ハウス長が事例で語ります「サービス付き高齢者向け住宅」の安心とは?

「サービス付き高齢者向け住宅」での暮らしは、どんなものなのでしょうか? 安否確認や見守り、緊急時の対応がある暮らしとは、どんな暮らしなのでしょうか? 初めて知る人には、資料を読んでも、なかなか実感をもって伝わりにくいかもしれません。

2020年6月19日(金)10:30~11:30、高齢者住宅案内所ゆいま~るステーション名古屋(金山)で、入居検討者に少人数で知りたいことをお話しする「ゆいま~るカフェ」が開催されました。

今回は、当日の内容から、「ゆいま~る神南」ハウス長の沖田美代が語る「サービス付き高齢者向け住宅」の暮らしをご紹介します。

沖田美代・ゆいま~る神南ハウス長

以下、質問にお答えするかたちで、実際にハウスであった具体的な事例を挙げながら、沖田ハウス長がお話しします。

ゆいま~る神南・外観(ビレッジハウス木場タワー)

Q1:新型コロナウイルス対策で、「ゆいま~る神南」では、どういうことに気をつけていましたか?

「緊急事態宣言」が出て、一番警戒していた時期、ハウススタッフは、以下のことを徹底していました。

□出勤前の検温
□公共交通機関で出勤したら、フロントに入ってすぐ必ず手洗い、うがいを徹底
□業務中はマスクを着用
□フロント、コミュニティスペース、皆さんの手が触れるところは、毎日消毒を行う

※以上は、いずれも解除後も続けています。

また、感染状況が日々変わる中で、入居者には折をみて「感染予防を意識して気をつけましょう」というお知らせを配布していました。

フロント入口には消毒剤とマスクを設置

Q2:新型コロナウイルス感染拡大中、「ゆいま~る神南」の入居者は、どのようにすごされていましたか?

皆さん、不要不急の外出は控えていたようです。日頃活発な方も、自宅で過ごすことをこころがけていらっしゃいました。

ただそうすると、私たちが日常の中でお顔を拝見する機会も少なくなるのがジレンマです。

あまり顔を合わせない方には、時折お電話を入れていました。コロナの話をあえてすることはしませんが、声の様子やしゃべり口調が、これまでと変わりないかなどに気をつけつつ、様子うかがいをしていました。

おかげさまで、体調不良になられた方もなく、皆さんお元気に過ごしていらっしゃいます。

Q3:「サービス付き高齢者向け住宅」のサービスにある「安否確認」や「緊急時の対応」では、実際どんなことをしてもらえるのでしょうか?

安否確認

基本的に、「木札」を使って、毎日安否確認を行っています。

入居された方には、名前と部屋番号が記された木札をお渡しします。これを、毎朝10時までに、1階のフロントにお持ちいただいています。手渡しの代わりに「木札専用ポスト」に入れていただいても構いません。

安否確認用木札。実際のものには入居者のお名前と部屋番号が書いてあります

毎朝10時になったら、私たちハウススタッフが、渡された木札をチェックします。木札が出ていたら、安心して、確認はそれで終わりです。

木札が出ていなかった場合は、まずお電話をさしあげます。「木札を出すのを忘れちゃった」という場合もありますので。

お電話もつながらない場合は、お部屋にうかがいます。

この時は、必ずハウススタッフふたりでお部屋にうかがいます。
必ず持参することにしているセットには、使い捨て手袋や、血圧測定器、パルスオキシメータなど、何かあったときに対応するためのものが揃っています。
インターホンを鳴らして、反応がない場合に限り、入室させていただいています。

緊急セット。いつも用意してあります

緊急時の対応

入室させていただいたあとは、状況に応じて対応します。

たとえば、お部屋に入った時、必要であれば救急車の手配を行います。そのときに、血圧を測ったり、どのくらい酸素が血液中にとりこまれているかを測ったりします。そして、その数値を救急隊員に伝えます。もうひとりのハウススタッフは、声をかけるなど本人の対応を行います。

