認知症カフェ「だんだん」のお知らせ~2月号~

毎月第3土曜日に、ゆいま~る聖ヶ丘にて、

認知症カフェ「だんだん」を開催しています。

地域の皆様の集いの場、くつろぎの場となるように、

毎回多方面のゲストをお招きしてのミニ講演会の他、介護予防通所介護

<オレオス>のスタッフさんによる認知症予防体操コーナー、参加者同士

での意見交換、相談事など「聴く」「動く」「話す」が魅力のカフェに

なっております。

介護をしている方、その他認知症に関心のある方など、

どなたでもご参加いただけます。

過去の講演実績はこちら

1月は東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション科

准教授 吉井智晴さんによる、

「あなたの足腰は大丈夫?簡単なチェック法の紹介」

~ロコモティブシンドロームとは?~

というテーマのミニ講演会でした。

足腰が弱ってくるということは、トイレにも行けなくなる、

出かけることが少なくなる。すると認知症にもつながる

ということを、詳しくお話してくださいました。

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ミニ講演会:テーマ「成年後見制度ってなに?」

~制度のいろはについて~

多摩市社会福祉協議会 権利擁護センター

河原基人 センター長

◆日程:2月18日(土)

◆時間:午前10:30~12:00

◆会場:ゆいま~る聖ヶ丘 多目的室

◆参加費:200円

※開催日の3日前までに予約をお願いします。

 

2月6日朝日放送「キャスト」でゆいま~る福が紹介されます!

「ゆいま~る福」が朝日放送「キャスト」で紹介されます。シニアの住み替えがテーマの中で、元気なうちに自分で決める自立型の高齢者住宅としてゆいま~る福が紹介されます。12月から密着取材で、じっくりと撮影いただきました。 ぜひご覧ください。

■番組名:キャスト(月曜~金曜)

■テレビ局:朝日放送

■放映エリア:近畿2府4県:京都・大阪・兵庫・滋賀・滋賀・奈良・和歌山+徳島

■放映予定:2月6日(月)予定 17:15~17:45 ※この間のどこかで特集は約10分の予定

*大きなニュース等が入った場合には番組構成が変わることがありますので、ご了承ください。

*ゆいま~る福の情報はこちら→

*入居を決めた方の声など、ゆいま~る福ブログはこちら→

*居住者インタビュー

これまで通りの暮らしを続けられる終のすみかに引っ越した
―――― 安全も大事だけど安心が一番

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撮影の様子

これまで通りの暮らしを続けられる終のすみかに引っ越した―――― 安全も大事だけど安心が一番

ゆいま~る福に入居してまだ2ケ月半の菅谷千枝子さん(75歳)に、住み替え前後のお話や住んでからの感想をうかがいました。100歳以上の日本の人口が6万人を超えるような長寿社会を迎えて、長期の生活設計をすべきだと考え、終のすみかとする高齢者向けの住宅を検討し始めた菅谷さん、費用や周囲の雰囲気を確かめながら、これまでの普通の生活を続けられることが決め手となってゆいま~る福を選ばれました。ここに越してからも仕事を続け、ボランティアに参加し、気功や操体法で健康に留意し、好きなものを召し上がっていらっしゃいます。惜しむらくは、ゆいま~る福のようなところがあったら、もう少し若いときに引っ越したかったそうです。

ゆいま~る福

菅谷千枝子さん(75歳)の場合

(お引越し日は2016年11月16日)

100歳以上の人口が急増する現代、もっと長期計画が必要と思った

60歳前後の頃に、住んでいたマンションをリフォームしました。老後を見据えてのことでした。でもその後、大阪市民オンブズマン機構の活動を通して老人ホームにボランティアに行くようになり、高齢者施設に関心を持つようになったのです。そして実は別の高齢者住宅を検討し生活設計を考えた時に、担当者の方から「菅谷さん、元気そうだから100歳ぐらいまで生きられるかもしれませんね」と言われ、「90歳以上になる?これは大変だ!」と思いました。

