地域の方たちと共に味わうひな祭り

3月3日は桃の節句です。

ゆいま~る食堂では、「ひなまつり特別メニュー」が登場。入居者30名、外部の方が12名、花菜の利用者やスタッフも入れて

全部で60名もご予約を頂きました。朝から食堂スタッフが煮物、団子、ちらし寿司などの準備に追われています。

開店時間の12時には、待ちきれないかのように外部の方や入居者が集まり席がみるみる埋まっていきました。ワクワクしながら重箱の蓋を開けると、彩も華やかな春メニューです。おしゃべりも華を添えて賑やかなひと時となりました。

メニューはちらし寿司・春野菜と鶏肉の炊き合わせ・えびのあられ揚げ・菜の花からし和え・潮汁・三色団子。写真はスタッフ用のお弁当を撮影したものですが、菜の花からし和えが足りなくなってしまい、急きょ代わりにデザートが入りました。

予想していたよりも申込が多く、食堂は嬉しい悲鳴!(でも菜の花を食べ損ねたスタッフはちょっと残念…)

春らしいメニューに、特別感たっぷりで皆大満足。「美味しかった!」の一言でスタッフの疲れも吹き飛びました。お彼岸には、ぼたもちの販売。4月はお花見弁当の販売も予定しています。ゆいま~る食堂で春の訪れを感じてください。

 

BS=TBS『グローブナビフロント』(多摩平)

【3月9日(土)】

テレビ局 :  BS-TBS

番組名  : 「グローバルナビフロント

日時   : 午前10時~10時54分

特集      : 「東北に響く復興の槌音」

団地をリノベーションした高齢者住宅としてゆいま~る多摩平の森が紹介されます。

※報道状況により放送日が延期になる場合が有ります。

下野新聞(那須)

2013年2月21日「下野新聞」の記者リポートに、グランドオープン1周年を迎えた「ゆいま~る那須」が、「自由に支えあい 老い前向き」というタイトルで紹介されました。

震える弱いアンテナ@広報担当ヘルパー日記⑥

雨上がりの空に、梅の花がポッ、ポッとかわいらしく咲いていました。

【スクーリング6日目】

今日は、「身体の清潔」について、学びました。主に、足浴やケリーパットを使った洗髪です。

今日のメインは、なんといってもケリーパットを使った洗髪です。ケリーパットとは、寝たままで洗髪をする際、頭を洗う時にかけたお湯がこぼれないように、お湯の流れ道をつくるための介助用具です。既製品もあるらしいのですが、今回は新聞紙、バスタオル、輪ゴム、洗濯ハサミ、セロテープで簡単にできる方法を教えてもらいました。

ベットの上で洗髪なんてどうやってするのだろう!とドキドキ。先生に教えてもらいながら、ケリーパットを作成。確かに慣れれば、パッとできそう。

実際に、ベットの上で洗髪の体験。今日は、2人の方に髪を洗ってもらいました。ベット上から、介助者を見上げていると、そんなに身体の大きい人でなくても、巨人に見られているように感じました。上からのぞかれていると、表情もわかりにくく、威圧感を感じます。介助者の立つ位置や、目線の高さがとても大切であることを痛感。安心してもらえるような声かけも必要です。

順番が後の方だったので時間が少なくなり、シャンプーを使用しないでお湯のみで洗髪をしてもらう。洋服もぬれることなく、快適に終了。洗ってもらった後は、とってもさっぱりとしました。魔法のような道具に、驚き!

このケリーパットの技術は、東日本大震災の際とても重宝されたと、先生がお話されていました。ホームヘルパーの仕事、特に在宅での介護の場合は、あるものをどう利用するのかということが大切で、臨機応変に対応する力が求められます。

洗髪後、さっぱりしたのもつかの間、身体が温まりリラックスしたせいなのか、他人に髪を洗われているという緊張感なのか、身体が非常にだるくなる。高齢者の方や体力が落ちている人であれば、洗髪や入浴も、体力がいることでしょう。

スクーリングも6日目。今まで体験したことのないことばかり。体験するということは、驚きの連続です。今まで見ていた世界は、一つの世界にすぎず、視点を変えただけでずいぶん違うものであることを感じています。