緊急時の安心サポート その1「ペンダント型マイドクター」

セコム ペンダント型マイドクター
【事例1】

入居者Aさん(女性、70代)の木札が出ていなかったため、お部屋にうかがいました。インターホンにも反応がないので、スタッフ2名で部屋に入ったところ、すでにセコムが来たあとのようで、セコムの訪問票が机の上に乗っていて、Aさんはいらっしゃいませんでした。

後で聞いたのですが、Aさんは、朝目覚めたら、腰に強い痛みがあって、起き上がることができなかったのだそうです。

「ゆいま~る神南」に入居されると、各お部屋ごとに、「ペンダント型マイドクター」という、首からかけられる通報装置をお渡ししています。黄色いスイッチを軽く押すと、セコムの統括に通報がいくようになっています。

ベッドで動けなかったAさんがこれを押したところ、セコムの隊員がすみやかにお部屋に駆けつけて、すぐさま救急車の手配をしてくださったそうです。

私たちは、部屋に入ったあとにセコムに確認をとり、どこの病院に搬送されたかなどの状況を確認して、ご家族の方にも連絡をしました。

セコムは、居室に勝手に入ってくるのではなく、「緊急時には駆けつける」という契約のもとに入室しています。入居時に契約を行って、居室のカギをセコムにも渡しています。

入居する皆さんには、最初に緊急時の対応についてご説明しています。Aさんにも、「就寝時には、枕元に『ペンダント型マイドクター』を置いておくといいですよ、ということをお話ししていました。それで、ベッドで具合が悪くなったときに、すぐ押すことができたのです。

おひとり暮らしで、入居して間もなくのことでした。Aさんも、「ここに引っ越してきたあとでよかったわ。引っ越す前だったら、電話も遠くだし、どうなっていたか」とおっしゃっていました。まだまだお元気ですから、そんな心配はそれまでなさっていなかったようです。

緊急時の安心サポート その2「空間センサー」

セコムへの通報装置として、「ペンダント型マイドクター」のほかに、各お部屋に空間センサーが設置してあります。

人の動きを感知するセンサーで、トイレにいくときに必ず通るところにあります。12時間、人の動きを感知しなかったとき、自動的にセコムに異常とみなされて通報がいくようになっています。

居室にあるセコム通報システムの操作盤(インターホン左)と、空間センサー(トイレの扉の左上)
【事例2】

Bさん(男性・60代)の居室に、「12時間、お部屋の中で人の動きがない」ということで、セコムが駆けつけました。

このときのBさんは、持病の糖尿病により、血糖値のコントロールがうまくいかず、身動きできない状態になっていました。12時間の空間センサーでの確認によって、すみやかにセコムに来てもらうことができて、ご入院となりました。

Bさんも、ひとり暮らしなので、もし空間センサーがなかったらどうなっていたかわかりません。「セコムの見守りがあってよかった」という例です。

「空間センサー」と、「ペンダント型マイドクター」は、全室にあります。また「ペンダント型マイドクター」は、1人入居の場合2つ、ご夫婦や2人入居の場合は3つお渡ししています。

「ゆいま〜る神南」は、⽇中は毎⽇ハウススタッフがいます。また夜間や緊急時はセコムのサービスとの連携があり、昼と夜とで、ふたつの安⼼を提供しています

安否確認や緊急対応に関して、ほかの「サ高住」ではちがうやり方でもやっています。ほかの高齢者住宅では、人の動きをもっと管理しているところもあります。「そういう方がいい」という方もいるし、「そこまでは希望しない」という方もいらっしゃるでしょう。

ご本⼈が「どういう暮らしをしたいのか」によって、 選ぶポイントも変わってきます。100%安全ということは、100%管理されるということでもあります。

Q4:「ゆいま~る神南」での「入居者の見守り」とは、実際どんな見守りを行っているのでしょうか?

