子離れして、すべてが自由で自分の責任となる「ひとり暮らし」を選択。花の木交流センターでの仕事にも挑戦

2020年9月に県内から入居したS.Kさん(72)は、「ちょっと早いけれど、これ以上歳をとるまえに」と住み替えを決断。「人の役に立ちたい」と、11月からは隣接する花の木交流センターで仕事を始めました。

自由なひとり暮らしを楽しむS.Kさんに、話をうかがいました。

2020年10月26日 S.Kさん 秩父市花の木交流センター「花の木カフェ」にて

「今のままでいいのかな?」病気をきっかけに考え始めた「親離れ・子離れ」

私、ひとりの生活ってしたことがなかったんです。人生でひとり暮らしは初めて。集合住宅に住むのも初めてです。花の木に住み替えるときは、希望と不安が半々。……というより、最初は不安が90%でした。

三世代で家族で暮らしていたんですが、3年前に脊柱管狭窄症になったのをきっかけに、「今のままでいいのかな?」と考え始めました。「元気な時はいいけれど、身体が思うように動かなくなったら、家族に迷惑をかける。親離れ、子離れを考えないと」と思ったんです。

「ひとりのよさ」を説く本にも刺激されたのかもしれません。90代の方が執筆なさった本を読んで、自分が経験していないことだから想像でしかないけれど、憧れもありました。

「田舎暮らし」への憧れもあって、いろいろ調べていた時に、秩父のことを知って、「秩父もいいな」と思うようになりました。杉の木で作られた秩父市のお試し居住住宅も、魅力的に思えた。

池袋の説明会で会った、ゆいま~る花の木の入居相談員とハウス長のおふたりの感じがよかったので、秩父に足を運び、街を見たり「ゆいま~る花の木」を見学したりもして、「秩父に住むのも悪くないかな」と考え始めました。

最初は高齢者住宅に入るつもりはなく、賃貸住宅に住もうと思っていたんです。でも、年齢を重ねれば自分の身体も衰えていくだろうし。家賃もなんとか工面すれば可能かな、と考え始めて。秩父市は全然知らないところだけれど、ここなら2人はお話ししたことのある方がいる。気持ちの支えになるかな、と思って。

100%の満足はない。これ以上歳をとって、自分で決断できなくなる前に

お試し居住したり、ゆいま~る花の木が完成して部屋を下見するうちに、だんだん自分の気持ちが変わってきたんです。アパートでのひとり暮らしに憧れがあった。でも、それはないものねだりかもしれない。100%いいことばかりっていうのはありえない。自分の時間が100%っていうのは、寂しさもあるわけですよね。

その中で「何を優先するか」と考えたときに、私の場合は「親離れ子離れ」に背中を押されました。冒険だけど、不安でちょっとできないかなとも思ったけれど、「今なら」と思い切って。

この先になると、自分で決めて動けなくなるかもしれない。子どもには、「お母さんのわがまま」というぐらいにしかとらえられていないかもしれない。でも、2通りの生き方はできないわけだから、結局自分が決めるしかないですよね。まったく後悔のない人生というのは稀でしょうが、それでもなるべく後悔は少ないように、自分が、「ああ、いい人生だった」と思えるようにやっていきたいなと思って。

初めてのひとり暮らしは、すべてが自由で自分の責任で、とてもラク!

家族と暮らしてきた今までの生活でも、特に文句を言う人もいないし、親子で世帯は別で気ままに生きてきたつもりでした。でも今は、本当に何の気兼ねもなく、汚す人もいない、何をやっても自分の責任で、人の都合も気にしない私だけの時間で、夕飯の時間が多少ずれ込んだり前後したりしても大丈夫なのは、本当にラクです。

わずらわしいことがないかわりに、寂しさは背中合わせ。どっちかを選べばどっちかが欠ける、両方満足ということはあり得ないですしね。

何かのときにはスタッフさんが声をかけてくれる。だから、家賃が少し高くても、新築でこれまで人が住んでいなかったところだし、私はいいと思っています。

朝起きたら、洗面台で顔を洗って、鏡の中の自分に向かってニコッと笑って、「おはよう」と言います。人が見たらバカみたいかもしれないけれど、なかなかひとりでいて笑うことはしないので、やったほうがいいなと思うからやっています。そこから一日を始めます。

ひとりでいるうちに、表情がなくなるのは悲しいので。やはり人間は笑顔のほうがいいですから、これは継続していこうと思います。

居室は1Kだけど、隣接した「花の木交流センター」が開放的!

