもと、演奏をしました。トーンチャイムの柔らかな音が外の商店街にも響き、笑顔の溢れる時となりました。
小規模多機能ゆらリズムは、音楽に加え、もうひとつの特徴は、東京の郊外・八王子市のUR館ヶ丘団地の商店街の一角に誕生することです。2500戸からなる同団地は例外なく高齢化が進み、シャッターを下ろす商店が増える傾向にあります。この中で、空き商店街2店舗を使い、地域のニーズを受け止め、誰もが生き生きと住み慣れた団地(自宅)で暮らせるための拠点を目指しています。
小規模多機能ゆらリズム 統括責任者 野崎健介
きっかけは、2014年の大雪の際に、団地が「陸の孤島化」してしまったことからでした。交通が麻痺し、介護サービスが利用できなくなり、買い物難民が続出。そこから見えてきたのは、団地内の「介護サービス」を担う資源が無いという課題でした。1975年に建てられ同団地の高齢化率は47%。孤独死の問題もあることが明らかになりました。このような経緯から、八王子市、UR都市機構などの協力を得て「小規模多機能」を新設にすることになりました。
小規模多機能は、住み慣れた家や地域で生活を続けるための介護保険サービスです。「通い」「訪問」「泊まり」の3つのサービスを組み合わせることで、利用者一人ひとりのニーズに沿いながら、地域密着型のきめ細やかなサービスを行うことができます。
「小規模多機能ゆらリズム」が地域の拠点となり、館ケ丘団地内にある、地域サロン、小中学校、保育園、クリニック、スーパー、理容室などの多くの資源を「音楽」を通じて連携することで、地域をもっと住みやすく、最期まで住み続けられる場所にしたいと考えています。