「見守り」という言葉は、一般的な言葉なので、「サ高住での入居者の見守り」がどんなものか、わかりにくいですよね。

「ゆいま~る神南」で、実際にハウス長が行っている「見守り」は、以下の通りです。

まず、「見守り」というのは「見張る」ということではないと考えています。私が大切にしているのは、「日常の入居者の状況把握をする」という意識をもつことです。日常の把握をしなくては、変化に気づけないからです。

ゆいま~る神南 朝のラジオ体操

「ゆいま~る神南」では毎朝9:30に、健康づくりのために、自由参加のラジオ体操を行っています。

この時、私は、ラジオ体操をしている時の腕の可動域や体の動き、また「足首がむくんでいないか?」もさりげなく見ています。「今日は調子がよさそうだな」「ちょっと悪そうだな」と、ご自身では気づけないところを、ハウススタッフがさりげなく見ています。

また、夏には熱中症の危険性もあるので、気をつけて見守っています。

【事例3】

つい先日、6月に入って、すごく蒸し暑い日が続いたときのことです。お買い物帰りのCさん(男性・80代)と、建物内で顔を合わせることがありましたが、その時に、向こうから歩いてくる様子が普段と違っていることに気づきました。

それでちょっとお声がけをしたところ、「気分が悪い」と言われましたので、お帽子をとってもらって、マスクも外していただきました。そうしたら「ちょっとふらふらする」と言われたので、一緒にお部屋に入らせていただいて、ソファに横になっていただきました。

具合が悪くなったCさんは、熱中症のようにみえました。ご夫妻で入居されている方でしたので、奥さまのDさん(女性・80代)に「飲み物を出してください」と言って、対応していただきました。

その時、Dさんが出そうとした飲み物はアイスコーヒーでした。アイスコーヒーは利尿作用があって、熱中症の時の飲み物として適切ではないので、「アイスコーヒー以外の飲み物はありますか?」とお伝えしたところ、冷たいペットボトルの緑茶があったので、そのときは緑茶を飲んでいただきました。ただ、緑茶もカフェインが入っているので、利尿作用があるんですね。「できることなら麦茶などを、この季節は常備しておくといいですよ」というお話をしました。

余談ですが、「熱中症にはスポーツドリンクがいい」ということも聞きますが、すごく運動して大量に汗をかいたあとや、エネルギーを使ったあとに飲むものとしてはいいのだけれど、運動量が少ない高齢者などが、糖分の多いスポーツドリンクをそのまま飲むというのはあまりお勧めできません。麦茶やほうじ茶を用意しておくことをお勧めします。

このように、ハウススタッフは高齢者の健康に関する情報・知識も日頃から収集し、何かあったときには的確に対応できるよう心がけています。

暮らしのちょっとした困りごとなどは、フロントでご相談ください

福祉用具についても、最近ご相談がありました。

【事例4】

Eさん(女性・70代)から、「お風呂で使う椅子をさがしている」とのご相談がありました。Eさんの身体状況を考えると、必要なのは高さのあるシャワーチェアです。そこで、福祉用具の方に話をつなぐときに、Eさんの身体状況を一緒にお伝えするということもしました。

またシャワーチェアに座ったときの背もたれの位置によっては、皮膚に傷がつくことがあります。背もたれの高さもいろいろあるので、それも「Eさんにはこれぐらいの高さの背もたれがいいと思います」とお伝えしました。

そのほかにも、適切なシャワーチェアを選ぶときには、考慮した方がいいことがたくさんあります。お風呂の広さや、扉が引き戸か開き戸か。椅子の幅はどれが合うか、肘あてがあるのとないのとではどちらがいいか……。それらについてのハウスからの助言も含めて、福祉用具に話をつなぎました。