自分が体験し、驚いたり、嬉しかったり、気持ちよかったり、違和感を感じたりすることで、自分が介助する側に立った時に、「もっとこうしよう」という視点に立つことができます。【体験】+【想像する力】で、介護はずいぶんと違うのだと思います。「すぐにわかる・できること」が重要でなく、今の私に必要なのは、驚いたり、嬉しかったり、嫌だと思ったり、違和感を感じたりすることが、次の学びへとつなげてくれます。その感じる心を大切に持ちたいと思います。

そんなことを考えていたら、茨木のり子さんの詩を思い出しました。

汲む―Y・Yに―   茨木のり子

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

 

私はこの詩を読むたびに、勇気づけられます。いい仕事の核には、震える弱いアンテナが隠されていることを…

光を感じる力は暗闇の中にある@広報担当ヘルパー日記⑤

我が家の近くのお宅では、小さな水仙の花が咲きはじめました。寒い中にも、静かに咲く水仙は、春の訪れを感じさせてくれます。

【スクーリング5日目】

今日は、「食事と介護」「更衣と身だしなみ」について学びました。

↑今日の授業の持ち物は、お弁当です。主菜と副菜に気をつけて、久しぶりにお弁当作り…。

2人1組になって、視覚障がい者の方に食事をとっていただくという設定で食事をする。アイマスクをして、なんのおかずがどこに並んでいるのかを、クロックポジション(食べ物の位置を、時計の文字盤を例にして説明をすること)で、相手に伝える。「ご飯は、9時の方向にありますよ。卵焼きは、3時の方向にありますよ。」等と。相手に場所を伝えながら、食事をとってもらう。目の見えない方にとって、献立を伝えることはとても大切なこと。

アイマスクをして真っ暗な中、食事をするのは人生で初めて! 自分が作ったお弁当なので、イメージがつきやすいが、ごはんもおかずも箸で取るのは一苦労。特にご飯は、どれくらいの量をつまんでいるのかが全くわからない。アイマスクをしながら食べていると、味が薄く感じたり、食事の量がどれくらい減っているのかもよくわからなかったり、時間も長く感じました。

その後、介助して食べさせてもらうと、なんだか味がいつも食べている味に戻ったような気がしました。見えない中で、箸を使うことで精一杯で食べることに集中できなかったのと、味はやはり視覚にも大きく影響をしているもののように思います。アイマスクを取って、お弁当に目を落とすと、お弁当はぐちゃぐちゃな状態でがっかり。

今まで当たり前のように食事をしていましたが、食事をするということの根底には、味や食感、匂いや好み、食事をする雰囲気、そして個人個人が持っている食文化等、さまざまな要素の上に成り立っていることを改めて感じました。そういう意味では、食べるということは栄養を摂取するという意味だけではない、五感を使い、精神の満足を得るための行為、「生きること」がまるごとつまったものと言えます。

食事ひとつとっても、介護の仕事というのは、ご利用者さんが望む暮らしを支える仕事だと感じています。私たちが“普通の暮らし”だと思っていることも、人間が持っている様々な感覚をフルに使って行っていることで、それは奇跡的なことなのかもしれません。普通の暮らしがどれだけ価値のあることなのか、もう一度胸に問いたいと思います。

一緒に授業を受けている女性から、介護に使うトロミ剤をいただきました。さっそく家に帰って、お茶に混ぜてとろみをつけました。お茶もトロリとします。味は、少し独特な風味がありました。

苺も、この真っ赤な色と香りがあるからこその美味しさですね。

お雛様と祝う入居者歓迎会

3月2日(土)、前日の春一番ですっかり雪が消えた「ゆいま~る那須」

ひな祭り にちなんでミニ茶会と入居者歓迎会が行われました。 片隅に飾られた桜雛をバックに米寿を迎えられた入居者Hさんの お手前でのミニ茶会。

2月入居のIさんは「東京での慌ただしい 生活から、那須での落ち着いた生活はまるで夢のよう」ハウス長 お手製の団子をお茶うけにしばしゆったりとした時を過ごしました。

晩餐は入居者歓迎会を兼ねて用意され、ちらし寿司やお刺身が華やかな 食卓を飾りました。今日は午後から和やかな話声が食堂いっぱいに広がり 春一番から一転、木枯らしの吹く窓の外とは違い暖かい空気が食堂を 包みました。

