ゆうゆう倶楽部ご意見募集会で出た意見…。70歳は若い。

新緑の季節、多摩市内を歩いていると「ホーホケキョ」と、あちこちからうぐいすのさえずりが聞こえてきます。多摩ニュータウンは「歩車道分離(ほしゃどうぶんり)」といって、歩道と車道を分離した、まちづくりが行われてきました。住区にもよりますが、歩行者専用の道を通って小学校に通い、公園に出かけ、スーパーマーケットに買物に出かけることができます。車とすれ違うことがないので、多摩の子どもたちは(危険を認識する機会がないため)交通事故遭遇率が高いなどといわれることもあるようです。

このまちは、子どものいる暮らしにはとても恵まれた環境。木登りや鬼ごっこ(ドロケイ)をしている姿をよくみかけます。
子どもが暮らしやすいということは、年をとっても暮らしやすいということ。のんびり散歩したり、公園のベンチで腰掛けておしゃべりを楽しんだり、シルバーボランティアに参加したり…。こう書きながら、ふっと、数十年後の自分の姿を、このまちのなかに探してみようと思いつきました。それは、きっと「ゆいま〜る中沢」に求められていることにつながるのでしょう。

手入れができず、草がのび放題ですが…。緑に囲まれた暮らし@多摩在

 

前回、ゆうゆう倶楽部のご意見募集会に参加した話を書きました。今日は参加された皆さんからでた素朴な疑問と、それに対する高齢者住宅情報センターからの説明を取り上げたいと思います。

Q 利用したい時、満室という恐れはないのですか?
A 介護発生率はおよそ20%。利用の時期がずれるので部屋の確保について問題は発生しないと考えています。

Q 介護度が低い(要介護度3未満)でも利用できませんか?
A 利用できる仕組みを提案しています。ただし、その場合は一定の費用負担が必要となるでしょう。

Q 年間7日間、泊まれるとあります。どんな状態の時をイメージしているのですか?
A たとえば、風邪をこじらせたとき、入院・手術後など、自宅でひとり暮らすのが不安なときに利用できたら安心ですね。見守るスタッフがいて、医療・介護連携もあればなお安心です。

そして、参加者が一番、こだわったのは「入会資格年齢」でした。たたき台の案では45歳〜70歳となっていましたが、「70歳は若すぎるのでは…。もっと年齢上限をあげてほしい」と。確かに。70歳は若い! 回りの70代を見ていても、海外旅行にも行くし、山にも登るし、お芝居見学にもいく。そして、女は強し。高齢者住宅情報センターでは、いろいろな方の意見を聞き、それを踏まえて企画・提案するとのこと。次回、ご意見募集会にも参加し、「年齢上限」の行方を注目したいと思っています。関心をお持ちの方、一緒に参加してみませんか?
ゆうゆう倶楽部ご意見募集会:6月8日(金)13時30分〜15時
場所 高齢者住宅情報センター(0120ー352ー350)

株式会社コミュニティネット


ゆうゆう倶楽部があったら…

昨日の続きです。
ゆうゆう倶楽部ってどんな仕組み?
という基本的なことからお伝えしたいと思います。

ゆうゆう倶楽部は、社団法人コミュニティネットワーク協会・高齢社住宅情報センターが企画・提案している仕組みです。
相談室長の佐々木敏子さんによれば、目下、現在進行形で企画をつくりあげている最中とのこと。
5月12日に行われた一回目の「ゆうゆう倶楽部 ご意見募集会」では、検討を進めるたたき台として次の5つが提案されました。

1 入会金・年会費を支払う
入会金350万円 年会費36,000円
2 要介護3で、自宅から「ゆいま〜る中沢」に住み替えられる。
3 年間7日間、居室に泊まることができる。
4 入会資格年齢は45歳以上から70歳まで。
5 契約時の健康状態は自立している。
(以上は案であり、決定事項ではありません)

