初めての「看取り」に想う②
数日前に撮影した上記の写真は、ハウスの回りを散歩された時のもので、
スタッフとお仲間に囲まれ、素敵な笑顔を見せてくださっていました。
この写真はご家族のお気に入りの1枚となったと伺っています。
2日前には入浴もされて、娘さんと一緒に髪を乾かしながら言葉を交わしあったひとときは、
大切な思い出の一コマとして残していただけたと思います。
残念ながらベットから起き上がれなくなった最期の2日間も含め、
穏やかな日々を過ごすことが出来たのも、厚沢部町国保病院長の佐々木医師が
Oさんの立場に立ってご対応下さったお陰だと心から感謝しています。
「痛い思いだけはさせないように」と配慮してくださり、
最期の時も真夜中にもかかわらず駆けつけてくださるなど、とても心強かったです。
ゆいま~る厚沢部での看取りは、佐々木医師の協力なしには出来なかったと言えるでしょう。
ご家族とスタッフに見守られ、まるで眠るように息を引き取られたOさんの安らかなそのお顔は、
感動すら覚えるものでした。
その後、私達スタッフは、貴重な経験をさせていただいたこの度のケースを基に
スタッフ会議を開催し、反省・気付きなどを発表し合い今後の課題について話し合いました。
ご家族からは「ゆいま~るで完成期を迎えると決心したことは間違っていなかった」
と感謝の言葉をいただきはしましたが、一方でスタッフ各々が
「もっとこうすれば」と多くの課題をも残した今回の看取りです。
この経験を今後のサポートに活かしていけるよう、皆で決意を新たにした会議となりました。
~O様のご冥福を心よりお祈りいたします~
*完成期:死は人生の終わりではなく、完成させるときという意味。