ゆいま~る高島平ブログ

座右の銘「まあ、いいか」は封印しています


ゆいま~る高島平のフロントといえば、目を引くのが季節の壁飾り。じつは、スタッフのおひとり渡邊清子(わたなべせいこ)さんの手作りで、毎月どのような飾りが出迎えてくれるのか楽しみにしている方も多いようです。今回は渡邉さんに、生活コーディネーターの仕事内容や仕事への向き合い方、今後の抱負などについてお話を伺いました。

渡邊さん手作りの壁飾り。今月はハロウィンです。

――渡邊さんはゆいま~る高島平に勤務されてからどれくらい経つのでしょうか。

ゆいま~る高島平に来て3年5カ月になります。介護職員初任者研修の資格は、こちらで働きながら取得させていただきました。

――前職はどのようなお仕事をされていたのですか。

こちらに来る前は、23年間薬局で働いていました。最初は、子どもが大きくなってそろそろ働こうかと思ったタイミングで、たまたま近くのドラッグストアで求人があり働くことになりました。そこのドラッグストアで調剤薬局を始めることになり、「手伝ってくれないか」ということで、事務の仕事もするようになりました。登録販売者の資格を取り、窓口業務と販売と両方行なっていました。

 ――なぜ、ゆいま~る高島平で働くようになったのでしょうか。

10年前に、神奈川県から板橋区に引っ越してきました。働くならば薬局がいいと思って、薬局で勤めていたのですが、勤務中に首を痛めてしまったのです。パソコンの設置位置が自分とは合わず、見上げて作業しているうちに、頚椎を痛めてしまいました。辞めるつもりはなかったのですが、あまりにも痛みがひどくて、仕事が続けられなくなり退職しました。
しばらく安静にしていたら回復してきたので、職場環境に注意しながら就職活動を始めました。就職先を探すうちにふと、同居していた義父は98歳だし、勤めていた薬局の薬剤師である会長さんも現役の95歳で、まわりに高齢者が多いなあと気づきました。そして、高齢の方たちにとてもよくしていただいたので、今度は何か自分が恩返しできれば、という気持ちになりました。そんな時、ゆいま~る高島平の求人があり、自宅からも近いし、考えてみようと思ったのです。
サービス付き高齢者向け住宅がどういうところなのかもよくわからなかったのですが、面接のときに社員の方から「2~3回、体験してみては」と言っていただき、仕事の内容が見えてきて、自分もできるかもしれないと思い決めました。今は、自宅から自転車で通っています。

――生活コーディネーターの仕事内容について教えてください。

この仕事はつなぐ仕事だよ、と最初によく言われていました。健康な状態と介護が必要な状態の間の方たちが、何か必要になった時に「つなぐ」。その方と人をつなぐ、その方と介護事業者等をつなぐ、というように。

介護が必要になった時、その方の求めているケアマネさんを紹介したり、認知の症状が出始めて自立生活が難しくなった時、一緒に介護型の老人ホームをいくつか見学に行ってどこがいいか相談に乗りながら決めたり、という例がありました。まさしく、つなぐ仕事だと思いました。
その方の状態を見ながら、健康寿命を延ばすサポートはもちろんですが、何かあった時にこっちがあるよ、と紹介する、つなぐ。それがこの仕事の一番大切なことかなと思います。

――何かあれば相談に行けるスタッフが常駐しているのは心強いですね。

そう思っていただけるとありがたいです。

 ――では、もう少し具体的に生活コーディネーターの仕事について教えてください。

まずは、1日の始まりは朝の安否確認です。毎朝必ず、お元気であるかを確認します。ゆいま~る高島平の場合は、スマートフォンタイプの端末「セコムみまもりホン」を使っています。これを居住者お一人お一人に持っていただいて、朝起きたら部屋からメール送信していただきます。ボタン一つで対応できるので簡単ですが、中には対応できない方もいらっしゃるので、その場合はお電話で安否確認をさせていただいています。
安否確認は見落としがないように、スタッフ二名で必ずダブルチェックしています。もし連絡がない方がいたら電話をする、それでも通じない場合は、お部屋を訪ねることもあります。一番大事な仕事です。

朝の安否確認のほかに、夕方に一度見回りをします。いちいち居室を訪ねることはしませんが、居室近くの音やにおいなど、普段と変わったことはないか、居室の周辺を巡回します。集合住宅ですので、ゆいま~る高島平の居室だけではなく、同じ棟全体も注意して見るようにしています。火事など、そういうことにも気をつけながら巡回します。

また、空室の管理もあります。掃除をする、水回りの水を流すなどして、いつでも入居できるように居室をきれいに保ちます。ベランダに鳥が来ることもあるので、こまめに確認しています。

 ――日常の相談にはどのような内容の相談がありますか。

一番多いのはスマホの操作ですね。「みまもりホン」がうまく使えない、という相談もあります。
あとは、「ファックスの紙が詰まった」とか、「網戸の開きがよくない」という生活のちょっとした困りごとから、「今度、手術をするんだけど、このままここに住み続けられるかしら」という相談までいろいろです。

