「ゆいま〜る高島平」に入居を決めた理由
住み慣れた高島平で、いつまでも自由に自分らしく
「ゆいま〜る高島平」に1月に引っ越します
鈴木祐子さん(70歳、仮名)
今、高島平団地に住んでいます。間取りは3DK。高島平に暮らし始めたのは1976年のことです。あの頃の高島平団地は人気が高く、入居は抽選でした。15回落選後、入居できました。民間と比べて、作りがしっかりしていて、大きな組織(当時の日本住宅公団)がやっている安心感があり、かつ広さのわりに家賃も民間より安いのが魅力でした。
ただ、引っ越してきたときは、辺鄙なところにきてしまったと思ったんです。冬だったのですが、下見にきた時、駅を降りて入居する部屋に向かいながら、コンクリートの建物群にショック受けました。寂しくて、悲しくなった。
あれから38年。ずっと高島平団地に住んでいます。変わりました、ほんとに。昔は小さな子どもがたくさんいて、にぎやかでした。お店もたくさんあって…。ここ(駅前商店街にあるモスバーガー)は不二家でした。商店街には魚屋、肉屋、八百屋、薬屋など生活に必要なお店が一通りあったんです。それが一件一件なくなり、今ではデイサービスや整骨院が目立つようになりました。
「ゆいま~る高島平」のことを知ったのは、今年はじめのこと。駅前の商店街を歩いていたら、それまでシャッターが下りていた一角に、コミュニティスペースができていて、何気なく見ていたら、「ゆいま~る高島平」のちらしがあったんです。へえ~、と。一人暮らしなので、そろそろ身の振り方を考えなくてはと思っていたところでした。
実はこの1年間、有料老人ホームを数か所、見て回ってたんです。でも、どうもピンとこない。建物や設備、人の配置はいいけれど、その中だけの暮らしになってしまうなあ、と。平均年齢は80代で、車いすの人もいる。住み慣れた地域から離れた暮らし。そこに行ったら、新たに自分の暮らしを創らなくてはいけない、ちょっと嫌だな、と。
これに対して「ゆいま~る高島平」なら、地域の中で、高齢者だけの暮らしでなく普通の生活ができる。住み慣れた地域で暮らせる。で、見守りのサポート体制もある。私の生き方に一番、近いかな、と思い、申し込みました。
今、3DKで家賃が12万円の賃貸団地に住んでいます。「ゆいま~る高島平」なら、生活サポート費を入れて同じくらいの料金で暮らせます。一番最後のところ、つまり介護が必要になったり、認知症になったりしたらどうしようと一抹の不安があります。有料老人ホームのようにケアがついているわけではないですから。でも、だからといって、介護が必要になったときの状態に合わせて、今から有料老人ホームに入るという暮らしはしたくない。「今」を楽しみたい。「ゆいま~る高島平」なら、生活サポートがあるわけで、毎日の安否確認があるし、いざというときは緊急コールもできる。その安心感があるのは大きい。介護の仕組みはこれから地域のネットワークの皆さんと共に考えていけばいい。そう思って踏み切りました。
何といってもいいのは、団地の中にいろいろな世帯が混在していることですね。1棟まるごと高齢者が住むというのは、どうかと思う。若い方も働き盛りの方も高齢者もいる。そして、地域にはコミュニティカフェがあり、ふらりと立ち寄り、おしゃべりすることができる。老人会には興味がわかないんです。私のような年寄ばかりが集まるところに入りたくないな、と。いろいろな人がいると元気になれます。同世代だけだと、愚痴だったり、病気の話や年金の話になるなど、話題が偏るんですね。
地域って、身体感覚の一部です。あの角を曲がると、お気に入りの店があり、慣れ親しんだ環境があり、風景の中に家族との思い出が溶け込んでいる……というように。
「ゆいま~る高島平」には、1月に引越し予定です。今から楽しみにしています。