ゆいま~る拝島ブログ

飽きずにストレスなく楽しく食べられるように工夫しています


スタッフインタビュー
食堂スタッフ 甲斐田あき子さんに聞く

ゆいま~る拝島1階にある「ゆいま~る食堂 ひだまり」。居住者の皆さんはもちろん、隣接するデイサービスやショートステイの利用者、一般の方も利用されている地域に開かれた食堂です。
食堂スタッフとして、入居者の「食」を支えている甲斐田あき子さん(60)に、どのような思いで仕事に携わっているのか、お話を伺いました。

甲斐田あき子さん。皆さんの朝食づくりの最中

――ゆいま~る拝島に勤務されてどのくらいですか?

甲斐田 2年半くらいです。その前は、産婦人科病院や障がい者施設の厨房で働いていました。通勤で拝島駅に向かう途中にゆいま~る拝島があったのですが、帰り道、薄暗い中でゆいま~る食堂の明かりがボーッとオレンジ色に浮かんでいて、とてもあたたかな雰囲気でいいなあと思っていました。なんとなく気になっていたのですが、webや貼り紙で求人を知り、勤めることになったのです。自宅から自転車で5分なのも好都合でした。

 

ゆいま~る食堂「ひだまり」。ホッとする食堂内の明かり

――お仕事内容を教えてください。

甲斐田 朝食づくりが主です。7時半オープンなので、1時間くらい前に入りますね。おかず1品とみそ汁とスープを作ります。おかずですが、毎日なので重ならないように工夫しています。ちなみに、今日は、小松菜、人参、きのこの胡麻和えでした。和風のかぼちゃのそぼろ煮とか、洋風のポテトサラダとか、毎日飽きないように味付けを変えています。
気をつけていることは、飲み込みやすいように、食べやすい調理法を心掛けていること。パサパサしないようにしています。といっても、やわらかすぎて噛まなくなると咀嚼力が弱まってしまうので、ある程度噛むけれども疲れない固さというか、そのあたりに気をつけていますね。
あとは、筋力が衰えないように、たんぱく質が摂りやすい素材を考えたりします。たとえば、肉や魚からだけでなく、かにかまなどの練り物もたんぱく質が吸収しやすいので利用しています。塩分に注意しながらですが、飽きずにストレスなく食べられるような工夫をしています。

豆類も貴重なたんぱく源。手早く作ります

 

――何食くらい作られるのですか?

甲斐田 朝食はショートステイの方を入れて20食強です。昼食は、デイサービスやショートステイの方も利用しますので30食前後、夕食はショートステイの方と居住者の方で、だいたい昼と同じくらいです。朝や昼はご自宅で摂られて、夕食は食堂に降りてくる方も多いですね。居住者のご家族も時々いらっしゃいます。

 

――人気のメニューはありますか。

甲斐田 皆さん、芋類がお好きなようです。じゃが芋とか、里芋とか。カボチャも好きですね。口の中でねっとりする感じがいいのでしょうかね。
私は農家の方から畑を借りて野菜やブルーベリー、ハーブを育てているのですが、食べきれない時はゆいま~る食堂の朝食に使わせてもらうことがあります。いつもは、朝で時間もないし凝ったみそ汁は作れませんが、たまに里芋が余った時などは、それを使って里芋汁にすることもあります。目先が変わって、皆さん、とても喜んでくださいますね。
「おいしかった」と声をかけてくださる方も多くて、うれしいです。

 

――野菜やハーブを育てていらっしゃるのですね。前職も厨房勤務でしたが、もともと食に関心があったのですか。

甲斐田 30年くらい前から、ハーブ教室を自宅で行っています。10名くらいで、いろいろな種類のハーブを育てて、リースや匂い袋を作ったり、アロマやハーブティーを楽しんだり、月2回テーマを決めて行ってきました(現在は月1回)。でも、皆さん一番楽しいとおっしゃったのが、お料理。それで、十数年前からは、料理に特化して、ハーブを使った料理教室となりました。
食は365日3食。必要なことですよね。ある雑誌で子ども食堂の存在を知って関心を持っていたところ、子ども食堂ではないけれど、元ホームレス状態だった人たちとの料理教室に誘われて、月に1度参加するようになりました。ジュニアアスリートの食事作りにも関心がありますね。

 

――入居者とのかかわりや、お仕事を通して感じることなどを教えてください。

甲斐田 ゆいま~る拝島に暮らす皆さんはとてもユニークで個性的な方が多いです。食事をしていると、「若いころはこうだったのよ」「ここに来る前はこうだったの」とか、何気ない会話の中にその方の人生が垣間見られて、より親しみがわきますね。皆さんとお話しするのが楽しみです。
食べることは毎日のことですから、ストレスなく楽しく食べてもらいたい。ゆいま~る食堂「ひだまり」が皆さんの楽しめる場所になってくれたらいいなと思って食事を作っています。
今は新型コロナウイルスの影響で、一般には開放できなくなりましたが、それまでは2日に一度とか、3日に一度とか、食べに来てくれていた外部の常連さんもいらっしゃいました。早く感染が収束してくれることを祈っていますが、居住者の方も常連さんもホッとできる場として、おいしく栄養ある食事づくりをこれからも提供していきたいです。

(2020/5/5インタビュー)

居住者とのちょっとしたおしゃべりも楽しい

 

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