ゆいま~る厚沢部ブログ

歌とピアノ…。心がときめく暮らしの大切さ


ゆいま~る厚沢部では、1週間に1~2回ほど「音楽の時間」があります。

スタートしたきっかけは、居住者同士で“体にいい事”について話していた時に「歌う事や大きな声を出すことは体にいいわよね。」と話した方がいて、皆さん「ああ、そうだ。」「歌はいいね。」という声を受けて「それじゃあ歌ってみましょうか。」という流れでその場でなんとなくスタートした、というところでした。

すぐにキーボードを持ってきて童謡や唱歌、流行歌を弾きました。それから皆さんに歌いたい歌のリクエストを聞いて、歌詞カードを用意しました。

「今日はなんだかストレス発散したいわ。思いっきり歌いたい!」だとか、「今日は雨だものね。あめふりお月さん~くのもかげ~♪」と歌われた居住者がいて開催など、毎回開催の理由は様々です。

ある日の音楽の時間、いつものように歌った後、「皆さんも、キーボードを弾いてみませんか」と声をかけました。

すると、元教員だった女性が「私やってみようかな。」と。いつも音楽の時間に参加してくださっている方です。なんのためらいもなく鍵盤に手を置き、指先をとても細かく動かして弾き始めました。

よくある、人差し指だけでポンポンポン、というのではなく、しっかりとそれぞれの指を使ってドレミファソ~♪というような感じです。そして、唱歌を数曲弾きました。それに合わせてスタッフが伴奏をして、その他の皆さんが歌うという形になりました。自然に、そうなりました。「今度は上手くいったね!拍手喝采!」「アンコール♪」などと、他の参加者も応援してくれます。

この方は人工関節が肩や膝などに数か所入っていて、歩行訓練はこまめに行っていましたが、手指運動はされていませんでした。腕もこんなに上がるのかとスタッフ一同びっくりです。だって、20分も弾き続けたのですから!

「今日のレッスンは終了!また明日ね。」というその女性の声で、この日の音楽の時間は終了しました。

なにより「今日は嬉しかった。ピアノが弾けて楽しかった。昔を思い出したよ。懐かしいね~。」と涙ぐまれながら話されていたのを聞いて、音楽の素晴らしさを改めて感じました。

キーボードを弾く入居者のMさんと皆さん

指先の運動や嚥下機能・肺機能の向上など、リハビリの一つとして音楽の力を借りることはとても効果的です。「発表会したいね。」「合唱団になろうか。」など、居住者の間で盛り上がっています。

いつか、ゆいま~る厚沢部で発表会が開かれるかもしれませんね!目指すは居住者で構成するライブコンサート!

 

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