100歳以上の日本の人口が6万人を超える中、自分も長生きをするという前提で生活設計をしなくてはいけないと思いました。ずっと自分の力で生きてきたので、完成期まで自分の力でと思っています。それで終のすみかとなるところを捜し始め、ここ、ゆいま~る福に辿り着きました。友達からは、「元気なので高齢者住宅に移るなんてまだまだ早い」と言われました。でもここに移っても自分の暮らし方は変わりません。部屋が小さくなっただけで、気持ちは特に変わらないです。

ゆいま~る福を選んだのは、これまで通り普通に生活できるから

高齢者住宅を選ぶ時に考慮したのは、まず費用、広さ、交通の便(私の贅沢は駅に近いこと)です。そして入居する方たち。ゆいま~る福では入居する前から検討されている方が顔をあわせる会合(友の会)があり、そうした場を通じて皆さんとのコミュニケーションがとれました。さらに町の雰囲気です。福の駅前は古い町の原風景の感じで、「ええとこ」という印象でした。入居を検討する前に、このあたりをうろうろと歩きました。町の雰囲気を自分のからだに入れようと思ってよく歩いたものです。

ゆいま~る福を選んだのは、「普通に生活ができる」と思えたからです。自分の生活を変えずに、小さな部屋に移るだけだと思えたのです。たとえば、どんな状態になっても外の空気が吸いたい。ここなら、ちょこっと降りてくれば緑のある庭(木っかけの庭)で散歩し深呼吸できます。

部屋の広さは以前の半分以下になりましたが、今までの生活と何も変わらないし、狭いからこそ、一目で何があるのか分かりやすくなりました。

東京にいた若い時は、眺望のよいマンションに住んでいました。富士山が見えて、長者丸の住宅を見渡せる場所でした。でも年齢を重ねていくと不思議なもので、上から見おろす風景より、「足が地につき土と木があり、空を見上げられる暮らし」に憧れを持つようになりました。姉にゆいま~る福の説明をして「木造づくりで人との交流がある」という話をした時に「なんだか長屋みたいね」と言われました。適度な交流があるゆいま~る福は、私にとっては落ち着ける雰囲気なのです。これは、私が子どもの時にもともと長屋住まいだったからかもしれませんね。

環境も気に入っています。先日は淀川の堤防から矢倉緑地公園まで歩いていきました。道で掃除をしている人、散歩をしている人、また釣りをしている人と世間話をすることができ楽しかったです。こうして町が分かってきます。大野川緑陰道路を掃除している人に声をかけた時は、「ここは大阪の宝ですよ」と言われました。終のすみかを捜している方は、気にいったところが見つかったら、その町を自分で歩き、積極的に理解していくと町が好きになり住まいが好きになりますね。

元気だけど毎日安否確認があります。生活支援サービス費を払わなくてはなりませんが、安心を買うということでこれが高いとは思いません。前に住んでいたマンションでも高齢者の孤独死がありました。いくら親しい友人がいたとしても、毎日「どう?」と確認しあえるわけではないですからね。ゆいま~るであれば安否確認をしてくれる。重いものを移動してもらえたり、何かあった時にお手伝いをしてもらえます。

前のマンションの部屋に特に思い入れを感じることなく、気持ちが決まったらそこに向かうだけでした。ここに越してきて、気分がすっきりしました。前のマンションのお気に入りの家具などを、次の家主が気にいっていただけたのも嬉しいことでした。

仕事を続けながら健康に気を配り、好きなものを食べる

ここに越してきてからも美容と健康関係の仕事を月に2~3回、ボランティアには1カ月に1~2回参加します。そして健康法として操体法や気功などなどをやっています。家庭用のサウナも持ってきていますので、からだをあたためたりしています。エステティックの仕事をしているので、生きていくために必要なものには関心があります。そして、好きなものは食べるという生活を続けています。