高齢者住宅情報センター・相談室長の佐々木敏子さん

有料老人ホームの入居一時金は一般に高額で、一定の広さの居室を確保しようとすれば数千万円の費用が必要です。

「ゆうゆう倶楽部」の考え方は、1部屋を5人でシェアするイメージです。
例えば、1750万円の居室を5人でシェアすれば、一人当たりの支出は350万円ですみます。つまり、350万円の入会金を払うことで居室を予約し、必要となったときに居室を利用できるというわけです。

これ以外の利用方法も提案されました。
例えば、病気のために手術を受けることになったとします。
今、病院は入院期間の短縮化を目指していますから、長くはおいてくれません。日帰り手術や3日で退院ということも珍しくありません。まだ足元がふらつくなか、あるいは医療機器(点滴や酸素など)をつけたままの退院は本人も家族も不安です。
そんな「病院から自宅にそのまま戻るのは難しいときに、予約してある居室で生活や介護ケアやリハビリを受けたりしながら体力を回復した後、自宅に帰る」といった短期の利用法も考えられるそうです。

そんな話を聞きながら、亡くなった父のことを思い出しました。父は亡くなる数ヶ月前までとても元気で、仕事をしていました。腎臓が少し弱かったのですが、年末あたりからむくみがでて、血圧も下がり、「検査入院」。すると、どんどん体力が落ち…。2ケ月後、医師は「症状は安定しました。もう治療することはないので、退院してください」とおっしゃる。家族はあわてました。点滴ルートをつけ、体力が落ち、一人では歩けなくなった父を家に迎える環境は整っていなかったから。訪問看護、介護の手配も間に合わなかったから。私は仕事があり、母は高齢であり…。一時的でも入居させてくれる施設を大あわてで探しました。そうこうしているうちに、父はどんどん具合が悪くなっていったのですが、亡くなる一週間前、父の強い希望で自宅に一時帰宅できました(滞在時間はわずか半日でしたが)。
自宅に帰った父が私に言った言葉は、
「ありがとう。嬉しい。なんとか元気になりたい。このまま家にいたい。(将来に)希望をもっていいのか?」
しかし、翌日からも仕事がある私は、父の希望をかなえてあげることはできず、夕方、病院に父を戻すしかなかった。その夜から父は昏睡状態に入りました。
もし、「ゆいま〜る中沢」や「ゆうゆう倶楽部」のような仕組みがあれば、「家に帰るのを目標に、ここ(居室)でケアをうけてリハビリしよう!」と言えたでしょうし、そうであれば、父も、私たち家族はどんなに救われただろう…。そんなことを思いながら、話を聞いていました。

http://www.c-net.jp/

 

 

ゆうゆう倶楽部@高齢者住宅情報センター

住みなれたまちで親しい人に囲まれ、楽しく、自分らしく、自由な暮らしを満喫し、老いが進むにつれて受けるサービスを手厚くし、看取りや身辺整理も託すことができる…。
私たちは、社団法人コミュニティネットワーク協会が掲げるこうした理念の実現を目指しています。

少し前の話になりますが5月12日、同協会のなかにある「高齢者住宅情報センター」が開いた、在宅生活を支える新たな仕組み「ゆうゆう倶楽部」のご意見募集会に行ってきました。会の初めに「ゆうゆう倶楽部」の仕組みについて、高齢者情報住宅センター相談室の佐々木敏子相談室長からの説明がありました。

「ゆうゆう倶楽部は、住み慣れた自宅で暮らすことを支援する仕組みです。そのためには、不測の事態に備える安心の仕組み作りが欠かせません。最後まで自宅で暮らしたいと思っていても、突然の事故や病気によって、いつ何が起こるか分からないからです。その時になって、あわてるのではなく、元気なうちに介護居室の予約をしておく。株式会社コミュニティネットが多摩市中沢に建設中の複合高齢者関連施設『ゆいま〜る中沢』と連携し、そんな仕組みを企画・提案したいと考えています」