このように情報提供したうえで購入したシャワーチェアを、実際に使われたEさんは、とてもよろこんでいらっしゃいました。「お風呂の時間が楽になりました。お風呂は毎日のことなので、入るたびにストレスを感じていたんです。チェアをひとつ変えるだけで、こんなに快適にお風呂に入れるんですね」と。今もその椅子をお使いです。

高齢者の暮らしでは、いろんな生活の相談、困りごとがあるものです。ハウススタッフにご相談いただければ、適切な対応を行い、医療や介護で専門家の助言が必要なときは、専門家にご紹介いたします。

2020.6.19 ゆいま~るカフェ「『サービス付き高齢者向け住宅』と『自宅』との暮らしの違いってなに?」(高齢者住宅案内所ゆいま~るステーション名古屋)

参加者からハウス長へのご質問と回答

Q5:夜間に体調が悪くなったときは、セコムに通報するのみですか?

夜間はハウススタッフがいませんので、対応はセコムの緊急駆けつけのみになります。

Q6:介護が必要になったとき、ケアマネさんと合わなかったら、変えてもらうことはできますか? また顔を合わせることがあったら、気まずいかなと気がかりです。

そういう質問は案外多いですね。結論からいうと変えられます。

ケアマネージャーさんに限らず、ヘルパーさんでも同じことがいえます。合わない場合に、チェンジを希望することは可能です。

どうしても伝えづらいという場合は、ハウスに相談してもらって、間にはいることもできます。

Q7:12時間動きがないと通報がいく「空間センサー」ですが、朝から夜遅くまでの外出や、泊りがけの旅行のときは、どうすればいいのですか?

そういう場合は、スイッチ一つで、空間センサーのオン/オフができます。「これから出かける」という操作をしてからお出かけになれば、大丈夫です。

また、旅行先で「切り忘れた!」と思いだした方がいらっしゃいました。
その場合は、フロントに連絡していただきました。フロントからセコムに連絡すると、遠隔操作でオフにしてもらうことができます。スイッチを切り忘れても安心です。

フロントがありますので、何か困ったときは、ご相談いただければ対応いたします。

Q8:私は、寝るのも食事も自由な方がいいのですが、食事の時間は決まっていますか?

食事は、自宅で自炊していただくので、時間も内容も自由です。もちろん、お酒を飲むのも自由です。

配食もとることができます。お弁当を届けてくれるサービスです。フロントでは、必要な方にはそうしたサービスのご紹介もできるよう、準備しています。

参加者の感想

「高齢者住宅案内所ゆいま~るステーション名古屋」でも初の試みだった「オンライン中継」でしたが、沖田ハウス長が、実例をまじえながら行った丁寧な説明で、参加者の皆さんもサ高住での暮らしのイメージができたようでした。

「疑問点はあらかた解消されました」「顔が見えてよく伝わる。IT時代ですねえ」と、参加者の評価も上々でした。

 

サービス付き高齢者向け住宅がどんなものか、安否確認や生活相談サービス、緊急時の対応についてもご理解いただいたうえで、サ高住が適している方は住み替えを検討し、自宅に住み続けたい方は何が必要かを考える必要があるでしょう。

今回の話を参考に、これから自分がどう過ごしたいかを考えていただければと思います。
また、「ゆいま~る神南」に興味のある方は、見学も受け付けておりますので、どうぞお問合せください。


↓リンク先は、同日のゆいま~るカフェの前半の内容です。
こちらもあわせてお読みください。

「サービス付き高齢者向け住宅」のメリットは? 入居相談員が解説します


【見学・相談関連情報はこちらです】
*感染防止に配慮した個別の見学・相談を行っています
*個別の見学に毎日ご対応しています
*オンライン相談・見学に対応しています

ご相談・ご見学の問合せ/申込み先

ゆいま~る入居相談室
フリーダイヤル:0120-812-560(電話受付時間は10:00~17:00です)

