ゆいま~る伊川谷ブログ

スタッフ​研修「箱庭療法」


ハウスが建つ前から、ゆいま~る伊川谷にボランティア等で
関わって下さっている臨床心理士の高木忠彦先生は、

現在も毎週水曜日に居住者との茶話会形式の会話の場「ひだまりのやど」や
月に一度のスタッフ研修に来てくれています。
ゆいま~る伊川谷ではスタッフの心の健康を守り、リフレッシュするため、

先生に話を聞いていただいたり相談をしたりする時間を

スタッフ研修として設けています。

今まで、瞑想や交流分析なども行いながら、自分自身を見つめ、

スタッフ間の悩みや思いを共有してきました。

今回から箱庭療法を行うことになりました。

「箱庭療法って?」
初めて見る箱庭療法の道具に興味深々。箱庭療法を通して
スタッフ研修をご紹介します。

80センチ角くらいの箱に敷き詰められた砂。

 

紙粘土で作られた人形(先生の手作り)、動物、建物、お墓、仏像、

埴輪、家、教会、木や花など全部で500種類くらいのミニチュア

これが今回からの研修『箱庭療法』の道具です。

 

まずは一人が思うままにミニチュアを並べていきます。

ルールは特になし。どれを使っても、どの場所に置いても自由。

先生も他のスタッフも、並べている間は静かに見守ります。

並べていた本人が「これで完成」と満足したところで、今度は感想を出し合います。

「なんだか、すごく平和そう」と見ていたスタッフ。

「右手前は現在の自分に一番近い場所。ここに何も置かないということは

現実とは違う世界を作ったんじゃないかな」という先生の説明。

「こんなところに住みたいな、という願望が入りました」と体験したスタッフ。

無意識に何気なく置いていたものも、どこに置くかによって意味があるそうです。

 

「私だったらバラは選ばない」「そうなの!?意外!」など、

ミニチュアを見ているだけでもお喋りが続き、自分を知り

お互いを知るきっかけにもなりました。

「生まれて初めての体験にワクワクした。箱庭部屋が欲しくなるくらい。」と

体験したスタッフ。楽しみながら気づきを促す箱庭療法。

 

方法はとっても簡単なので、いつか居住者と共に箱庭を囲みたいです。

 

◆箱庭療法とは・・・砂の入った箱の中にミニチュアを置くことによって、

言葉では伝えきれない自分の内面世界を表現し、

それを深く体験することによって、症状(悩み)を消失させたり、

対人関係を改善させたりするという狙いを持った心理療法のひとつ

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