コロナウイルスが終息しない状況の中、高齢者施設は日々感染症対策に
追われています。
面会制限や対策物品の確保、消毒はもとより毎日の検温や体調管理などなど…。
感染症への準備や対策は「これで万全」という事はなく、今後はこれが
日常になっていくのでしょう。
先日、予防対策の一環として看護師が中心となって行なった、ガウンテクニックに
ついての勉強会の様子をお伝えします。
本来はスタッフ向けの勉強会なのですが、感染症への理解を深めてもらうため
居住者の皆さんにも参加していただきました。
ハウス内で感染症罹患者(及び疑い者)が発生した場合には、スタッフが
感染の媒介にならないよう防護服となるガウンや手袋などを装着して
介助にあたることになります。
装着の仕方や注意点を看護師がスタッフに手本を見せながら説明します。
手袋は隙間ができないようガウン袖の上にしっかり伸ばして装着。
飛沫感染を防ぐため、保護メガネやフェイスシールドなども使用します。
介助が終わってガウンなどを外す時にも注意が必要で、装着時よりも
菌が付いているかも知れないモノを脱ぐときこそが大切だそうです。
ウイルスに汚染されているであろう手袋やガウンの表に触れないように
しながら、尚且つバサバサと巻き散らかさないよう静かに小さくまとめて
廃棄します。
一番感染リスクの高い、顔に触れないように細心の注意を払います。
この後は、スタッフ一人一人に実際に着脱をおこなってもらい
「ここはこうしたほうが良いのでは?」
「そのやり方だとマズいかも」等、活発な意見も交わされていました。
今回の勉強会はハウス内で感染者が出た場合の内容でしたが、1番は
‟ウイルスを持ち込まない事”です。
来訪者の方にも面会制限や問診票記入、検温への協力などを仰ぎながら
スタッフの意識改革をしっかりと促し、業務外での行動への注意や
日頃の体調管理を徹底するなどの対策をして、入居者の皆さんを
守っていかなければと思います。