■「ゆいま~る神南」紹介ページはこちらです


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「ゆいま~るステーション名古屋」事務所移転のお知らせ

高齢者住宅案内所「ゆいま~るステーション名古屋」の事務所は、コロナ禍後に向けた新しい形を模索し、2020年8月8日(土)に「ゆいま~る神南」内に移転しました。

今後は、高齢者住宅の入居相談やご案内に加え、オンライン見学(スマートフォンやパソコンでの動画配信)や、LINEでの情報発信等も合わせて、新しい取り組みも進めていく予定です。

今後も引き続き、高齢者住宅の入居相談を承ります。どうぞお気軽にお問い合わせください。

ゆいま~るステーション名古屋 お問い合わせ先(2020年8月8日以降)

電話

フリーダイヤル 0120-812-560

※電話番号はこれまでと変更ありません。

営業時間

10:00~17:00

定休日

日、祝日 ※相談無料

住所

〒455-0021愛知県名古屋市港区木場町6番18 ビレッジハウス木場タワー101(ゆいま~る神南フロント内)


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「サービス付き高齢者向け住宅」のメリットは? 入居相談員が解説します

「サービス付き高齢者向け住宅」での暮らしは、どんなものなのでしょうか? 自宅での暮らしに比べて、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか? 初めて知る人には、資料を読んでも、なかなか実感をもって伝わりにくいかもしれません。

2020年6月19日(金)10:30~11:30、高齢者住宅案内所ゆいま~るステーション名古屋(金山)で、入居検討者に少人数で知りたいことをお話しする「ゆいま~るカフェ」が開催されました。

以下、当日の内容から、弊社の入居相談員の村岡鮎香から「サービス付き高齢者向け住宅」の暮らしとはどういうものか、ご紹介します。

高齢者の住まいのお悩みは共通している

住み慣れた我が家は、誰でも離れがたいものです。それでもなぜ、高齢になると、多くの方が住み替えを検討しはじめるのでしょうか?

「高齢期の住まいを、どうしようか」
「父親、母親の暮らしは、今のままでいいのかな?」
そんなふうに、住み替えを検討し始めた方のお悩みは、大体以下の通り、共通しています。

□自宅が古くなって、修理が必要になってきた。修繕にも補強にもお金がかかる
□戸建ての庭の手入れが、負担になってきた
固定資産税、維持費などを結構支払っている
□マンションの管理費修繕積立金が高い
□古くなった家が、身体に合わなくなってきた。階段がつらい
□水回りが古くなってきてリフォームしたい
□体調に不安が出てきた
□暮らしの中で、ひとりで解決するのが難しいことも出てくるが、どこに相談していいのか不安

高齢者にとって「自宅」は危険!?

高齢者のケガは、どこで発生することが多いと思いますか?
65歳以上の高齢者の場合、道路や公共施設などの外出時ではありません。実は、自宅でケガする人が77%という調査結果があります。

また、自宅でのケガの内容を細かく見ると、事故の発生場所は、45%が「居室」です。

外では靴を履いて足を挙げて歩く一方、自宅では多くの方が、無意識のうちにすり足で歩いています。そうすると、畳の上に敷いたカーペット程度の小さな段差でも転びやすくなるんですね。

階段での事故も、高齢者は多くなっています。

「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」とは?

2025年には、いわゆる「団塊の世代」が後期高齢者になります。それに備え、2011年に「高齢者住まい法」が改正されて、国が「サービス付き高齢者向け住宅」を整備することになりました。2025年に60万戸を目標にしていますが、今実際にはまだ23万戸ほどとなっています。