もっと早く住み替えた方がよかった

一つだけ、ちょっと残念に思っていることがあります。できればもっと早めに住み替えた方がよかったです。ボランティアを始めてからは、75歳で住み替えると決めました。もっと早くゆいま~る福のようなサービス付き高齢者向け住宅を知っていたら、リフォームするのを少し待てたかなと思いました。60歳代後半、70歳代になったばかりでしたら、まだまだ元気なので次の人生を描けるでしょう。最期まで安心していられる場所に落ち着けば、仕事も続けようと思ったら続けられる。安全も大事だけど、安心は一番大事です。もし100歳まで生きるとしたら自分の足で立ち、できることは自分でしたいです。そして一番大事なこととして、自然死で完成期を迎えたいと思っています。今ここに入居されている方は、皆さん元気なうちに終のすみかを自分で決断した人ばかり。今元気だけれども10年後はどうなっているかわかりませんけれど、入居者同士「あ、あの人忘れっぽくなっているから、みんなで気をつけよう」と自然に気遣うことができたらいいなと思っています。周りの環境も大事だけど、自分の環境もとっても大事です。


玄関はまだ片付いていませんが、先日やっとお気に入りの絵をつけてもらいました。

みんなで楽しく金柑の収穫・甘露煮づくり

ゆいま~る福には「木っかけの庭」という中庭があります。
その中庭にある金柑の実が黄色く熟してきたころ
「あっ食べられてる!」
おいしい実がわかるのか鳥に2つ3つとついばまれているのを発見!
全部食べられないうちに収穫しようということで、居住者の方と共に金柑を収穫し
甘露煮を作るイベントを企画しました。

1月20日(金)当日は、あいにく朝から寒く、おまけにみぞれまじりの雨まで降りだし、
どうなることかと心配しましたが、皆の祈りが通じたのか金柑を収穫する時刻には
ピタッと雨も上がりホッとしました。

金柑の実をもぎるのは皆さん初めてだったので、「なかなか実が取れないね」
「ねじると取れやすいよ」「コツがわかってきた!」
なんてワイワイ楽しく収穫ができました。

収穫を終えると次は食堂のアイランドキッチンで甘露煮づくりです。本格的に作ったことのある方は誰もいらっしゃらなかったのでレシピを見ながらの作業です。

まず、金柑をきれいに洗って切れ目を入れ、2回ゆでこぼしをしてから、ひたひたの水に分量の砂糖を入れて炊けば出来上がり!とっても簡単です。

冷たい水で丁寧に金柑を洗っていただき、あっという間にボウルにあった100個ほどの金柑に切れ目を入れてくださいました。

その日は金柑イベントの後、居住者の方とスタッフと食堂で一緒に昼食をとりながら楽しく談笑する【食の懇親会】というイベントが続けてあり、
そこに今回の甘露煮もお出ししました。出来上がった金柑の甘露煮は程よい甘さとほろ苦さで食べやすく、懇親会に参加されていた皆さんにも好評で「おいしいね」という声をたくさんいただきました。

今回、どちらのイベントにもご参加できなかった居住者の方々にも金柑の甘露煮をおすそ分けして無事にイベント終了。

甘露煮づくりに参加していただいた居住者の方からは「楽しかった、また来年も作りたいね」って言っていただき、来年にむけて夢が広がります。

ゆいま~る福の食堂には居住者の方に自由に使っていただけるアイランドキッチンがあり、
今回初めてアイランドキッチンで皆さんと調理しました。居住者の方にも使いやすいと言っていただき、このキッチンで楽しく
お菓子作りやお料理をどんどんしていただければと思います。

朝日放送「キャスト」でゆいま~る福が紹介されます!