集合住宅に住み慣れていない私にとって、1Kの部屋は狭く感じられ、圧迫感があります。窓も一カ所だけですし。でもいいところは、掃除がラクなこと。汚すも汚さないも自分だけだから、その点はすごくラクです。部屋の家具や家電は、スペースが限られるので、今、暮らしながらまだ手探りで必要なものを思案中です。

すぐ隣りの雨が降っても風が吹いても行ける距離に、広々とした空間のある交流センターがあるのはありがたいです。健康づくりに、ここでのラジオ体操に参加するのが、私は合っています。顔見知りのスタッフや居住者と、会えば「おはようございます」ぐらい言うし、天気に関わらず行きたいときは行くことができる。

日差しも入ると本当に気持ちのいい空間で、気持ちが前向きになります。たとえ雨でも、広い空間で人と言葉を交わすと、開放感があって、来ると気持ちが違う。近いのがすごくありがたいです。

ひとりで暮らすようになってから、ラジオ体操や運動は「やらなきゃいけない」と思いこまず、できる範囲でその時の気分で判断しています。全部、自分の気持ちのまま。だから快適なんだと思います。最近動いていないなと思ったらやる。常に自分と対話しているようなものです。

花の木交流センターで、体力に合わせてできる範囲で「仕事」をすることに

暑い9月の引っ越し疲れが落ち着いて、体調も戻ってきたところで、「仕事を、少しやりたいな」と、なにげなく口にしたんですね。私としては、「シルバー人材センターにでも行ってみようかな」というつもりだったんですけれども。そうしたら、「じゃあ、ここ(花の木交流センター)でやってみない?」とスタッフの方に言われたんです。

「え、そんなことできるの?」って思ったんですけど。きちんと契約してできる、という話になって。それも、そんなに長時間働けない私の体力に合わせた時間で、という話です。「私にとって、そんなラッキーなことってないわ!」と思いました。だって、雨が降っても風が吹いても通えるところで、「ちょっとだけお手伝い」という時間でもOKです、なんて。

仕事は住み替える前も少しやっていたので、やりたいと思っていました。でも実際やるとなると、いろんな事情がある人の中で自分の都合ばかりもいえないし、体力に心配もあるので、難しいかもと思っていたんです。

11月から、曜日は決めずに朝の1時間だけ、週に2回ぐらいで始めようという話になっています。私の身体がついていくかどうか、無理をせず、様子を見ながらやってみようと思います。私と会社と、双方にとってうまくいけばいいですね。

ひとり暮らしになって、会う人を大事にしようという気持ちになった

もう少し身体がしっかりして生活が落ち着いてきたら、サークル活動に参加したいですね。文化的なものでもいいし、軽めの高齢者向けの運動でもいい。

根底に、心身が元気でいられるよう、長く保っていきたいというのがあります。心も身体も。片方が悪くなれば、周りに負担をかける。心身ともによく、自分も笑顔でいられればこそ、人に笑顔で接することもできる。

ひとり暮らしって、部屋から出なければ丸一日ひとりです。あたりまえのことだけど、実際自分がそこに身を置いてみるまで、気づかないじゃないですか。どう過ごすか、自分の気持ちで変わってくる。私も、経験して見ないとわからないことでした。

ひとりで暮らすようになった今、会う人会う人を大事にしようっていう気持ちが、今までより強いかもしれません。以前は会っても「あたりまえ」だから、特別なことは考えもしないし、気づきもしなかった。

人から声をかけてもらったときに、いい顔で、相手に不快な感じを与えない接し方をすることを、今までより意識するようになりました。勉強になりますね。

自分で決めたことだから、結果は「よし」として受け止めたい

ゆいま~る花の木にきたら、80歳を越えてすばらしい年の取り方をしていらっしゃる方がいる。一方で、若くても病気があって思うようにできない方もこれまで目にしてきました。「72歳で高齢者住宅のことを考えるのは早い」と、周りにも言われ、私も早いと思いましたよ。だけど、もっと年がいったら新しい環境への順応性が低くなるじゃないですか。

どうするのがよかったのかは、結果を待たないとわからないことだけれど、今の自分なら、その結果を「よしとしよう」という気持ちが強い。年をとると、気持ちはあっても行動ができなくなる。だから住み替えてよかったなと思っています。自分で決めたんだから。


《S.Kさんの一日の暮らし》

6時頃から、目が覚めたら布団の中で、ラジオを聴きながら、手、足や顔をさすって全身をマッサージします。7時頃に起床。

朝食は、パンにヨーグルトにフルーツが多いですね。ご飯を食べることも。

朝食後は、食事の片付けや、あれば洗濯。朝ちょっとテレビを見ることも。
10時30分に、隣接する花の木交流センターのラジオ体操に参加。ラジオ体操のおかげか、少しずつ体力がついてきたかなという感じはします。たかがラジオ体操、されどラジオ体操。私には合っているので、続けようと思っています。