「サービス付き高齢者向け住宅」には、以下のような条件があります。

広さ

25平米以上でないといけません。ただし、共用部がある場合は18平米でもOKです。
※実際、部屋の広さは狭めのところから広いところまでさまざまです。

設備

部屋にトイレと洗面所は必須です。
※キッチン、お風呂は、部屋についていないサ高住もあります。

バリアフリーの構造

段差なし、廊下は車椅子が通れる仕様、手すりも設置されています。

サ高住の用件は、以上ご説明したハードだけではありません。
サ高住とは、ハードとサービスが一体化しています。

毎日1回の安否確認

毎日1度、変わりなくお過ごしかどうか、安否確認を行います。安否確認の手段は、サ高住によってさまざまです。

生活相談サービスも必須

暮らしのちょっとした困りごと、知りたいことなどに応える生活相談サービスがついています。

入居者の条件は、60歳以上

59歳以下の方は原則として入居できません。

高齢者住宅「ゆいま~る」が大切にしていること

高齢者住宅「ゆいま~る」の理念で、大切にしていることは、「施設ではなく、住まいである」ということです。

元気なうちに住み替えしていただき、周囲との関わりの中で、自分らしく生き生きと過ごしていただくことを目指しています。

名古屋には2つの「ゆいま~る」(サービス付き高齢者向け住宅)があります。以下、その事例をもとにお話をしていきます。

「ゆいま~る神南」の紹介

「ゆいま~る神南」は、今ご紹介した要件をそなえた「サービス付き高齢者向け住宅」です。

ゆいま~る神南・外観(ビレッジハウス木場タワー)

部屋の広さは62平米と広々。サ高住の中ではかなり広いといえます。

床は段差なくフラットで、トイレ、玄関、お風呂に手すりを備えています。システムキッチンには、高温になると自動的に消えるガスレンジが備えてあります。

サービスとして、1日1回の安否確認があり、1階フロントには、「生活コーディネーター」と呼ばれるスタッフが、日中365日常駐しています。また、警備会社のセコムと連携しており、夜間を含む365日24時間、緊急時はセコムが駆けつけて対応します。

医療・介護が必要になった時は、地域のサービスを利用して、在宅と同じようにお暮らしいただくことになります。

日中フロントに常駐する「生活コーディネーター」は、マンションの管理人などと異なり、高齢者の身体についての知識や、地域の情報、介護の情報を持っていますので、何か困ったことが起こったときは、必要な情報を整理してお伝えします。

入居いただくときに健康診断書を出してもらって、飲んでいるお薬等についても情報共有するので、何か起こったときには、日頃の状態を把握しているスタッフが対応します。

暮らしぶりについて、離れて住んでいる家族が気づきにくいことも、客観的に判断できます。

「集まって暮らす」楽しみもある

「ゆいま~る神南」では、集まって暮らすことの楽しみもあります。

1階の共有部では、毎朝9時半に「ラジオ体操」を行っています(自由参加)。また、体操教室、お食事のイベントもあります。デッサンの会では、先生が来てデッサンを教えてくださいました。

「こんなことをやりたい」という人が集まれば、外から先生に来てもらうこともできます。

共有スペースは、結構広いので、お客がきたときにここでお茶を飲む人もいます。このように、スペースを分けあって楽しめるのも、集まって住むことの利点のひとつです。

「サ高住」に住み替えるメリット

「サ高住」への住み替えには、以下のようなメリットがあります。

住み替えることで、固定資産税、修繕費がかからなくなる

マンションであれば、管理費や修繕積立金もかからなくなります。

サ高住は賃貸住宅なので、初期費用が比較的おさえられる

最初に大きなお金が動くことはありません。もし住んでみて、「別のところに住み替えたい」となったときにも、大きな負担なく住み替えできます。

見守りのある安心が得られる

「安否確認サービス」があり、何か起こった場合も早めに気づいてもらい対応を受けることができます。また、スタッフがいない夜間は、「緊急通報システム」などでカバーします。

暮らしの制限が少ない

好きなように暮らせるのも魅力のひとつです。⾷事や入浴の時間が決まっていたりすると、一日のスケジュールがしばられがちですが、「ゆいま~る神南」は基本自炊で、自分のペースで自由に暮らせます。
施設と違い、幅広い層の方に自分らしく暮らしていただけます。