「ゆいま~る福」が朝日放送「キャスト」で紹介されます。シニアの住み替えがテーマの中で、元気なうちに自分で決める自立型の高齢者住宅としてゆいま~る福が紹介されます。12月から密着取材で、じっくりと撮影いただきました。 ぜひご覧ください。

■番組名:キャスト(月曜~金曜)

■テレビ局:朝日放送

■放映エリア:近畿2府4県:京都・大阪・兵庫・滋賀・滋賀・奈良・和歌山+徳島

■放映予定:2月6日(月)予定 17:15~17:45 ※この間のどこかで特集は約10分の予定

*大きなニュース等が入った場合には番組構成が変わることがありますので、ご了承ください。

*ゆいま~る福の情報はこちら→

*入居を決めた方の声など、ゆいま~る福ブログはこちら→

撮影の様子

一般的なサービス付き高齢者向け住宅と違う「ゆいま~る福」の魅力とは?

現在、ゆいま~る福では定期的に見学会を開催しています。実際に見学に来られた方からは、「サービス付き高齢者向け住宅は狭いイメージ」「最期まで安心して住み続けることができますか」「生活支援サービスとはどんなサービスですか」という質問をよくいただきます。

大阪のサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)の登録件数はなんと563件で全国1位!そのほとんどは要介護者向けで、お部屋の広さが18㎡程度で狭いものが多いです。部屋の広さも十分にある自立型のサ高住は大阪にはほとんどありませんでした。

しかし、ゆいま~る福の居室面積は31.99~58.99㎡で、生活に必要な広さを確保しています。大阪市のサ高住では初めての2LDK(58.99㎡)のお部屋も用意しました。

実際にゆいま~る福を見学された方からは、「思っていた高齢者住宅のイメージと違った!」「これだけの広さがあれば十分ね」とのご感想をいただいています。

ポイント1

「施設」ではなく住まいとしての広さを確保した「住まい」

元気なうちに自分で決めることの大切さ

ゆいま~る福では、自由に自分らしい生活を続けていただくために、部屋の広さとプライバシーを確保しています。それぞれの部屋にはゆったりと使えるキッチン・浴室、トイレなどを備えています。介護が必要になってからあわてて高齢者施設を探すのではなく、元気なうちに自分が望むライフスタイルにあう高齢者住宅を選び、コミュニティのある暮らしに住むことで、安心して自分らしい暮らしを続けることができます。実際に、入居された方は趣味を楽しんだり、旅行に出かけたり、お仕事に通われている方もいらっしゃいます。元気なうちに決断されることで、次の新しい暮らしを楽しむことができます。

無垢のから松を使った床材

ポイント2

自立を支える生活支援サービスと

医療・介護連携して安心して最期まで暮らせるしくみ

生活コーディネーターが居住者の安否確認、生活相談を受けます。基本的には「ご本人でできることは、できる限りご自身で」という自立を支えるサポートしています。365日の生活支援サポート体制があり、各居室には緊急通報ボタン完備(居室、トイレ、浴室、ペンダント式)。日中はもちろん、夜間の緊急時にもスタッフがかけつけます。また皆さんが安心して暮らせるよう、日常の見守りと緊急時のサポート体制を組んでいます。

生活の中のご相談ごとで多いのは、電球のつけかえ、電子機器の使い方、重い家具の移動、簡単な家具の組み立てなど、さまざまな暮らしの中での困りごとに対応いたします。また必要に応じて入退院時の付き添い、介護が必要になった時は、介護状態により、介護保険の申請や手配なども行い、地域の介護提供の事業所、在宅診療の医療機関等との連携をし、最期までご本人の意志「ライフプラン」にそったサポートをいたします。

※ご本人のご意志を確認するためのものとして、入居時にライフプランを作成していただき、 ハウス生活の中で、病気になったり、認知症になったり、完成期医療を迎える時、入居者の意志を尊重し対応をするための要望を書くものです。判断能力がなくなった場合にもライフプランに書かれている要望(医療、葬儀、お墓、お部屋の片づけなど)にそってその方の意志をスタッフが実行します。

