生きる力を支える介護@広報担当ヘルパー日記②
今日は、久しぶりに雨が降っていました。ここ数日、とても空気が乾燥していたので、身体がしっとりと潤う気がします。
ホームヘルパーのスクーリング第2回目
介護者の心構え、介護者の健康管理、認知症などについて学びました。
その中で、NHK綜合ドキュメントで放送された「ぼけなんてこわくない」という番組を観る。舞台は、東京都立川市特別養護老人ホーム・至誠ホームの一角にあるグループホーム。
入所した時は、「迷子になっちゃったの。お父さんとお母さん、お兄ちゃんが探している。家に帰りたいよー」と、涙を浮かべ不安を訴えて徘徊する70代女性が、グループホームの中で、自分の役割分担や出来ることが増えていくことで、笑顔と自尊心を取り戻していく様子が描かれていた。
詩吟の先生だった方は、誕生会で詩吟を朗々と歌い、呉服屋さんに勤めていた女性は、職員の着物を着付ける姿は、本当に「生きている!」という力強さを感じました。
どんな状態になっても、人には可能性があり、環境によって人の在り方がずいぶん変わるのだということ。どんな言葉で語るよりも、その人の笑顔にすべてが表れていたように思います。「帰りたい」と不安を訴えていた方が、何かの会話の中で「ありがとうございます」と笑顔で言った時は、胸がじーんとしました。
最後まで生きようとする力を引出し、支えること、それが介護の根底にあるものだと感じています。