「サンタクロースの部屋」
こんばんは。今夜はクリスマスイブです。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
伊川谷では12月22日(土)にみなさんでクリスマスディナーを楽しみました。スタッフ含め、総勢46名が参加! 時計の針が17時を回ったころから、おしゃれした居住者のみなさんが集まり始め、食堂が華やかになりました。
ディナーの前に、ヘルマンハープ演奏、
ピアノ・フルート・トライアングル&シンバルのアンサンブル演奏、
即興ダンスのステージ催しがありました。
ヘルマンハープ演奏は、サークル活動をされている入居者と初級クラスの外部の方で
構成されています。ディズニーの「星に願いを」など繊細な音色がクリスマス気分を
盛り上げてくれました。最後の演奏、「きよしこの夜」はみんなで合唱しました。
入居者とスタッフ2名でのアンサンブルは、カッチーニのアベマリアなど息の合った
演奏しました。
飛び入り参加で認知症予防勉強会の有志がダンスを披露。
認知症予防の勉強ばかりしているわけではなく「笑い」も大切にし、「バカバカしいものでも笑いあえたら」と勉強会の時間を使って準備をすすめてきました。「子犬のワルツ」の音楽に合わせ即興ダンスをしました。
ステージの後は、さぁお待ちかねディナータイムです!
前菜3種、ミネストローネスープ、鶏のクリーム煮
エビピラフ、シフォンケーキ+コーヒー。
ディナー形式で運ばれてくる料理に笑顔が広がります。
「とても美味しかった。」「日ごろ挨拶程度しかしない方ともゆっくりお話ができま
した。」と。
みなさん普段とは違うおしゃれと会話を楽しみ、クリスマスの雰囲気を存分に味わって
いるように見えました。
子どもだった頃、クリスマスは特別な日でした。ケーキも料理もプレゼントもとっておきの楽しみ。大人になり、いつしかクリスマスといっても何もしなくなってしまいましたが、なんだか再び「クリスマス」と出会えた気がします。みなさんのおかげで、人生を違った角度からみる機会をいただいた思いです。
『サンタクロースの部屋』(松岡享子著 こぐま社)に書かれていた一節を思い出しました。今、手元にその本がないので、正確な表現ではないのですが、こんなことが書かれていました。
サンタさんを信じてプレゼントを待つという体験は、目に見えないものを信じる心を養い、成長するにつれサンタクロースに代わり、心に崇高なものを迎え入れることができる、と。
ゆいま〜る伊川谷でのクリスマスディナーを見つめながら、『サンタクロースの部屋』のことが蘇りました。