地震を想定した防災訓練~「ひとりじゃない」という安心感~
9月の防災月間にちなんで、9月17日(火)に防災に関するセミナーを行いました。
『ゆいま~る伊川谷で地震が起こったら!?』をテーマに28名の居住者が参加されました。講師はフロントスタッフ山岡です。まずは開始と同時に、「備蓄用の食べ物“安心米”の試食をしましょう」とアルファ米をグループごとに作ってもらいました。
アルファ米の袋に5年保存可能の水を入れて60分間待ちます。待ち時間の間にセミナー再開。実際に地震があったら取るべき行動のポイントは3つ。
①身の安全を守る。頭を保護する。
②あわてない。移動は揺れが収まってから。
③出口を確保する。玄関のドアを開ける。
「動くのが怖ければスタッフが助けに行くまで、じっとしていて」「余裕があれば隣の家に声掛けをしてほしい」と話しました。東北大震災の時のゆいま~る那須の事例からも分かるように「何があっても一人ではありません。ここにいる皆で一緒に行動しましょう」というスタッフの言葉に、皆さん頷かれていました。
ハウス備蓄品も紹介。緊急時用のトイレに、興味しんしん。フロントでも備蓄品の一部を販売します。講師のスタッフ自身が用意している非常時持出しリュックの中身を公開。トイレットペーパーやラップを入れている様子は参考になったようです。
地震の時、ゆいま~る伊川谷はどのくらい危険なのか? 津波・火事・建物の安全性についてスタッフが調べた結果も報告しました。
・伊川谷の海抜は49メートルなので津波に巻き込まれる可能性は低い。
・オール電化なので火事が発生する可能性は低い。
・地盤も強いし、4年前に造った建物なので耐震基準もクリアしている。
よほどの地震でない限り、安全という結果を伝えました。施工会社も設計段階から居住者と一緒になって関わってきているので何かあればすぐに駆けつけてくれます。そうは言っても14階建なので上の階は揺れるのは事実。「危険と思ったらスタッフも近くにいる食堂やホールで一緒に過ごしましょう」と話しました。
ところで、お米の方は…?
60分経過し、出来上がりました!
食べた感想は?
「固いので水を多めに入れた方がいい。」「山菜ごはんなど濃い味がついている方が美味しい。」「おかゆはお湯で作らないと、まずい。」……などなど、いつ来るか分からない災害に備え、コツが掴めたように思います。目で見て舌で味わい、印象に残るセミナーでした。
「ひとりじゃない」という安心は何者にも勝ると感じました。
補足:アルファ米とは、炊飯または蒸煮によって米をアルファ化(糊化)させたのち、急速乾燥によって澱粉の状態を固定させた乾燥米飯のこと。熱湯や冷水を注入することで飯への復元が可能。