私のぴかイチ!~ボビンレース、編み物~
今回ご紹介するのは、毎週日曜日に編み物をご指導くださっている居住者のHさん。
(編み物の会)
お会いする度にお手製の素敵なニットや洋服に目を奪われます。
どうぞ他の物も見にいらしてください、とのお言葉に甘えてお部屋にお邪魔しました。
ニットを見せて頂くつもりが、ガラステーブルに掛けられたクロスが美しくて、まずはその話題になりました。
これはどちらでお買い求めの物ですか、とお尋ねしたらそれもHさんの作品でした。
ボビンレースと言うその織物は、ヨーロッパ伝統の手工芸で、ボビンに巻いた綿や絹の糸を20~30本使用し、図案に基づき専用の虫ピンで固定した状態で織っていく精細な作業なので一日に少ししか進まないそうです。
延べで10年ほど習われていたそうですが、完成度の高さはとても手作りとは思えないものでした。
他に細い糸に太いのをコンビネーションにしたものや、カットワークのあるフランス刺繍やビースを編み込んだトルコのレース編みなども見せて頂きました。
(ボビンレースなど)
そして、機械編みから始められた編み物も長く習われて今も続いているそうです。
棒編みや鍵編みなどの手編みもあり、ビーズや小さなスパンコールを織り込んだものもあります。
編み目は正確で、細かいワークや色使い、デザインなどはとても洗練されていてつい手に取って近くで見てみたくなります。
(夏物のニット-緑の物にはビーズが編み込まれています)
(夏物のニット-白い物は中央から編んでいます)
もともと手作りにご興味をお持ちになったのはドレスメーカーに通われていたお母様の影響で、小さい頃は殆ど手作りの洋服を着ていて、かえって既製服が欲しいと思われたそうです。
でも、お子様が小さい時は自分もやはり教室に通い作っていたわと微笑むHさん。
手作り好きのDNAはそうやって受け継がれていたようです。
(製作途中のニット)
Hさんの作品を見せて頂いて、まさに継続は力なりと言う言葉を思い起こされました。
また、展覧会や演劇などご興味がある場所へ積極的にお出掛けになることも作品へのインスピレーションとなり、日々に清新さを失わない秘訣なのではと感じました。
全部ご紹介できませんでしたが、たくさんの作品とエピソードをありがとうございました!