そんな話を聞きながら、「いよいよ『ゆいま〜る中沢』が始動したのだ」と思い、胸が熱くなりました。
「ゆうゆう倶楽部 ご意見募集会」には30代から70代まで幅広い年齢層の方が参加され、それぞれが抱える現状や必要とする仕組みについて、いろいろな意見が出されました。明日はその様子をご報告したいと思います。

↓ 高齢者住宅情報センターが開いた「ゆうゆう倶楽部 ご意見募集会」には、幅広い年齢層の方が集まり、「おひとりさまの老後」について語り合いました。

株式会社コミュニティネットのホームページ http://www.c-net.jp/

ゆいま〜る中沢、初の現地見学会でした

今日は、初めての「ゆいま〜る中沢・現地見学会」でした。午後1時30分に小田急線の唐木田駅に集合し、そこからミニバスに乗って現地へ。

建設中の様子を新天本病院のスロープから見つめ、

見学後、お茶を飲みながら、ゆいま〜る中沢の仕組みについて説明。意見の交換を行いました。

私たちの会社は出来上がったものを販売する、のではなく、見学会やセミナーなどに参加された方たちをはじめ、いろいろな方と対話し、ご意見をいただきながら、ニーズを受け止めながら内容を充実させていく、という姿勢を大切にしています。今日は、「ゆいま〜る中沢」とは何を目指しているのかについてお話したいと思います。ゆいま〜る中沢のコンセプトについて、株式会社コミュニティネットの企画開発担当者の佐藤さんにインタビューしました。
「介護保険制度の施行から10年余りが過ぎた現在、小規模多機能など在宅介護サービスが充実に向かう一方で、療養病床の削減や入院期間が短縮化し、医療と介護のはざまで、すっぽりと抜け落ちる部分が出てきています。
退院はしたけれど自宅で暮らせるまでの回復に至っていないので施設を探す、といったケースは少なくありません。医療と介護の橋渡しをする仕組みづくりは急務です。それが『ゆいま〜る中沢』を企画した、ひとつの出発点でした」

これからも現地見学会を開いたり、セミナーを通して、地域の皆さんのニーズをうかがいながら、入院や入居とは違うかたちで利用できる、生活支援と介護支援のある暮らしの場をつくっていきたいと思っています。

次回の現地見学会は6月15日(金)の午後1時30分〜の予定です。

 

「ゆいま〜る中沢」の建築現場を見てきました。

一昨日、建設が進む「ゆいま〜る中沢」の隣にある新天本病院にうかがい、初めて屋上から建設現場を見せてもらいました。わっ、近い!(隣なのですから、当たり前ですね)。着々と建設が進んでいます。

隣接する「あい介護老人保健施設」に加え、救急医療•がん医療を重点医療とする地域の中核病院である多摩南部地域病院、日本で最初の重症心身障がい児施設として開設された島田療育センターもすぐ近くです。多摩ニュータウンにおける医療と福祉の拠点で、ゆいま〜る中沢は何を求められているのか、何ができるのかを、地域のなかに軸足をおいて考えていきたいと思います。

 

「ゆいま~る中沢」ブログ始めました!

初めまして、「ゆいま〜る中沢」ブログ担当スタッフ@多摩在住です。
今、東京・多摩市の中沢という街で
「住み慣れたわが家でできる限り暮らし続けるためのプロジェクト」
を進めています。
そのベースとなるのが、現在、建設中の複合高齢者関係施設「ゆいま〜る中沢」です。オープンは2013年春を目指しています。

多摩ニュータウンといえば、団塊の世代が移り住んだまち
これから超高齢化が進むといわれているまち。

ゆいま〜る中沢は、有料老人ホームでもなく、サービス付高齢者住宅でもない、まったく新しいコンセプトで
コミュニティづくりをめざしています。

そんな立ち上げ日記を綴っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。