薬局に勤めていた経験から、残薬の数を見て病院へ行く予定を立てるお手伝いをする、お薬手帳の大切さを伝えるということもしています。お薬をたくさん飲んでいらっしゃる方には、朝・昼・晩ごとに飲む薬を一包ずつに分けることができますよ、とアドバイスすることもあります。病院側がいいですよ、と言ってくれれば、薬局では一包ずつにパック詰めしてくれるのですが、知らなかったとおっしゃる方もいて、前職が役に立っているのかなと思います。

――イベントや行事のお手伝いもありますか? コロナ禍ですっかり減ってしまったと思いますが…。

フロントでの食事会は再開していませんが、ほかの行事はだいぶ復活してきました。
現在、シネマカフェ、フラワーアレンジメント、ラジオ体操、10の筋トレ。居住者主催の映画会、絵を描く会、生協のお弁当の日、お豆腐屋さんの日があります。
かつてフロントで行なっていたことは、今は一部集会所で行なっていて、集会所の予約やテーブルやイスのセッティングなど、手伝いが必要なところはフロントがサポートしています。

フロント前で行わている「10の筋トレ」の様子

――渡邊さんも高島平にお住まいとのことですが、高島平の良いところはどこでしょう。

なんといっても、緑が多いですね。神奈川県から引っ越してきて、「東京ってこんなに緑が多いのか」とびっくりしました。きちんと整備されているし、小鳥の声も聞こえて、住みやすいところだと思います。
物価も安いです。団地内の商店や、駅周辺の個人店、スーパーなども安いですね。また、ちょっと足を延ばせば、板橋区には有名な商店街もたくさんあり、楽しいです。
ゆいま~る高島平の最寄り駅は都営三田線高島平駅ですが、どこに行くにもとても便利です。また、ゆいま~るの目の前にバス停があり、東武東上線、埼京線へもアクセスできます。目の前のバス停から、バス一本で前に住んでいたところまで行けるのがとてもよい、とおっしゃる居住者もいらっしゃいます。

高島平は緑多い好環境です

――仕事上気をつけていることがあれば教えてください。

私の座右の銘が「まあ、いいか」なんですけれど(笑)、ここではそれは通用しません。普段の暮らしの中では、「まあ、いいか」ですけれど、ここでは心砕いて皆さんの様子を逐一見ています。お会いした時の顔色とか、お話のしかたとか、注意を払っています。

これは気をつけなければいけないと思っているのは、高齢者を子ども扱いしないこと。皆さんすごく嫌がることなので、目上の方として、敬意を持って接することを心掛けています。ただ、あまりよそよそしくなってしまうのもよくないので、その方がどう接してほしいか、探り探りですけれど見ながら接するようにしています。

――一人一人違うわけですから、大変ですね。

人が相手の仕事なので、そうですね。ずっと人相手の仕事をしてきましたが、接客とは違うところでの緊張感はあります。
前職の接客業が役に立っていることも確かにあります。薬局では高齢者が多かったので、自然と高齢者との接し方も身についていたのかもしれないですね。
生活コーディネーターの仕事は、それに加えて命を預かる場合もある仕事なので、いつも緊張感を持っていなければいけないし、どんなことがあっても対処できるように、日ごろからいろいろな引き出しを作っておかないといけないと思います。

こちらに来てから、仕事の役に立つかも、と思って、通信で介護予防健康アドバイザーの資格を取りました。今、手話教室へも仕事帰りに頑張って通っています。

――スキルアップ、すばらしいですね。すばらしいと言えば、フロントの渡邊さん手作りの壁飾りです。季節ごとに変わるのでとても楽しみです。

自分が楽しんでいるんです。お誕生日カードも、皆さんの喜ぶ顔見たさに作っています。

壁飾りコレクション「お月見」
壁飾りコレクション 「梅雨」
居住者へのバースデーカード 下にひくと何が出てくるのかな!?
ケーキやプレゼントがパラパラと出てきます♪
バースデーカードの試作。

 

 ――これからの抱負があれば教えてください。

長く暮らしていればだんだん年齢が上がってきて、入居当時と身体の様子が違ってきます。今までは自由に歩けて遊びに行かれていた方が難しくなってきた、ということが多くなってきます。それに合わせた対応ができるようにしたいと思っています。
昨日も転ばれた方がいて、ぱっと手が出せなかったので、そういうときに、咄嗟に動ける、スキルをあげる、そういう時に合わせた対応ができるような知識を備えたいです。

 ――ゆいま~る高島平には、「ほっとサポート」があります。

お身体の調子が悪い時など、病院の付き添い、受診の代行(薬の受け取り)、買い物代行や、家具の組み立て代行などがあります。有料サービスですが、病院の付き添いなど、定期的に利用する方もいらっしゃいます。今後、増えていくかもしれませんね。

 いつもおだやかに、やさしく居住者に接している印象の渡邊さん。笑顔の裏には、しっかり居住者の様子を見ている鋭い一面があると知りました。仕事に役立つスキルも身に付けようと努力しているのも素敵です。信頼できる頼もしいスタッフ。これからも活躍を期待しています。(2022/10/11インタビュー)

ゆいま~る高島平フロント前で。

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