ゆいま~る伊川谷ブログ

図書の整理


ゆいま~る伊川谷の談話室には、開設当時から現在まで、
入居者や地域の方に寄贈頂いた本が沢山あります。
本の管理は全て入居者の皆さんがして下さっているのですが、
あまりにも本が増えすぎ、初めて利用される方には統一性が無く
分かり難かったようです。

5月のある日、ヨガの講師としてお越し頂いている先生から、
思わぬ声掛けを頂きました。
「本棚の整理をしませんか?」
この一言がきっかけとなり、図書の大整理が始まりました。
「先ず、これから始めてみては?それだけで十分見やすくなります」
と言われ先生が教えて下さったポイントは5つありました。

① 本の配置が分かるようにサイン(作家の名前などが書いてあるカード)を本棚にさす。
② 文庫、新書、単行本、児童書の単行本の並び順を変える。
文書は作者のアイウエオ順、新書と児童書の単行本は書名をアイウエオ順、
単行本は内容別か書名のアイウエオ順にする。
③ 副本は1冊にする。
④ 小さめの本の後ろには、牛乳パック等を置いて本の正面を揃える。
⑤ 本の配置図や並べ方のルールを記した説明書を掲示する。

これを基本に考え、本の移動を早速開始。
たちまち床は本で山積みになりました。

さて、ここからが本番!奥行きのある本棚は、小さめの文庫本には不向き、
入れると奥に入り込んでしまいます。
ここで先生が言われたポイントの牛乳パックの使用を実行する為、
飲み終わった牛乳パックの集収の協力を掲示で入居者にお願いしました。
たちまち50パック程が集まりました。
「これをこのまま使うの?」
「本を取出した時に銘柄が見えて恰好がわるいので、あけぐちの三角部分を
折り曲げて、平らにし包装紙でラッピングしましょう」
パックのラピンッグのお手伝が必要なので、更に入居者にお手伝いをお願いしたところ、
5~6人の方が来て下さいました。毎回おしゃべりが弾みながらも、しっかりと手は動かし、  次々と集まってくるパックもあっと言う間にラッピングが出来上がっていきます。

本の整頓担当とラッピングの担当に分かれ、並び終えた本の奥に
ラッピングの出来たパックを置き徐々に、棚が整理されていきます。

先生に進直状況や質問等を時折連絡し、確認を取りながら毎日とはいきませんが、
少しずつ整理を進めて、ほぼ完成しました。
利用されている入居者からも、「図書が一新したみたい」
「使いやすくなった」と嬉しい声を頂いています。

「図書は、花壇と同じです。毎日の水やりの様に、誰かが度々見に行き、不都合が出たら
少しずつ手直しすればよいと思いますよ」と先生からお言葉を頂きました。
すっかり綺麗に整頓された図書。丁寧に使って行きたいと思います。
図書の大整理を通して、日々のメンテナンスの大切さを改めて知る良い機会になりました。

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