睡眠障害と薬
高齢になると
「何度も夜トイレに起きてしまう」「寝つきが悪くて・・」と
睡眠導入剤などのお薬を服用されている方も多いと思います。
今回は清水薬局の在宅支援室 藤井さんに
睡眠についてとお薬のお話をいただきました。
「不眠」とは一つの疾病であり、例えば夜トイレが頻回になることも
眠りが浅い為、尿意を感じて目が覚めて・・・と
寝つきが起因することもあるそうです。
不眠を感じての対応を日本人と諸外国を比べると、
諸外国では「医者に相談する」が多いのですが
日本では「アルコール」が類型のトップとの事。日本では
「疾病」という認識が低いことがうかがえます。
お薬は多種多様。
入眠時にしっかり効くタイプ(短く強く)
緩やかに長く効果が効くタイプなど、その人の症状に合わせて処方されます。
一番は、薬に頼らず・・という事もあります。
生活習慣の中で改善したり、医師の指示に沿ってきちんと服用をして
徐々に薬を減らしていくなどの努力も必要なようです。
あまり意識されない「不眠」という疾病を見直すきっかけにもなりました。
セミナーの後半は薬剤師との個別相談。
「お薬を減らしたいんだけど・・」「この薬の副作用は大丈夫かしら・・・」など
お薬手帳を持参いただいての相談です。
薬局を1つに絞ると、薬局で飲み合わせなどの状況をみてもらいやすくなります。
例えば、A病院から薬が出ていて、薬の副作用が出た場合、副作用の改善の為に
B病院に言ってお薬をもらって・・・と、お薬連鎖が起こってしまいます!
薬剤師は専門家の観点から医師に処方薬の”疑義照会”をかけ服用を整えて下さることも。
お薬手帳もいいですが、かかりつけ医のように、かかりつけ薬局で
ご自身の症状などを知ってくれている安心を持つのも良いと思います。