ひとりでも安心して暮らす~最期まで思いっきり楽しむコツ~ 作家・松原惇子さんの講演会から
去る4月15日、「高島平団地で暮らし続けるしくみをつくる会」主催の4月の特別セミナー「ひとりでも安心して暮らす~最期まで思いっきり楽しむコツ~」がゆいま~る高島平フロントで開かれました。講師は作家の松原惇子さん。松原さんは「ひとりの老後を応援する会」や「NPO法人SSS(スリーエス)ネットワーク」の代表を務めていらっしゃいます。
松原さんのユーモアが満載の語り口に、笑いのたえないセミナーとなりました。今回、松原さんが提案をする「ひとりを楽しく生きるコツ」6カ条をご紹介します。
その1 不安を数えない
今日から不安を並べることをやめよう。「倒れたら、介護が必要になったら、どうしよう?」といった不安要因をいくら並べても、事前の解決はありません。ならば考えない。不安に神経を集中しないほうがいい。
その2 ひとり暮らしの良さに眼を向けよう
日本人はひとり暮らしの悪いところばかりに目を向けがち。将来が不安だからお金を貯める気持ちはわかりますが、一人暮らしの良さにも目を向け、暮らしを楽しむお金の使い方を考えましょう。
その3 好きなことをする
たとえば恋愛。誰に遠慮もいらない。世間体など気にしない。ある友人の未亡人の方がが、外国のシングル専門の豪華客船のクルージングに乗ったそうです。英語が全然できない彼女ですが、そこで知り合った70代の英国男性と結婚。最初は言葉の変わりにボディランゲージで、その後、イギリスに住んでしまったとか。みなさん、シングル専門の船に乗りましょう(笑)。
その4 よい人と付き合う
たとえば今日のようなセミナーに参加して、そのなかに「あの人素敵だな」と思ったら自分から声をかける。そうしたら友だちになれる。世の中、「友だちいがたくさんいる」という人は実は少ない。「みんな淋しいんだ」と思った方がいい。ちなみに松原さんも、ひとりになったらしょぼんとなって、口角がどんどん下がってくるそうです。
その5 ケチはダメ
ケチや割り勘はダメ。お金をもっているのであれば、出しちゃう。コーヒー一杯くらい、相手におごってあげましょう。松原さんのお母さんがこのタイプで、友だちがくると「これもってけ」「あれもってけ」だそうです。さすがの松原さんも「これはあげない方がいい」「それならあげても」と助言するとか(笑)。
その6 キラキラを身に付ける
年を取ったらきれいな格好をする。きれいな色の服を着る。顔はどうしようもないから(笑)、黄色とかオレンジを選ぼう。ファッションは自分ではなく、相手が見るもの。人のためにサービスだから、「人が見るときに、こういう色だったら楽しいだろうな」という風に考える。キラキラしたアクセサリーも身に着けよう。顔の周りにちょっといい色があると、相手も気になって、「それどこで買ったの?」と会話も弾む。大切なのはおしゃれをするのではなく、きれいな色を着ること。そうすると気持ちもアップする。明るい色の服を着ていると、人間は不思議なもので明るくなれるのです。
松原さんのお話はとにかくプラス志向でした。ひまわりがお日さまに向くように、明るい方、明るい方へ行こうとします。今この時を生き切ることのポイントをさまざまな視点からお話いただきました。
ゆいま~る高島平フロントでは、今後も皆さんの住まいや生き方に参考になるようなセミナーを開催していきます。ぜひ、お気軽に参加ください。