ラジオ体操後10分ぐらい、ほかの居住者とおしゃべりをします。部屋に戻ったらひとりなので、「ちょっとだけでもおしゃべりしましょう」と先輩の方が言って。言葉を発することは大事。

午前中あとは本を読んだり、外に出ない時は部屋の中で歩いたり、スクワットをしたりします。自分に課している決めごとはなく、やるもやらないも心と状況次第です。発声のために、新聞を声を出して読んだりもします。スローテンポでやっているので、時間が余ってしょうがないということはありません。

昼ごはんは和食。一日の中で一番量を食べます。肉や魚などの良質なタンパク質を意識的に食べるようにしています。そんなに面倒な調理はしないで。お昼にお刺身食べたりして。

日常の食事の買い物は、ベルク東町店へ行ってます。

午後は、外に出ることがなければ。ごろごろしたりのんびりしたり、自分のペースで過ごします。

夕食は6:30。読みかけの本を読み終えたタイミングで、少し早くなったり、遅くなったり少し前後します。

夜は和食が基本。お昼より量は少なめです。
夕食後は、テレビを見ます。ニュースなど。なるべくいろんな番組を少しずつ見たい方です。

お風呂は22:00ごろ。大体23:30頃に寝るようにしています。
疲れていると、布団の中で本を読んでいて、いつのまにか電気をつけたまま寝ていることもたまにあります。

冬の花火

12月19日(土)、名古屋港で行われた花火大会「 ISOGAI花火劇場in名古屋港」の様子が、ゆいま~る神南のあるビレッジハウス木場タワーから見ることが出来ました。上階の13階、14階は、遠くに名古屋港を眺めることができ、お部屋から花火を見ることができます。

色とりどりの色の花火
こんな変わった花火も

冬の花火は、空気が澄んでいるせいか、とてもくっきり見え美しかったです。

今回の花火大会は、新型コロナウイルスと闘うすべての人に感謝を伝え、コロナウイルスの収束の願いを込めて花火があげられたようです。

今年も残りわずかとなりました、皆さんが少しでも穏やかな日常を送れますように。

フィナーレの花火は賑やかです

 

クリスマスソングとスペシャルスイーツで


クリスマスツリーは毎年皆さんで飾り付けを


スタッフの伴奏で「きよしこの夜」から始まり、
クリスマスソングのメドレー


シャン、シャン、シャン♪ 鈴を片手にもちながら
リズムをとって歌うと弾みますね


クリスマス会のメインは、地域のおやつボランティアの方が
何日もかけて作ってくださった手作りクリスマススイーツ。


「おいしい! このお皿、素敵だから、うちに持って帰っていい?」


ふふふ。自然と笑顔が出てくる皆さん。わたしたちもお相伴。
ほんと、おいしかったです。 メリー、クリスマス!

寒い冬だからこそ!!

突然ですが・・・
ラーメンはお好きですか?

ゆいま~る食堂のランチメニューに
ラーメンが登場しご好評をいただいています。
寒い冬だからこそ湯気立ち上るメニューに
食欲がそそられます♪

味噌ラーメンと言えばもやしでしょう!!
ということで急遽もやしを買いに走るという
ハプニングがあったり・・・。
コクのあるスープにコーンもたっぷり♪

お肉がドーンと一枚のった
醤油スープの排骨ラーメン!
居住者の方々もスープまで飲み干す
美味しさでした♪

ラーメンの湯切りは「天空落とし」
という妙技をよく耳にします。
シェフのパフォーマンスは控えめですが
完璧な湯切り!!

今後のラーメンの登場は
メニューを見てのお楽しみ♪

ラーメンのテイクアウトは
できませんので予めご了承ください。

心に温かさを♪

いよいよ本格的な冬の到来を迎え
寒さが身にしみるころとなりました。
とは言え・・・今年の冬は換気が必須!
工夫をしながら室温調節をしていますが
なかなか「暖かい」とまではいかないのが今年の冬。

そんななか、ゆいま~る食堂での
気持ちがほっこり温かくなる
ちょっとしたものをご紹介♪


素焼きの加湿器
照明と調和して暖かな雰囲気♡

ワンディシェフさんが書いたメニューボード
イラストに癒されます♡

ある日のランチメニュー
手作りメニューに心もワクワク
ポタージュスープで体もポカポカ♡

動くサンタとクマとスノーマン
小さなお子さんから大人までもが
足を止める可愛らしさです♡

今年はコロナウイルスが世界的に流行し
私たちの暮らしにも影響を与え
日常生活が大きく変化しました。
終息が見通せない状況が続きますが
居住者や地域の方々に安心して
食堂をご利用いただき少しでも温かな
お気持ちになっていただけたらと……
ゆいま~る多摩平の森のスタッフ
一人一人の温かい思いです。

12月21日から1月3日の献立です

コロナ禍で迎える冬本番。
日に日に冷え込みが厳しくなり
一気に寒さがやってきました。
感染防止対策と防寒対策を万全にして
コロナで迎える冬を乗り切りましょう!!