生活便利相談会で困りごとを解決

ポイント3

居住者主体の住まいづくり

地域とともに育むコミュニティ

居住者同士が助け合い、支え合い、地域社会ともつながりながら、自分らしい暮らしを続けていただくために、居住者の自治や、地域の人々との交流の場づくりを大切にしています。

「ゆいま〜る食堂」は、食事提供のほか、暮らしや医療・介護に関するセミナー開催やコンサート、趣味を楽しむコミュニティスペースとしても開放して予定です。

食堂の一角には図書コーナーがあり、居住者の方がお引越しの際にご寄贈していただいた本を収蔵しています。今後、ゆいま~るライブラリーとして、地域の方々にも気軽にお越し頂ける準備をしています。

ゆいま~る福の「木(き)っかけの庭」は、小さな畑や果樹が植えられており、居住者の憩いの場所になっています。

図書コーナー

実際にゆいま~る福を見て、聞いて、実感してみませんか。

毎月開催している見学会ですが、2月3月は現地見学会のほかセミナーも開催しています。2月は高齢者住宅情報センター・大阪センター長の米沢なな子さんの司会のもと、居住者の皆さんにゆいま~る福での暮らしを聴くセミナー、3月は家事セラピスト、収納アドバイザーの香川康子さんをお招きして。高齢者期の住まいの整理術についてお話いただきます。皆さんのお越しをお待ちしております。

★見学会

■日時:2月6日(月)、14日(火)、22日(水)、3月9日(木)、18日(土)24日(金)

■時間:午前10時30分集合

■集合場所:阪神なんば線「福」駅 なんば方面改札口

■会場:ゆいま~る福

■参加費:800円(ランチ・コーヒー付)

■定員:各回15名(★要予約)

★以下2日間は、見学会終了後セミナーあり(13:30~15:00)

■2月6日(月) 「入居者が語る~高齢者住宅の暮らし~」

司会:米沢なな子さん(高齢者住宅情報センター大阪センター長)

サービス付き高齢者向け住宅って何ですか?

住み心地はどうですか?

自宅での生活とは何が違いますか?

食事は自分で作れますか?

などの疑問・質問を、ゆいま~る福の居住者の皆さんにお聞きします。

■3月9日(木)「スッキリ片づけ!シニアのための整理術講座」

講師:香川康子さん(家事セレピスト・収納アドバイザー)

増えてしまったモノの片づけに頭を悩ませがちなシニア世代。生前整理をすることで心とお部屋もスッキリしましょう。コンパクトに、豊かに暮らす整理術を専門家からアドバイス。

■お申し込み・お問合わせ フリーダイヤル 0120-006-574 (午前10時~午後5時)

開設記念式典 地主・八木博次さんのお話「ゆいま~る福」への思い

2016年11月1日、ゆいま~る福の開設記念式典が行われました。

地主の八木博次さんは、開設準備時期から、「ゆいま~る福をつくる会(*)」に参加し、たんなる地主ではなくいっしょに「福」をつくりあげてきた1人です。

少し遅くなりましたが、記念式典でお話された八木さんの熱い思いを紹介します。

地主の八木博次さん↓

海の魚、川の魚がとれる町

ここ、ゆいま~る福の地主・八木博次です。

私の先祖は、福の町で生まれ育ちました。祖父の八木三蔵は、安政の大獄の1年前の安政4年生まれです。この土地は、もともと上流から流れてきた土石流によってできた町ですから、海の魚、川の魚がよく取れました。祖父は川魚の「振り売り」からはじめ、ざこば市場近くに「川魚問屋 福三」を構えるようなりました。福の町の三蔵ですから、「福三」という屋号にしたと聞いています。