地域にも開かれたおいしい「ゆいま〜る食堂」

こんにちは、ブログ担当の瀬村です。

今日はゆいま~る拝島1階に、3月2日(土)にオープンした「ゆいま~る食堂 フードカフェひかり」についてお話しします。

実は私、自他ともに認める「スタッフ一の食いしん坊」なのです。美味しい物には目が無い私より、ゆいま~る拝島の食についてお伝えいたします。

食堂を運営するケアサービスひかりの粕谷社社長は、「味がおいしのは当たり前!目で見ても楽しめる食事を提供したい。」と

食に対するこだわりを熱く語っていらっしゃいました。

こちらが、フードカフェひかりの日替わり定食の試作写真です。

フードカフェひかりでは、朝300円、昼夕700円(税込)でお食事を提供します。

昼食・夕食は「日替わり定食A(お肉料理)」、「日替わり定食B(お魚料理)」、「週替わり丼物」、「週替わり麺類」、「週替わりカレーライス」の5品から選べます。

オープンに向けて、ここ数日はスタッフによる試食会を行っています。余りの美味しさに、スタッフの笑顔がこぼれます。

フードカフェひかりのお食事は、本当に美味しいです!

ほっと落ち着く「家庭の味」と、自分では作れない「プロの味」、両方の良さがあります。こちらが、フードカフェひかりのスタッフの皆さんです。

ゆいま~る食堂は、入居者だけでなく地域の方も自由に利用できる食堂です。ハウス周辺には食事処があまりないので、地域の方からも期待の声が寄せられています。是非、皆様のお越しをお待ちしております。

 

本当に大切なものは目には見えない@広報担当ヘルパー日記④

関東では、春一番が吹いたそうです。少し動くと、汗ばむ陽気でした。通勤途中にある梅畑の梅の花も、毎朝通るたびにに、一輪一輪と咲きはじめています。

【スクーリング4日目】

姿勢(ボディメカニクス)と体位(介護で必要な基本的姿勢)、移動(車椅子の使い方、移乗の仕方等)の介護を学びました。

まる一日、ほぼ実技をしながらの講習。介護者が無駄な動きをせず、利用者さんに最大限の効果を意識的に行うボディメカニクスの基本を学ぶ。先生の動きを見ていると、腰をぐっとおとし、足を開き、とても力強い後姿。利用者さん役の生徒も、気持ちがよいくらいスッと身体が動く。

グループになって、実践にやってみる。他の人がやっていると、お互いに、こうするといいよ、こうだよ、等とアドバイスができるが、実際に利用者さん役の人の前に立つと、頭は真っ白になり、次の行動が思い浮かばない…。見てわかることと、やることとはずいぶん違います。介護する側にとって、介護される側の体験は非常に大切です。

また、ご利用者さんにどのように声かけかをするかで、ずいぶん介護される側の安心感が違うのだということも痛感。

 

午後からは、車椅子について学ぶ。車椅子に乗る体験、段差の上り方、下り方について学ぶ。車椅子を介助する側が、通常の歩く速さで押されると利用者さんがとても怖く感じること、階段を上る時、下りる時、車椅子の動きが少し変わるだけで、怖さを感じることを体験。人に身体を任されていることの不安、目線の高さ、介助する側が感じにくい状況を体験することで知る。体験と想像力がとっても大切。

以前に、段差の前で車椅子の方と、介助の方がとまっていたので、「お手伝いしましょうか」と声をかけたことがあった。その時は、「コツがあるので、大丈夫です」と断られたことがある。今、振り返ってみあると、あの時は、私は相手には力が必要だと考えていたが、介助は力ではなく、車椅子の機能を理解した上での動きであることが、今ではわかります。一つ勉強するたびに、色々なことを気づかされます。

今日は、身体を動かす実践だったので、あっという間に終了。帰り道、地面に身体がうまっていくような疲労感、筋肉の疲れを感じている自分がいました。初めての経験と、まだボディメカニクスが身についていないため、身体を効果的に動かせないことから起こっているのでしょう。

介護の勉強をしはじめてから、街を歩いていても、車椅子の人、杖をついている人とすれ違うと、ほんの一瞬ですが、振り返ってします。それは今までの関心とは少し違ったもののように感じています。

杖をついている人であれば、歩き方を観察したり(勝手に観察してごめんなさい)、どんな日常を送っているのだろうか、等想像している自分がいます。今までは「大変だろうなぁ」と漠然とした思いを持つだけでしたが、今はその人が送っている暮らしについて考えようとしている自分がいます。

 

3月3日は、おひなまつり。とあるお店に行ったら、お店のお客さんが手作りの落雁を作ってもってこられていました。お店にあった小さな台と、屏風で立派なおひなさまに!