ゆいま~る食堂をご利用のみなさまには
換気しながらの営業継続へのご理解とご協力を
賜りありがとうございます。
今後も状況変化に対応し
最善を尽くして取り組んでまいります。
よろしくお願い致します。

ゆいま~る食堂
12月21日から1月3日の献立です

画像をクリックして拡大↓

11月 昼食作り

 

本日は月に1度のお楽しみの昼食作りです。

今回のメインメニューは

《味噌ご飯ピッツァ~!?》

先ずはトッピングの用意です。ピーマン、ウインナー、ベーコン、パプリカ、ミニトマトを各々切っていただきます。「このくらい?」と切る大きさを確認しながら手際良く切っていかれる方、丁寧にゆっくり切られる方、そして、ゆで卵の殻むきも頑張っておられます。

次にピザの土台作り、炊きたての熱々ご飯に味噌を混ぜます。

小さめのおにぎりにして、それを伸ばしてホットプレートで焼いていきます。

「焼けてきたよ!」「まだじゃない?もうすこし・・」

ホットプレートを囲んで乗せたり、焼き加減を見たりとあちこちから手が伸びます。スタッフはホットプレートに手が当たらないように目を光らせます。

両面が焼けたら一旦取り出します。ホットプレートのスイッチを一旦切り、冷えたらもう一度ピザの土台を乗せピザソースを塗りトッピングです。ホットプレートは冷えているのでゆっくりで大丈夫。玉ねぎ、ピーマン、ウインナー、パプリカ、ミニトマト、ゆで卵と、ありったけの具材をこんもりと・・。

色合いが良く「きれい、きれい」と、声が上がります。

最後は、たっぷりとチーズを乗せていきます。最初は遠慮がち・・・

「チーズはたっぷりが美味しいですよ」と言いながら、ドバっと乗せるのを見ると、利用者さんも、「このくらいかしら・・」とドバっと掛けられます。

次々と赤のミニトマトやパプリカの色が隠れていきます。

さあ! 再び蓋をしてスイッチオン、チーズがとろけるのを待ちます.

その間に、お膳の用意です。いい匂いがしてくる頃には、ジャーマンポテト・麻婆なす・スープ・プリン・お茶・ピザを乗せるお皿も用意が出来、準備万端です。

お待ちかね、ホットプレートの蓋を取ります。

チーズが上手くとろけて「わー! 美味しそう~!」とあちこちで声が上がります。「どれがいいですか?」と伺うと「どれでもいい」「2つ」と各々のご希望に添って熱々のピザをお皿に乗せていきます。

「他の方を待たなくていいので熱々を食べて下さい、どうぞ~」と、気を使ってお声かけしましたが、心配ご無用。既にお箸を持って口に運んでおられました。「美味しいわ」「もう一つ入れてちょうだい」「お腹いっぱい」と、嬉しいお声を頂けました。

少し変わったメニューで、新鮮な気持ちになれた、昼食づくりでした。

園児からの贈り物

近隣の保育園児たちが今年はハロウィン等のイベントが中止となったにも関わらずプレゼントを届けに来てくれました

距離を取っての交流となりましたが手作りのプレゼントに利用者の皆さんは大変嬉しそうな表情です

その後、ゆらリズムの前で園児たちが大きな声でクリスマスの歌をうたってくれると近所の皆さんも集まって来られて一緒に楽しまれていました

屋外で短時間の交流でも皆さん大満足の楽しいひと時となりました

【1月見学会】ゆいま~る厚沢部

新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、見学者・視察者の皆さん、
入居者の皆さんの健康・安全面を第一に考えまして、見学・視察は
お断りさせていただいております。
今後の予定については、状況を踏まえてご案内をしてまいりますので
よろしくお願いいたします。
※ただし、入居相談等の個別のご見学につきましては要相談とさせて
 いただきますので、先ずはご連絡をお願いいたします。
詳しくは、ゆいま~る厚沢部フロントへお気軽にお問合せください。
ゆいま~る厚沢部
(フリーダイヤル) 0800-800-1767