昔、福町は、たびたび洪水の被害を受けました。それは上流の中津川(現在の淀川)が蛇行していたことと、堤防が弱かったからです。ただ、海から近く、川もあるので、だんだんと工場の町に変わっていきました。当時、汚染対策が十分でなかったため川の汚染も問題になり、大阪市が大野川を暗渠にし、跡地を緑陰道にして、今では樹木も大きくなって自然豊かに一変しました。

祖父の「社会貢献したい」気持ちを継いで

こういう福の町ですが、今回私がこの土地を提供しようと決断したのは、一昨年前に高橋社長にお目にかかり、サービス付き高齢者向け住宅の熱い思いに「ほだされた」からです。

祖父は、自分が生まれた土地を1箇所、2箇所と広げて、1200坪の土地を取得。ふるさとや支援してくれた人々に恩返しがしたいと、神社や小学校にも寄付をしていました。私も祖父の意志を受け継ぎ、なにか地域貢献をしたいと考えていました。

そこで、1200坪の半分をこれまで貸していた工場に売り、そのお金で残り半分の住宅を購入して更地にしました。一昨年前、高橋社長にお会いして、入居希望者の要望を聞いて建物設計や建築をしていくという姿勢に感動し、土地提供の話がとんとん拍子に進んでいきました。

便利な住みやすい町に変わります!

福の町は大いに変わりつつあります。阪神なんば線が、難波までつながり、福駅から難波駅まで14分となりました。福駅周辺が注目され、駅の北側にあった大きな敷地には、総合病院の千船病院が建ちますし(2017年夏)、大型スーパー「イズミヤ」や「GU」「ユニクロ」もでき、駅の北側はずいぶん変わってきました。

来夏、病院がオープンすれば、さらに人の流れが変わってくるのではないかと思います。

 地元の皆さんに愛されるハウスに

建設にあたりましては、コミュニティネットさんが「ゆいま~る福をつくる会(*)」を毎月開き、入居予定者に集まっていただいて話し合い、入居者目線で住宅を作っていただきました。VANS設計事務所さんも、自分たちの提案に加えて、入居予定者の意見を聞き入れ、たびたび変更をしていただきました。建築会社ヤスダエスバイエルホームさんは、下請け3業者をしっかりまとめ、大過なく完成していただきました。

各部屋がそれぞれ特色ある入居者好みの対応になっているわけです。設計事務所の方にも大変お時間をとっていただきました。最終的には建設当初の予定より出来上がりが遅くなりましたが、入居者にとっては使い勝手のよい、私にとってはモダンな建物になったと喜んでおります。

オープンに際して私の気持ちとしましては、このハウスを地元の皆様に開放するというだけでなく、どんどん地元の皆様に来てもらって、愛されるハウスになることを願っているしだいです。

(*)ゆいま~る福をつくる会:入居予定者、地域住民、スタッフ、設計士など、かかわる人たちすべてが、どのような住居にするか・どういうコミュニティをつくっていくか、意見を出しあう会。主催は一般社団法人コミュニティネットワーク協会

(2016/11/1 「ゆいま~る福」記念式典でのあいさつより抜粋)

 

 

まちライブラリー準備スタート!

1月18日(火)、「まちライブラリー」提唱者の礒井純充さんをお招きして、お話をうかがいました。参加者は、居住者とスタッフ、このお話をつないでくれたネットワークの方です。

まずは礒井さんからまちライブラリーについてのご説明を受けました。

まちライブラリーとは、カフェやオフィス、個人宅から、病院、お寺、アウトドア、まで、さまざまな場所にある本棚に人が集い、メッセージつきの本を通じて自分を表現し、人と交流する、みんなでつくる図書館のことです。

全国のまちライブラリーの事例紹介に皆さん興味津々。

ここゆいま~る福の食堂の一角にも図書コーナーがあり、引っ越しの際にご寄贈いただいた本が少しずつ増えてきました。これからお引越しの方が増えてくれば、もっと充実した図書館になります。(本は居住者が自由に借りることができ、今後は図書の管理も本のお好きな居住者の方にやっていただく予定です。)