バリアフリーの居室

事故のリスクがゼロではありませんが、少なく抑えることができます。

完全個室

プライバシーが守られます。スタッフが勝手に入ることも、緊急時以外はありません。

生活相談で暮らしの困りごとをサポート

生活コーディネーターが日中常駐し、暮らしや緊急時に必要な情報が得られやすい環境です。ご本人の普段の暮らしを知るスタッフに、いろんなことを相談できます。

「サ高住」に住み替えるデメリット

医療・介護に対応するスタッフがいない

今は元気でも、医療依存度が高くなった場合に住み続けることが難しくなることもあります。

ただし、すべての人が要介護になるわけではありませんし、すべての人が医療依存度が高くなるわけでもありません。
サ高住で24時間看護師がいるところもありますが、自由度の低い「施設」っぽいところになったり、人件費の分費用が高くなることが多いといえます。

運営事業者によって設備やサービス内容がさまざま

株式会社コミュニティネットは「ゆいま~る」シリーズを、「最小限のものを揃え、必要なものはそとから付加する」という考え方で運営しています。
「サ高住」といってもいろんなタイプがありますので、その中から自分にぴったりのところを選ぶ必要があることは、考えることが多く、デメリットともいえます。

サービス付き高齢者向け住宅がどんなものか、メリット・デメリットについてご理解いただいたうえで、サ高住が適しているかたは住み替えを検討し、自宅に住み続けたい方は何が必要かを考える必要があるでしょう。

今回の話を参考に、これから自分がどう過ごしたいかを考えていただければと思います。
また、「ゆいま~る神南」「ゆいま~る大曽根」に興味のある方は、見学も受け付けておりますので、どうぞお問合せください。


↓リンク先は、同日のゆいま~るカフェの後半の内容です。
こちらもあわせてお読みください。

ハウス長が事例で語ります「サービス付き高齢者向け住宅」の安心とは?


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ゆいま~る入居相談室
フリーダイヤル:0120-812-560(電話受付時間は10:00~17:00です)

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おうちDEすいか&おうちDEマーガレット開催しました。

新型コロナの影響で、様々なイベントが中止・延期となり、

居住者の方々の残念そうなお声もちらほら聞かれるハウス。

そこで、この度、ゆいま~る福では、その代わりとなる

何かを安全なかたちで開催出来ないか、ということで、

《おうちDEシリーズ》を開催いたしました。

 

まずは、《おうちDEスイカ》

おひとり、1/8カットずつ販売いたしました。

ゆいま~る伊川谷では恒例行事とお聞きし、ゆいま~る伊川谷スタッフ協力のもと、ゆいま~る福に美味しいスイカを届けていただきました。

購入した居住者からは「甘くて美味しかった!」と嬉しいお声をたくさんいただきました。

 

 

そして、《おうちDEマーガレット》

ゆいま~る福では、昨年の4月より、毎月第3水曜日に

食堂にて、『Tea Room マーガレット』をオープンしております。

(そちらの様子はまた改めてご紹介させていただきます。)

そのマーガレットも長らくオープン出来ないままですが

現在は《おうちDEマーガレット》として開催中。

 

名店の人気商品や季節限定商品をご用意しています。

今回はその第3弾ということで2つのセットをご用意させていただきました。

 

・檸檬どら焼きとドリンクのセット

・桃のふわふわサンドとドリンクセット

「珍しいデザートが毎回楽しみ」とご好評をいただいています。

Tea Roomマーガレットでは、少しでも早く本来のオープンが出来、

居住者の方々の笑い声が再び食堂に響きますことを心待ちにしています。

 

おうちDEシリーズ、今後も何か心が元気になるような『お楽しみ』を

居住者の皆様にお届け出来ますよう企画していければと思います。