まちライブラリーを参考に、これからどうしたらゆいま~る福が地域の一員として開けた場所になるのかを皆さんと話し合いました。

「気軽にここ(ゆいま~る福)来てもらうためには、どうしたらいい?」

「入っても『いいよ』というシグナルを出さなきゃね」

「巣箱のかたちの本棚を入口につくるといいね」

「宣伝しなくちゃわからないから、小学校にチラシを置いてもらえるのかな…」など、たくさんの意見が出ました。

また礒井さんから「まちライブラリーブックフェスタ2016 in関西」の紹介がありました。ブックフェスタは、大阪や近郊の街を舞台に、本を介して人と人との出会いを生み出す、新しいスタイルのまちの文化祭です。この話に、皆さん目を輝かせ「ぜひ参加したい!」と、ゆいま~る福で5月20日に読み聞かせのイベントをやろうということになりました。

「対象は何歳ぐらい?」

「親子で参加できるイベントにしたいね」

「読み聞かせはやったことがないから、読み聞かせの講座を受けたいね」

「あと発声練習も!」

イベントに向けてトントン拍子に話が進みました。

翌日には、毎朝のラジオ体操の後に発声練習がスタート。「あえいうええおあお、かけきくけけこかこ、 させしすせそさそ…」ゆいま~る福の空に皆さんの元気のいい声が響いています。5月のイベントに向けて、少しの緊張感と大きな楽しみが入り混じった気持ちで準備を進めています。詳細が決まりましたら、ブログでもご紹介いたします。

***

見学会・セミナーのご案内

毎月開催している見学会ですが、2月3月は現地見学会のほかセミナーも開催します。高齢者住宅情報センター・大阪センター長の米沢なな子さんの司会のもと、居住者の皆さんにゆいま~る福での暮らしを聴くセミナー、3月は家事セラピストで収納アドバイザーの香川康子さんをお招きして、片づけのポイントについてお話いただきます。皆さんのお越しをお待ちしております。

★見学会

■日時:2月6日(月)、14日(火)、22日(水)、3月9日(木)、18日(土)24日(金)

■時間:午前10時30分集合

■集合場所:阪神なんば線「福」駅 なんば方面改札口

■会場:ゆいま~る福

■参加費:800円(ランチ・コーヒー付)

■定員:各回15名(★要予約)

★以下2日間は、見学会終了後セミナーあり(13:30~15:00)

2月6日(月) 「入居者が語る~高齢者住宅の暮らし~」 

司会:米沢なな子さん(高齢者住宅情報センター大阪センター長)

サービス付き高齢者向け住宅って何ですか?

住み心地はどうですか?

自宅での生活とは何が違いますか?

食事は自分で作れますか?

などの疑問・質問を、ゆいま~る福の居住者の皆さんにお聞きします。

3月9日(木)「スッキリ片づけ!シニアのための整理術講座」

講師:香川康子さん(家事セレピスト・収納アドバイザー)

増えてしまったモノの片づけに頭を悩ませがちなシニア世代。生前整理をすることで心とお部屋もスッキリしましょう。コンパクトに、豊かに暮らす整理術を専門家からアドバイス。

お申し込み・お問合わせ フリーダイヤル 0120-006-574 (午前10時~午後5時)

 

お正月の挨拶会

2017年元旦、今年もゆいま~る中沢では、新年の挨拶会を行いました。

フロントデスクにはお正月用の花飾り。
いつもお花を活けてくださる居住者Aさんが、
お正月ということで、いつも以上に力を入れて飾ってくださいました。

きれいに並べられたおせち料理。
みなさん一同に「おいし~い!」とおっしゃっていました。

おせちを食べた後は、近くの神社に初詣に行きました。
ぼかぼか陽気で気持ちよかったです。

今年もみなさん健康で良い年となりますように!